ISSUE ソーシャルグッド

2 years ago - 2014.01.29

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自分のビジョンをぶちあげる! “未来”にフォーカスを当てたセルフ・ブランディングの学校「はったりすくーる」

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左:小林泰紘さん、右:藤本太一さん

ストーリーを持つ人には、共感した人が集まり、だからこそ実現に向けて走り出すことができます。それぞれがつくりたい未来や生きたい人生を考え、それを共有することで、より居心地のよく、楽しい社会が近づいていくのかもしれません。

そんな自分ならではのストーリーを持つためのきっかけを提供するセルフ・ブランディングの学校「はったりすくーるが1月に始まりました。今回、この活動の背景や思いについて、主宰する藤本太一さん(以下、タイチ)と、小林泰紘さん(以下、ヤス)の2人にお話を聞きました。

「ホームレス社長」というブランド可能性に気付いた

タイチ 僕らが主宰する「はったりすくーる」は、セルフブランディングの学校です。その大切さに気付いたのは、「ホームレス社長」という500人のチェンジメーカーに会うという企画をしたときでした。純粋に「お金と生きる」というより、「人と生きる」ことがいいなと実感したんです。

その前後での一番の変化を振り返ってみると、自分ならではのストーリーやビジョンをつくりだすことで、おもしろがってくれたり、人が集まってくるようになったことが挙げられます。まさに「はったり」だったんですが、「言ってみるもんだな」と思いました。

自分がやったブランドづくりの方法は、きっと他の人とも共有できるかもしれない。より多くの人がそれぞれのビジョンやストーリーを発見して、言葉にすることができたら、より多くのコラボレーションが生まれるのではないかと思い、小林くんと一緒に「はったりすくーる」をしようと思ったんです。

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「はったりすくーる」のロゴ

先に自分の欲しい未来を描くことが大事

ヤス 僕は「チェンジメーカー」と呼ばれる社会的な起業家・事業家のコミュニティづくりを1年半ほど行ってきました。その経験の中で、チェンジメーカーたちがそれぞれのビジョンをカタチにしていくところを垣間見て、人生ってこんなにも色んな楽しみ方や生き方があるんだなと感じたんです。

その中で感じたエッセンスの1つが、まず自分が描きたい未来や生き方を示し、共感を生み出して、人を巻き込みながら、実現に向かっていくという社会のつくりかたでした。

でも、一方でコミュニティの外を見てみると、今の自分にはできないからと、現在の能力で自分の行動に制約をかけて諦めてしまう人が結構多いことに気がついたんです。そこで、これまでの経験の中で感じてきたことを、そういった人に伝えていきたいと思いました。

SF映画って、未来のものすごいテクノロジーがでてきますよね。それに技術者が触発されて、実際に実現した技術もあるらしいんです。それの社会バージョンがあっても素敵だなと。
 
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パイロット授業の様子

デザイン思考を通じたワークショップ主体の授業

ヤス 「はったりすくーる」では、「Pixer Pitch」というストーリーを伝える手法や、ビジョンを軸に考える「Happy Startup Canvas」などのフレームワークも用いながら、主にデザイン思考的なアプローチでプログラムを実施していきます。

過去のストーリーを紡ぎながら、自分の潜在性と向き合い、描きたいビジョンや自分の「Being」を言葉にしてみる。そして、それをプロジェクトに落とし込んで小さく試し、人に語ってみる。そんな全4回のカリキュラム設計となっています。


タイチ 既存のフレームワークだけでなく、「はったりすくーる」ならではのシートも作成中です。「はったりすくーる」自体もはったりの要素を含んでいるので、僕らもこの学校のビジョンを知ってもらい、色んな人を巻き込んで、カタチにしていけたらと思っています。 

また、プログラム修了した人には、”自分の未来を示す”名刺を持って帰ってもらうことも考えています。カフェを開きたい人は「カフェ店長」と肩書きの書かれた名刺を持って帰ることで、「どんなカフェやりたいの?」って他の人に聞かれたりする。そうするとその後もプロジェクトが続いていくと思うんです。


ヤス 自己紹介の場でビジョンやストーリーを伝えるきっかけになり、最終的に名刺交換のソーシャルデザインみたいなことになったらいいなと思います。そうやって、人とのつながり方を楽しくしていきたいですよね。
 
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「はったり」から「ホンモノ」に変えていく

タイチ 実はイギリスにいた時、色々なプレゼンの場で「はったり」をかましている人はたくさん見てきましたんです(笑)日本でも自分をブランド化する人が増えていき、自分の周りからでも少しずつ派生していったらいいですね。

振り返れば僕自身イギリスに留学する時に、家族や友だちなど周りの人に先に言っていました。TOEICスコアも低く、現地の学校から合格をもらっていなかったんですが、「おれ、イギリス大学院に留学するんだ」と言い切っちゃってて。結果としては留学することができました。


ヤス かますだけでなく、それをどのように「ホンモノ」に変えていくかが重要なんですよね。ただのウソつきになったってしょうがないですから。


タイチ 僕自身が起業したときも同じで、「こんな会社やってます」といって実はまだまだグラグラだったという(笑)

でも、最近になってようやく思いと事業が重なってきました。元々は社長になりたくて起業した典型例だったんです。だから、何かやりたいと思っていても、きっかけがないとなかなか踏み出せないという人に「はったりすくーる」に参加してほしいと思います。


ヤス 僕が海外や日本で出会った起業家も、みんな楽しそうに生きてるんですよね。もちろんそこには何大抵でない忍耐と努力があるんですけど。自分のストーリーで人を巻き込むことも、他人のストーリーに巻き込まれることも、とてもエキサイティングな体験だと思うんですよ。

起業家でなくても、「自分がこう生きたい」「こういう未来がいいな」という価値観や考え方を表現して伝えていくと、そういうの素敵だね、そんな未来だったら楽しいよね、と共感する人たちが集まってくる。そして、「私これなら手伝えるよ」「この人紹介できるよ」といった感じでコラボレーションが促進されていく。

別に会社をやめて起業すればいいということではなくて、そんな生き方もあるよっていうことを伝える学校になればと思います。

(インタビュー終わり)



先日スタートしたばかりの「はったりすくーる」。1ヵ月ほどの講座を通じて、参加者の過去のストーリーを紡ぎながら、ほしい未来を描き、行動に変えていくとのこと。

この新しい学校から、どのようなビジョンやストーリーが生まれ、どのようなことが実現していくのでしょうか。あなたも「はったり」を言ってみることから、「ホンモノ」を探してみませんか?

「はったりすくーる」に参加する!
「はったりすくーる」

writer ライターリスト

佐藤慶一

佐藤慶一

1990年生まれ、佐渡出身。 NPOメディア「テントセンMagazine」や途上国メディア「トジョウエンジン」の編集など、NPOの情報発信に関して色々と取り組んでいます。

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