ISSUE まちづくり

2 years ago - 2014.01.07

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おっさんたちが真剣に遊べば、町が元気になる!千葉県香取市の”日本一ヘタ”なダンスユニット「オミザイル」って知ってる?

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「オミザイル」という言葉を千葉県香取市の小見川で出すと、町の人は「ああ、あのオミザイルね!」とニコニコ笑顔になります。

町のお祭りや近隣のイベントでは必ず名前を見かける、人気のダンスユニット。それが「日本一ヘタなダンスユニット」を掲げ、エグザイルのダンスを懸命に踊る「オミザイル」です。

TV番組をヒントに

オミザイルが誕生したのは、今から5年前。2008年8月の夏に行われた、「はんなり市」という商店街のお祭りの時のこと。

「何か面白いものを立ち上げよう」と地元の商店街のメンバーからなる実行委員が考えていたときに、平山燃料株式会社の代表取締役である平山聡さんがそのアイデアを出したのです。
 
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平山聡さん

その頃ナインティナイン岡村さんのオカザイルがブームだったので、ダンス経験がない三十代、四十代の商店街のおっさんたち12人で、一生懸命エグザイルのダンスを練習して、披露しようと提案したんです。

だから、テーマは「日本一ヘタなダンスユニット」。町の人間で真剣に遊んで、その真剣さを笑ってもられば、と思ってはじめました。

結果は、大成功!一生懸命さが伝わり、観客は大盛り上がり。”一日限り”だったはずが「その後も続けてほしい」「他のイベントにも出てほしい」と依頼が続き、正式にダンスユニットとして発足するに至ったのです。

その後「チビザイル」という子どもたちのユニットも誕生。週二回、地元の小学校で練習を重ねています。
 
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チビザイル

町になくてはならない存在に

実際のステージを見たら圧巻!キレのあるダンスを踊るおっさんたちと子どもたちの姿に、老若男女を問わず観客から「オミザイル~、チビザイル~」と声援が飛び交います。

人気は小見川だけではとどまらず、2010年には成田でおこなわれた千葉国体のコンテストにも出場し、特別賞を受賞したほど。今では「20分あれば何かやってくれる」「必ず盛り上げてくれる」という期待から、町のイベントになくてはならない存在となりました。
 
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千葉県のゆるキャラ、チーバくんも踊ります。

とはいえこのユニット、そもそも商店街の活性化のために始まったはず。以前に比べて少し元気がなくなってしまった商店街に貢献できているのでしょうか。

オミザイルのメンバーはみな商店街で商売をやっているけれど、仕事にもメリットがあるみたいです。お客さんから「見たよ」と言われたりもして、仕事が忙しくても今のところやめる人はいないですね。まあ、基本的には「平山の遊びに付き合ってやっている」と言われるけれど(笑)。

「遠くから町に人を呼ぶ」ところまではまだまだですが、にぎわいは作れていると思います!

ダンスの次はご当地ヒーロー!

「好きなことをやっているので、苦労はない!」ときっぱり言う平山さん。最近は「ちょっとみんな飽きたかな?」と肌で感じたこともあり、次なるプロジェクトを進めています。それがご当地ヒーロー「カトレンジャーZ」。合併前の町の名前がついたヒーロー4人が怪獣を倒すというヒーローショーを行っているのです。

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カトレンジャーZ!

とはいえコンセプトは「グズグズヒーローショー」。「仮面ライダーのように上手くはできないけど、そこを笑ってもらいたい」と平山さん。今年は歌って踊れるご当地アイドルの男性版のグループを作りたいとさらに意気込んでいます。

笑えるコンセプトを次々と生み出し、町を盛り上げるおっさんたち。まちおこしは見る人も、やる人も、みんなが楽しまなくちゃ!という大切なことを、改めて実感しました。がんばれ、オミザイル&カトレンジャーZ!!
 
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オミザイルのみなさん

オミザイルの踊りを見に行こう!行けない人は、動画を見てみよう!
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writer ライターリスト

曽我美穂

曽我美穂

子供の頃から環境に関心を持ち続け、現在はエコエディター・ライターとして独立。環境雑誌やWebサイトでの執筆、環境系の書籍編集、フェアトレードカタログの企画編集などをおこなっている。最近は自宅でワンコイン、少人数制こども英語教室も運営中。 二児の母。

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