ISSUE☆連載 マイプロLONDON

3 years ago - 2013.10.31

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iPadを航空券と交換!ホームレス社長の”ネットワーキング実験”最新レポート [MYPRO LONDON]

タイチさんがもはや「住んでいる」と言えるほど通うカフェ&バー「Fairly Square」にて
タイチさんがもはや「住んでいる」と言えるほど通うカフェ&バー「Fairly Square」にて

ロンドンでコラボレーション事業を行うHappiness Architect代表のタイチさんが実践する、150日間家を持たない生活をしながらチェンジメーカー500人と友達になる「ホームレス社長」。途中経過を連載インタビューでお伝えしていきます。

「ホームレス社長」はスタートから100日が経ち、後半戦に突入しました。企画を通して、人とのつながりかたに試行錯誤を重ねるタイチさんに、お話を伺ってきました。

ホームレス社長、カウチサーフィンに大失敗!?

「最近、ソファーがベッドに見える」と語るタイチさん
「最近、ソファーがベッドに見える」と語るタイチさん

海外で宿と新しい出会いを求めているときにぴったりなサービスといえば、カウチサーフィン。登録メンバー同士で家での宿泊を提供し合い、交流を楽しむこのマッチングサイトは、「最近、ソファーや椅子がベッドに見える」というホームレス社長にもってこい、のはずが……?

ことごとく断られました(笑)。まず、「住所登録がロンドンになっているのに怪しい」と。正直に「ホームレス社長(Homeless CEO)という企画をやっている」と説明したら、返事がありませんでした。

仕方なく登録を実家の山口県に変えて、日本から来た旅行者のふりをしました。すると1人からオファーがあったのですが、ロンドンの街案内をしてくれると……。なんだか騙しているような、企画の目的と違うような違和感がありました。

代わりにタイチさんが活用したのが、起業家同士で泊まり合うサービス「Bizpora」(元「Startup Stay」)。こちらでは、実にスムーズに事が運んだそうです。

社会起業家同士で泊まり合うサービス

起業家同士で泊まり合うサービス「Bizpora」

人とつながれるサービスはいろいろありますが、それぞれに特徴があって、ネットワークにフィルターがかかっています。自分の目的に合ったものを使うべきでしたね。もし「自分の目的」とまで言えなくても、こんな人に会いたい、こんなことをやってみたい。そういう「心の声」なら誰にでもあるはずです。

心の声に従った出会いなら、素敵なつながりになりそうですね。

iPadと航空券を交換!? 無料でベルリンへ

不要になったiPadと航空券を交換し、無料でベルリンの旅へ
不要になったiPadと航空券を交換し、無料でベルリンの旅へ

期間中、タイチさんはさまざまな企画を立ち上げ、実行しました。そのひとつが、「要らなくなったiPad」を使ったネットワーキング実験です。

家なし生活をするためには重い荷物は運べません。そこでタイチさんは、手持ちのiPadを断念。中古品店に売ることも考えたそうですが、せっかくなら「人とのつながりに変換」することに。その結果、なんとベルリンへの往復航空券との引き換えることになったそうです。

ソーシャルメディアで声をかけたところ、仕事のために多くのiPadが必要だというベルリン在住の人から連絡がありました。思い切って「僕が届けますよ」と、ロンドンとベルリン間の往復航空券との交換を提案したところ、返事は「I’m game」。「ゲームに乗っかるよ」という意味です。

中古品店で買ったほうが安いはずですが、人とのつながりがにもたらす無限の可能性に期待をしてもらえたんですね。

ベルリンでは、ずっと行ってみたかったコワーキングスペースを訪れるなど、たくさんのチェンジメーカーに出会い、実り多き”無料の旅”となったようです。

つながりは量より質「24 Hours 24 Friends Challenge」

「24 Hours 24 Friends Challenge」での友達からの差し入れ
「24 Hours 24 Friends Challenge」での友達からの差し入れ

もうひとつの企画が「24 Hours 24 Friends Challenge」。24時間で24人の友達をつくるというチャレンジです。

イギリスのイベント告知サイトや、チェンジメーカーが愛読するウェブマガジン「URBAN TIMES」でも告知し、当日はキングスクロス駅のスターバックスで24時間待機。

実際に来てくれたのは12人で、ほとんど知り合いや友達でした。みんな食べ物や差し入れを持ってきてくれて……。久しぶりにじっくり話をして、とてもいい時間を過ごしました。

次第に、「500人のチェンジメーカーと友達になる」という企画の目標自体に、疑問を持ち始めたそうです。

ただつながるだけでいいのかな、と疑問に思い始めました。人とのつながりは量より質だな、と改めて思います。

頻繁に連絡を取り合うことには、時間も痛みも伴います。でも、また会いたいなと思った人に、会った後にフォローメールを入れる。「あの人、元気かな」と、ふと思い出したタイミングで連絡をする。そういうことを大切にしていきたいです。

ソーシャルメディアを通じて、つながりを簡単に維持できているような気になってしまう昨今。なおさら気を付けたいものですね。

迫るタイムリミット!

学び多き第2フェーズだったようですが、ラスト50日間の目標と課題は?

150日間で500人のチェンジメーカーと友達になることが企画の目標なので、遂行したいです。でも、ただ人数を揃えることでは意味がないとわかったので、「次に繋がる500人」に会うには、どうしたらいいか。それが課題ですね。

果たして企画は成功するのでしょうか!? そして、そこにはどんな出会いと学びがあるのでしょうか。タイムリミットが迫る今、皆さんから大きなエールを!

Homeless CEO – Taichi Fujimoto from Happiness Architect™ on Vimeo.
映像作家とのコラボレーションで完成した「ホームレス社長」のプロモーションビデオ

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この記事は、グリーンズに新しく加わったゲストライターさんに執筆していただきました。 グリーンズでは、ゲストライターを随時募集しております。詳しくは、以下をご覧ください。 http://greenz.jp/guestwriter_wanted/

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