ISSUE☆連載 マイプロLONDON

3 years ago - 2013.10.12

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“とにかく楽しい”が大きな成果に!お相撲さんやゴリラのコスチュームで走るチャリティラン

ロンドンで毎年7月に開催される「The Sumo Run(スモウ・ラン)」
ロンドンで毎年7月に開催される「The Sumo Run(スモウ・ラン)」

スポーツが楽しい季節になり、ランニングを始める方も多いのではないでしょうか。

ただ走るだけでなく、「チャリティラン」というイベントが国内外で行われています。ランニングイベントの参加費が、慈善活動に寄付されるというもの。健康の促進をしながら社会のためになることができる、一石二鳥な試みです。

イギリスでは、ちょっと変わったチャリティランも開催されています。なんでも、参加者はお相撲さんやゴリラのコスチュームを着て走るのだとか……。現地の様子を見てきました。

ロンドンの公園で「お相撲さん」が集団ダッシュ!

まずは毎年7月に開催される「The Sumo Run(スモウ・ラン)」。空気を入れて膨らませるお相撲さんのコスチュームを着て、ロンドンのBattersea Park(バタシー公園)を5km走るチャリティランです。

5kmのコースを完走した参加者たち。
5kmのコースを完走した参加者たち。

今年7月28日(日)の早朝、ジョギングをする地元の人たちに交じって「お相撲さん」姿のランナーたち150人が登場。

ゴール地点では友達や家族、そしてイギリス国内の各局が応援に駆けつけて大賑わい。「暑い!」「意外とつらい!」などの声を笑い混じりに漏らしながらも、笑いと拍手のなかで全員が完走しました。

今年初参加だという、ロンドン在住のケイトさんとナタリアさんにお話を伺いました。

今年初参加のお2人。ハチマキは日本に行ったときに購入したそう。
今年初参加のお2人。ハチマキはケイトさん(右)が日本に行ったときに購入したそう。

以前からチャリティランというイベントに興味はありましたが、ちょっとマジメすぎるなと思っていて……。でも、この「スモウ・ラン」なら楽しそうだったから、一緒に参加してみました。5kmのランニングは思ったよりつらかったですが、早朝から運動して気持ちが良かったです。

イベントの参加費は39ポンド(約6,000円・コスチューム購入料込み)。スポンサーからの出資も多く、今回集められた25,000ポンド(約380万円)は、サブサハラ(サハラ砂漠より南の地域)の子どもたちの教育環境の改善活動を行う「Link Community Development」に寄付されます。

完走後、そのまま公園で休憩する人も。おつかれさまでした!
おつかれさまでした!

個性豊かなゴリラの群れが走る!

 9月21日(土)に開催された「The Great Gorilla Run 2013」
9月21日(土)に開催された「The Great Gorilla Run 2013」

次に「The Great Gorilla Run (グレイト・ゴリラ・ラン)」は、野生ゴリラの保護活動のためのチャリティランで、毎年9月に開催されています。その名の通りですが、ゴリラのコスチュームを着てロンドン市内7kmを走るイベントです。今年で記念すべき第10回目の開催を迎えました。

9月21日(土)早朝、スタート地点の会場は、ゴリラのコスチュームに着替える人だかりで徐々にフサフサしていきました。参加者の受付は先着800人限定。というのも、「野生のマウンテンゴリラは世界に800頭しか生存していないから」という、主催者のこだわりだとか。

広報のDavid Hewitt(デイビット・ヒューイット)さんにお話を伺いました。

広報のDavid Hewitt(デイビット・ヒューイット)さん
広報のDavid Hewitt(デイビット・ヒューイット)さん

毎年多くの寄付金を集める人気イベントで、今年で10年目を迎えます。イギリスに限らずヨーロッパ各国からの参加があり、さらには毎年オーストラリアから参加する人もいます。人気の秘訣は、なんといっても「楽しい」ことでしょう。会場のみんなの笑顔を見てください!

音楽に合わせてダンスをする参加者。テレビ局などの報道陣も駆けつけました。
音楽に合わせてダンスをする参加者。テレビ局などの報道陣も駆けつけました。

カメラに囲まれて、スーパーマンやチアガールなど、個性豊かなゴリラがロンドン市内を駆け巡りました。参加費は80ポンド(約1万2,000円・コスチューム購入料込み)。この10年でなんと約3億円の寄付金を集めたそうです。

「かわいいでしょ?」コスチュームの加工には個性と工夫が満載
「かわいいでしょ?」コスチュームの加工には個性と工夫が満載

汗だくでゴールした参加者たちは、終了後もさまざまなポーズで写真撮影を楽しんでいました。どちらのチャリティランも、会場は熱気と笑いにあふれていました。イベントの目的自体はとても真剣ですが、みんなで思い切り楽しめることが参加者をひきつけ続けているようですね。

みなさんも、ユニークで楽しいチャリティイベントを企画してみてはいかがでしょうか?

writer ライターリスト

山岸 早瀬

山岸 早瀬

greenz ライター 旅とアートとミルクティーを愛する編集者・ライター。ときどき絵描き。イギリス、アイルランド、日本を行き来している生活からこそ見える社会課題の解決や、文化的価値の創造を目指しています。

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