ISSUE☆連載 ののほほ世代のいろは

2 years ago - 2013.12.15

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妊婦さんの「日常」をシェアすることで、価値になる。ぱぱとままになるまえに「バトンを渡そう。バトンをもらおう。」[イベントレポート]

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妊娠や出産。憧れはするけど、同時に不安や心配もたくさんあるもの。でも、今まさに妊娠をしている妊婦さんから「何が大変でどう対応したのか」といった体験談や、「子どもを授かることの喜び」といった気持ちを聞くことができたらどうでしょう?少しは前向きになれるかもしれません。

そんな機会を提供しようと、妊婦さんや助産師さんをゲストにイベントを行なう【ぱぱとままになるまえに】(以下、ぱぱまま)。今回は「バトンを渡そう。バトンをもらおう。」をテーマに、CMプランナー、コピーライターとして働く古橋あや香さん(以下、あーちゃん)をゲストスピーカーとして迎えました。

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古橋あや香さん(あーちゃん)

ぱぱままに参加してしてもらうきっかけは、当時妊娠したて8週目のあーちゃんから「ぱぱとままになるまえにをウェブで見て知り、感動しました!」と、代表の西出さんに連絡がきたこと。つわりで駄菓子しか食べられず、電車も乗れず、ウェブの情報に翻弄されまくって、大変な思いをしていたあーちゃん。

そのメッセージの最後には、「いつか、イベント会場の片付けでもなんでもいいので活動のお手伝いができたら嬉しいです」とありました。妊婦さんに片付けをさせるわけにもいかないし、西出さんは「この戸惑い感も含めて、パパ・ママになる前のみんなと話が聞けたらおもしろいだろうなぁ」と、ゲストスピーカーとして妊娠体験を語ってもらうことにしました。

あーちゃんの曼荼羅トーク

みんなの自己紹介で場が和んだところで、さっそくあーちゃんの曼荼羅トーク。自らの結婚、妊娠にまつわるキーワードを9つ用意していただき、会場のみんなが気になったものを聞いていきます。キーワードはこの9つ。

つわりと夫
妊娠は朗報か
胎児と遊ぶ
元彼スタンプラリー
たまひよの価値
キャリアと妊娠
妊娠VSリクルート
四つんばいで産みたいか
質問

納得して結婚したかった

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まず誰もが気になったのは、「元彼スタンプラリー」。本当に納得して結婚したかったと言うあーちゃんは、今の旦那さんとの結婚を決める前に、どうしても元彼全員に会っておきたかったそう。

地元の名古屋に10日間帰る休みをもらって、そこでスケジュールを組んで、元彼全員に会ったんです。一人ひとりと会って、この人のこういうところが確かに嫌だったなとか、この人の影響で自分のこういう癖があるんだな、というのを全部おさらいして、納得して結婚したというのが、元彼スタンプラリーです。

その理由を、「『やっぱりこの人とはこういう価値観が合わなくて別れたんだ』っていうのを自分のなかで整理しないと、過去をすごく引きずってしまうと思ったんです」と話すあーちゃん。

結婚ってもっとノリでしていいと思うんですけどね(笑)。こういう人もいると思っていただければいいかなと思います。

想像を絶する感動でした

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続いてのキーワードは「妊娠は朗報か」。

あーちゃんは、友だちが妊娠したということを聞いても、以前は「おめでとう」と言っていいのかわからなかったと言います。それはもしかしたらまだまだ仕事を頑張りたかっただろうに、自分を納得させるために「幸せだ」と強がって言っているんじゃないかという疑いからでした。

でも、いざ自分が妊娠したらめっちゃうれしくって(笑)。「えーこんなうれしかったかー!」って。人のことを疑ってたのも棚にあげて、すっごい旦那さんも私もよろこんで。だから、妊娠は朗報でした。

受精をして10日後にすごい熱が出たときに、もう妊娠したってことが自分ではわかったんです。「こんなに自分の体が変化するくらい新しいことが始まっているんだ」っていうことに感激して、本当にうれしかった。それは仕事がうまくいったとか、そういう今までの喜びの次元を超える嬉しさで、想像を絶する感動でした。

