ISSUE☆グリーンズ企画 グリーンズの仕事のつくり方

3 years ago - 2013.08.15

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ファシリテーション力に期待!電通の志村さん・尾上さんに聞く「AQUA SOCIAL FES!! Student Camp」の舞台裏 [グリーンズの仕事のつくり方]

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「グリーンズはどうやって稼いでいるんですか?」その質問にお答えするのが、特集「グリーンズの仕事のつくり方」です。仕事の舞台裏やグリーンズへの期待など、いつもお世話になっているクライアントさんにお話を伺いました。

TOYOTAのコンパクトハイブリッドカーAQUA。そのキャンペーンの一環で、昨年3月から10ヶ月間に渡り、日本中の水辺をキレイにするアクション「AQUA SOCIAL FES!!」が展開されました。

全国50ヶ所、各地のNPOと協力し、北海道歴舟川でヤマメの放流、八郎潟のブラックバス釣り、富山県生地海岸で地引き網漁など、「水」にまつわるさまざまなアクションを全国で展開。greenz.jpでもたびたびご紹介しているのでご存じの読者の方も多いと思いますが、「え、なにその面白そうなキャンペーン?」という初耳の方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

昨年3月、グリーンズはこの「AQUA SOCIAL FES!!」とコラボレーションして一日限りのイベント「Student Camp」の企画・運営を行いました。全都道府県からアツい想いをもった105人の学生が集まり、社会を良くする25の「マイプロジェクト」の種を生み出しながら、全国のアクションを進めるためのコミュニティづくりを行ったのです。

シリーズでお届けする「グリーンズの仕事のつくり方」。今回は、グリーンズと一緒に「Student Camp」を運営した電通のプロモーション担当志村さんと尾上さんへのインタビューを通じて、お二人の企画への想いと、グリーンズとのコラボレーションの内容をご紹介します!

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電通「AQUA SOCIAL FES!!」プロモーション担当 志村さん(左)と尾上さん(右)

グリーンズ 「AQUA SOCIAL FES!!」の中で最も印象に残ったことはなんでしたか?

志村さん 全国で開催されたイベントには、20代の若者が多く参加してくれました。その中でも面白かったのは、あるイベントに20代の若い男女のカップルが「デート」として参加してくれたことですね。

彼らとしては「楽しそうだし、貴重な経験もできる」と考えてイベントに参加してくれたのだと思いますが、それくらい「AQUA SOCIAL FES!!」の自然保護活動が「カジュアル」なものとして受け入れてもらえたのだと感じました。

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「Student Camp」のワンシーン

グリーンズ 「Student Camp」の手ごたえはどうでしたか?

志村さん 「Student Camp」の狙いは『全国から参加してもらった学生のみんなに「AQUA SOCIAL FES!!」のエッセンスを吸収してもらい、“伝道師”として地元に戻り、楽しさを伝え、各地のイベントに仲間を巻き込んでもらう』というものでした。参加後のアクションは強制しているものではなく、学生のみんなに委ねていました。

このイベントを実施する前には、正直なところ「みんな次の日にはAQUAのことを忘れてしまうのではないか?」という不安もありました。しかし結果として、参加者みんなが地元の「AQUA SOCIAL FES!!」のイベントに友達を引き連れて参加してくれました。

もともとモチベーションの高かった学生たちが、キャンプの2日間のあいだに、全国から集まった仲間から刺激を受けて、さらにパワーアップして帰っていっていくれたようです。これは嬉しかったですね。

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「Student Camp」の2日間、参加学生の熱意は凄いものがありました。

グリーンズ グリーンズとコラボレーションしてよかったことはなんですか?

