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2 years ago - 2013.12.21

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パパ・ママになって気がついた“仕事以外の”人生。「子育てをしながら、働くことのリアル」[イベントレポート]

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11月20日〜26日の一週間、「TOKYO WORK DESIGN WEEK」が渋谷ヒカリエで行われました。様々な働き方をしているゲストスピーカーが30組以上出演。未来や働き方に関するトークセッションや、ワークショップが開催され、多方面から「働く」ことを考えることのできる7日間となりました。

そのなかでも11月23日の勤労感謝の日は、一年に一度の仕事や働き方にまつわる日。
greenz.jp編集長YOSHさんも出演した「子育てをしながら、働くことのリアル」の回では、greenz.jpでも紹介した「くらすこと」の藤田ゆみさん、ファザーリングジャパンの吉田大樹さん、そしてYOSHさんの3人でトークが行われました。
 
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まず3人は子育てをしながら働く中で気がついたこと・思ったことなど、3つずつキーワードを出しあいました。

藤田さん:「15%の余裕」「“自分ががんばりさえすれば”をやめる」「100%向き合う」

吉田さん:「男性の意識改革が先」「人生=仕事ではない」「人生は川の流れのように」

YOSHさん:「3ヶ月で変われる」「仲間の理解が何より」「自分の価値を倍にする」

そして会場の参加者の人に、気になるキーワードを選んでもらい、トークが進みます。参加者の7割の方は子育て未経験者。そんな中、子育て真っただ中の3人から“リアル”を聞くことができたイベントになったのではないでしょうか。
 
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8人と8人のバランス

藤田さんが活動をしている「くらすこと」では、スタッフ16人のうち、8人は「お母さん」、もう8人は「お母さんではない人・いずれお母さんになる人」というバランスを保っているそう。

やっぱり、子どもがいると急にお休みしなきゃいけない場面が出てきてしまいます。その時には、子どもがいないスタッフに助けてもらいます。そしていつか、彼女たちがお母さんになったときには、助けてもらっていた私たちが、支えることができるよう、体制を作っています。

ママの育児参加の支援!パパの社会進出を応援!とは言わない社会

「笑ってる父親をつくろう!」とファザーリングジャパンの活動を行う吉田さんも3人のお子さんのパパです。吉田さんは「男性の意識改革が先!」と言います。

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パパは仕事で、ママは家の中にという意識は、まだ社会ではどうしても拭えません。だって、「ママの育児参加の支援」とか、「パパの社会進出の応援」とは言わないでしょ。

もっともっと、パパも家の中のことをやるべきだし、やれば楽しいということを知ってほしい。その逆で、ママが「仕事をしたい!」と言っていたら、男性はいかにサポートできるかを考えたり話し合うことが必要ですね。

時間はない。けど、それ以上のよろこびがある。

「自分の価値を倍にした」というのはgreenz.jp編集長のYOSHさん。

僕は結婚を機に、鹿児島に引っ越しました。場所も遠くなったし子どももできて時間も限られているので、講演などを頼まれたときには、今までよりも謝礼の金額を交渉するようになりました。これは結構挑戦ですね。

「時間がない」ことに関して、藤田さんも吉田さんも大きく頷きます。全部はできないし、やれることをやるしかないんだそう。「でも、それ以上のよろこびが得られる」というのも3人の意見です。
 
workgrow参加者の7割は子育て未経験者

YOSHさんからは、「選択肢が多いことは本当に幸せなことなのか?」という問いも出ます。これは以前に、西村佳哲さんが言っていて、印象に残ってることのこと。

選択肢がない状況というのは、ある意味、その状況に”導かれた”とも言える。選択肢がありすぎるということは、逆に不自由なのかもしれないと、最近思ったりするんです。

パパ・ママになって気がついた“仕事以外の”人生

今でこそすっかりパパ・ママな3人ですが、子どもができたことを機に大きく変わったのは、やっぱり働き方。

会場にいた、仕事も結婚も子育ても経験のない男子学生からは「人生=仕事ではない」について聞きたいと手が挙がりました。

吉田さん 男性は特に、「人生、仕事に捧げろ」とか、仕事ありきで人生を考えがちなところがあると思うんだよね。けど、自分の親たちを見てると、ずーっと仕事だけしてきて、結果、仕事を辞める年になって気がつくと、近所に知り合いもいない。無縁社会とかが社会問題になっている。

