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自然の営みを暮らしの中に。ニュージーランド発、地熱と地元の木材を使った山あいの家 [+αのあるパッシブハウス]

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+αのあるパッシブハウスシリーズ、今回紹介するのは”身近な自然を感じる”パッシブハウスです。このパッシブハウスがあるのは、ニュージーランドの南島、オタゴ地方にある小さな田舎町・アロータウン。ここは、かつて金鉱によって栄えた歴史的な街でした。

デザイナーのKerr Ritchieさんは、その古き歴史を持つ景観を崩さないようシンプルでコンパクト、かつ環境にもやさしい家を建てるように依頼を受け、このパッシブハウスをつくりました。

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家を挟んで片方には山、もう片方にはにぎやかな通り。街の中心部へのアクセスもいい立地。

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周りには緑あふれる果樹園。

こちらのパッシブハウスでは断熱材や二重窓を利用することで、窓から取り入れた太陽の熱を上手に使っています。さらに家具には地元の木材を使い、家で使うエネルギーとして地熱も利用しているとのこと。

窓から見える景色からだけでなく、日常的に使う身の回りの家具やエネルギーからも、ニュージーランドの自然を感じることができそうですね。

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地元の木材でつくられた家具。おしゃれ!

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太陽の光と熱を取り込むたくさんの窓は、景色を眺めるのにも最適。

虫や動物が当たり前のように行っている、身の回りにあるものを使って、身の回りのエネルギーを使う自然の中の暮らし。そんな人間が忘れかけていた本来の暮らしのあり方を思い出させてくれるような住まいですね。

地元の野菜を買う、近所の公園を散歩する、窓からビルしか見えないのならベランダで植物を育ててみる。どんな場所にいても、自然を身近に感じたりする方法はたくさんあるはず。

環境を大事に思うなら、まずは身近な自然を大切にしてみることから始めてみるといいかもしれませんね。

 
(Text: 宮本裕人)
[via inhabitat, archdaily]