志村さん 当初から、社会貢献分野にリテラシーの高い人たちへリーチできるメディアとして期待していました。しかし、コラボレーションするには「メディア力」だけだと足りないと感じていたんのですが、イベントの企画・運営も一緒に行えるということだったので、グリーンズに声をかけさせてもらいました。

イベントに際して特に素晴らしかったのは、グリーンズのチームによるファシリテーションですね。

「Student Camp」では、学生のみなさんに、チームごとに分かれてもらい、社会を良くする「マイプロジェクト」を考案してもらいました。そのなかで、グリーンズのみなさんにはファシリテーターとして、ワークショップに参加し、学生のみんなからアイデアを引き出してもらいました。

グリーンズのファシリテーターのみなさんは全員「マイプロ」の経験があるので、自らの経験を語ることで、学生のみんなを惹きつけ、やる気を引き出していましたね。また、年も離れていないということもあり「身近なお兄さん、お姉さん」として、学生の本心を聞き出せていたと思います。

尾上さん グリーンズのみなさんが行うファシリテーションは、僕らの考えるファシリテーションとは違った手法でした。ファシリテーターが自分のプロジェクト経験を語ることで、学生の心をキャッチして、やる気を引き出す。その結果、素晴らしいアイデアが出てきましたね。

また、企画に携わってくれたグリーンズのみなさんは若い世代だったので、学生に近いテンションで運営できたこともよかったと思います。もし、もっと年齢が上の人間で同じイベントを実施したとしても、まったく異なるテンションのイベントになっていたのでは。若い世代のインサイトを分かっているというのは大事だと思います。

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グリーンズ 最後に!これからのグリーンズに期待していることはありますか?

尾上さん どんな仕事もお金にならないと生きていけないけれど、グリーンズで紹介するプロジェクトは「社会を良くしながら、ご飯も食べていける」という事例が多いのがいいですね。「こうやれば自分でもできるんだ」というロールモデルとなるような、プロジェクトをこれからも紹介していってほしいです。そうすれば、もっと社会に変化が生まれていくのではないかと思います。引き続き、期待しています!

志村さん 「人に知らせる」というメディアに特化するだけでなく、プロジェクトを実行する時の強い味方になれる「ソリューション集団」になってほしいと思っています。たとえば、「Student Camp」におけるグリーンズチームのファシリテーションです。

メディアに精通していて、社会貢献分野へのリテラシーが高く、なおかつ若い集団だからこそできることがあるはずです。そのような「ソリューション力」をこれからも伸ばしていってほしいなと、期待しています!

(インタビュー終わり)

企業・NPO・メディア・地域の人たちを繋いだ、全国規模の「社会を良くする」プロモーション。広告業界として前例のないこの取り組みによって、これからの時代の「コミュニケーション」のあり方が見えてきた気がします。

グリーンズももっと力を磨いて、今後もこのような取り組みを一緒に盛り上げていければと思います!

フクヘン小野より

このプロジェクトは、去年の春頃に最も多くの時間を使っていたプロジェクトでした。全国47都道府県から100人以上の学生のみなさんに集まっていただくという参加者の幅もさることながら、greenz.jpにとってはTOYOTAという日本を代表する大企業と大規模にコラボレーションした初めてのプロジェクトとなりました。

既にある活動やメッセージを多くの人に伝えるだけがメディアの役割ではなく、「これからの社会」を作るためにきっと必要になるアイデアを引き出すファシリテーション機能もグリーンズにとって大切な役割だと考えていました。結果として、それをうまく引き出していただいた志村さん、尾上さんには感謝しています。

さらに、「マイプロジェクト」のような発展途上のキーワードが、TOYOTAのような大きな企業でも共感し、受け入れてもらえる価値観であるという気づきも大きな収穫でした。また、組織の規模の関わらず、何かを動かす最初の一歩は「個人の純粋なアイデアから」だということも、このプロジェクトを通じて感じたことでした。ありがとうございました!

writer ライターリスト

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little_shotaro

NPO法人グリーンズ greenz people事業部 マネージャー 88年宮城県仙台市生まれ。慶応義塾大学理工学部卒業後はデジタルマーケティングのコンサルティング会社に入社し、国内外の最先端の動向調査や、サービス開発を行う。2014年10月よりグリーンズに参画。グリーンズの寄付会員制度である「greenz people」を担当。ライフワークとして、NPO/NGOなどの非営利セクターにおけるデジタルマーケティングを支援しています。趣味はトレイルランニング。 Twitter: @little_shotaro Facebook: Shotaro Uehara

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