YOSHさん 僕も、“人生=仕事”だと暗示にかかっていましたね。

藤田さん 私は、仕事以外で“認められる経験”をしたことなくて、仕事と育児のバランスなんて、イメージもしていなかったです。

100%向き合う

藤田さんは、子どもを産んでから「くらすこと」をスタート。子育てをしながら、新しいことを立ち上げ、はじめるのはとても大変なことだったそうです。

でも、子育てもやりたいことも藤田さんにとっては大事なこと。子どもといっしょに時間を過ごしながら、頭の中では「くらすこと」のことを考える日々が続きます。しかし、あるとき大きな転機が。

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会場には様々なワークショップの様子がうかがえる展示も。

藤田さん 息子が小2の時、「うちのかぁか(お母さん)は、おばあちゃんが代わりにやればいいんだ。かぁかは、「くらすこと」のことしかしてない。」って言われたんです。すっごくショックでした。

自分では、忙しい中、がんばって時間を割いて、「いっしょにいる時間」をつくり、両立できているつもりでした。けど、息子といっしょにいるときでも、「くらすこと」のことを考えているんですよね。子どもはわかるんです。「自分のこと、考えてくれてないな」って。子どもを前にして嘘をつけないと思いました。

それからは、お子さんと一緒にいるときは100%向き合うようにしたそうです。すると、息子さんとの関係に変化が。

藤田さん 「かぁか、だいすき!」って言ってくれました。どれだけ心を通わせながら、“今”をいっしょに居られるかだなぁって教えてもらいました。

吉田さん 今のお話聞いていて、「パパは?」っていうのが気になりましたね。女性はがんばってる人が多いんです。女性一人で折り合いをつけないで、パパも巻き込んでほしいなって思いますね。

どれだけ助けてくれる人を増やせるか、が大事

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それまでは「自分がやらなきゃ…」「自分ががんばりさえすれば」と思っていた藤田さん。しかし、それはそれは大変で、どうしたらいいかわからず、台風の中を泣いて走ったこともあったそうです。

藤田さん 今ではお願いすることに慣れて、保育園・友人・親…借りることのできる手は借りようって思うようになりました。子どもとの接し方にも変化があって、例えば以前は「子どもを寝かせなきゃ」と必死に寝かしつけをしていましたが、そういう考え方だと、子どもって全然寝ないんですね(笑)

「◯◯しなきゃ」というのを辞め、子どもに寄り添うことが大事だと気づいてからは、添い寝をするようにしたそう。すると、子どもがスッと寝るようになったようです。

「助けを求めること」に関して、YOSHさんも周りの仲間や先輩たちに教えてもらったり、助けてもらっていると答えます。大変だけど、でもすごく“成長”を感じることができるんだそう。

答えは一つじゃない。それぞれが見つける「答え」がある。

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様々な“カタガキ”の展示も。

藤田さんは、自身の子育ての経験の中で、子どもと過ごす時間は「量より質だ」と感じ、一方で吉田さんは、「もっともっと量を増やさなくては」と思っているよう。

2人のやりとりを聞いていて感じたのは、「答えは一つではない」ということ。3人いれば3通り。それぞれの「答え」があるはずで、その答えに辿り着くプロセスの中で家族になってゆくんだなぁと感じたイベントでした。

藤田さん パートナーと話し合って、“私たちが大事にしたいこと”を実践していくことが大事なんだと思います。

“私”だけでも、“あなたと私”だけでもなく。“あなたと私とそして、子ども”の「私たち」が大事にしたいことを実践していった、その先に健やかな働き方があるのかもしれません。

writer ライターリスト

西出 博美

西出 博美

ぱぱとままになるまえに:代表 1987年7月7日、七夕生まれ。 妊婦さんと子どもが好きで、【ぱぱとままになるまえに】を主宰。 結婚・妊娠は未経験。 しかし、いつか訪れる「お母さんになる日のこと」を夢見て、心もからだも準備中。 その他にも、お料理・農業・そうじ・暮らし・動物・写真に関わることが好きです。 【ぱぱとままになるまえに】 ”ぱぱとままになることを夢見る人がたくさんの世の中に”をテーマに、2011年2月から活動をスタート。 HP:http://papamama.cc/

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