この喜びは、実際に経験してみないとわからないものなのかもしれません。でも、こんな話を聞くと、自分もその喜びを味わってみたいと思ってしまいますよね。

妊娠してもキャリアは諦めなくていい

女性なら誰もが気になるであろう「キャリアと妊娠」。

CMプランナーやコピーライター以外にも「SHY FLOWER PROFECT」や「takurami fes」といった活動をしているあーちゃんは、「妊娠してもキャリアは諦めなくていい」と話します。

「妊娠したら何にもできなくなりませんか?」ってよく聞かれるんですけど、全然そんなことなくって、妊娠してもやれることには限界がないと思います。もちろん体調は優先しなきゃいけないんですけど、私のなかで妊娠しているからできないことが増えるという意識はないですね。

私は人生のあらゆるものを企画としてとらえる癖があって。妊娠をしたときは「妊娠企画がはじまった」と思って、次は「出産・子育て企画」がはじまるとしか思っていないんですよね。その企画とSHYの企画とtakurami fesの企画とCMプランナーの企画をただ同時に進めればいいんだと思うと、妊娠がそんなにネガティブにならなくなりましたね。

CMプランナーらしい考え方で、何事も楽しんでしまうあーちゃん。大変だったことも笑い話にしてしまう彼女の話に、会場には常に笑いが絶えませんでした。

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後半はワールドカフェ

後半は、少人数のグループであるトピックについて話し合うワールドカフェ。今回のテーマは、「ぶっちゃけ、お付き合いや結婚の『自由と制約』についてあなたはどう思いますか?」。

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4〜5人のグループで、メンバーを変えながら20分間のセットを3回行い、最後にみんなの気付きを共有してもらいました。どんな話が出てきたのでしょうか?とくに気になった参加者からのコメントを2つ紹介します。

付き合っているときの2人は恋愛観をすり合わせている世界で、結婚している2人は人生観をすり合わせないといけないということに、今回気付いて納得しました。

結婚している方から、最初は制約だって思っていたものが、結婚生活を続けているうちに制約じゃなくなっていたっていう話を聞けたのがよかったです。相手に合わせなきゃと思っていたものが、「より良い家族にするためにこうしたい」って主体的に思えるようになるとみなさんおっしゃっていたので、持ち帰って彼と話し合ってみようと思います(笑)。

普段はなかなかじっくり考えないことでも、このような場が考えるきっかけになり、世代も考え方もさまざまな参加者同士で話すことで、新たな発見がありました。お付き合いや結婚の「自由と制約」について、あなたはどう思いますか?

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困っていることも、シェアすることで価値になる

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西出博美さん

最後に、ぱぱまま代表の西出博美(ぴろみんこ)さんからあいさつ。ぴろみんこさんは、ぱぱままのような場で妊婦さんの話を聞けることの意味をこう考えます。

これまでパパ・ママになった人たちが困っていたことって、きっとこれからパパ・ママになる私たちも同じことで困ったり、悩んだりすると思うんです。だから、困ったりしている最中や、悩んでいる過程さえも、シェアしたら、これからパパママになる人にとってのヒントになるかもしれない。

困っていることっていう一見ネガティブなことも、シェアしたら価値になる。その経験が活かされて次の世代につながると思っています。結婚や妊娠をしてない人が経験のある人の話を聞ける場というのは、やっぱり大事だなぁと思いました。

これからパパやママになりたいという人は、ぜひ一度ぱぱままに参加してみてください。いつかは自分もするであろう結婚や妊娠。そのときに、「あのときの妊娠さんの話が役に立った」と思える日がくるかもしれません。

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最後はお決まりの、「ぱぱとままになる準備はおっけー」のポーズで記念写真

(Text:宮本裕人、Photo:NAOYUKI HAYASHI

ぱぱままによる新企画「ののほほ世代のいろは」も始まっています!
結婚も出産も、プランじゃない!自然体で仕事盛り&育児盛りを楽しむ柴田暁さん [ののほほ世代のいろは]

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