ISSUE☆連載 MAD "Life" Gallery

3 years ago - 2013.07.28

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手に届く範囲のオーガニックを体験!green drinks 松戸「オーガニックエリア八柱ツアー」

こんな感じでレッツぶらぶら

自給自足できる街をテーマに2011年5月から毎月1回開催されているgreen drinks 松戸。2013年4月に行われたvol.20は「GWはGreenWeek!オーガニックエリア八柱ツアー」と題して開催しました。

千葉県松戸市に八柱という地域があります。新京成線八柱駅とJR武蔵野線新八柱駅がある、松戸の中では比較的ターミナルな駅ですが、松戸駅と異なり高い建物は少なく、畑などもチラホラ見えるのんびりしたエリアです。

実はこの八柱は隠れたるオーガニックエリアとして知られています。gd松戸ではおなじみのスローコーヒー、オーガニックCAMOOなどがあるのもこの八柱。

さらには無農薬野菜を取り扱う八百屋さんや天然酵母のパン屋さんがあるほか、イトーヨーカドーの中には地元野菜の直売店が、そしてそのお隣にはオーガニックワインを取り扱う地酒屋さんがあるなど、食にこだわる方にとってはとっても良い地域なんです。

今回のgd松戸では、そんな知られざるオーガニックエリア八柱をぶらぶらと街歩きをしました。その様子をレポートでお伝えします。

コーヒー農家の生き様に惚れて創業した「スローコーヒー」

まず最初に訪れたのは「スローコーヒー八柱店」。有機無農薬でフェアトレードのコーヒーを自家焙煎するスローコーヒーさんが立ち上げたカフェです。

スローコーヒー八柱店 スローコーヒー八柱店

細かい説明を聞く前にまず注文!ということで、まずは腹ごしらえをしながら、スローコーヒーの想いをスタッフの行政翔平さんに伺いました。

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スローコーヒーが生まれたのは、松戸出身で代表の小澤さんがブラジルのコーヒー農家カルロス・フェルナンデス・フランコさんの存在を知ったことがきっかけでした。

今から約30年前。カルロスさんはご自分のジャカランダ農場で、農薬を使ってコーヒーを栽培していました。ですが、農薬散布後に敷地内の池に魚が浮かんで死んでいたり、農薬散布した農夫が頭痛を訴えたりする様子を見て、カルロスさんは農薬の危険性を知ります。

当時はほとんどの生産者が農薬=生産量が上がる良薬だと信じていた時代。ですがカルロスさんは「いのちを大切にしたい」という思いから、農薬の使用をやめ、コーヒーの無農薬栽培に取り組みはじめました。なんとまだ1980年のことです。

当然周囲からは理解されず冷たい目線も浴びせられます。ですがカルロスさんは信念を曲げすにコツコツと農場の土を健康な土に変えていった結果、良質なコーヒー豆の生産に成功しました。

そしてそれがジワジワとまわりにも影響を与え、今では、ブラジル中でカルロスさんを見習って無農薬栽培でコーヒーをつくる生産者が増加。カルロスさんは”ブラジルのオーガニック(=無農薬栽培)コーヒーのパイオニア”とまで言われるようになっています。

そんなカルロスさんの生き方に惚れた小澤さんは当時日本でもほとんど知られていなかったフェアトレードコーヒーを自家焙煎する卸会社を立ち上げました。当初は苦労もあったそうですが、持ち前の明るさを活かした試飲会や、何より小澤さんを始めとするスタッフのみなさんの想いで少しずつ少しずつ卸先を増やしていったそうです。

店内ではハンドドリップで淹れて頂けることもあります! 店内ではハンドドリップで淹れていただけることもあります!

アースデーやエコプロダクツ展などではおなじみのスローコーヒーさん。カフェはもちろん、伊勢丹新宿店でもコーヒーが買えますのでご興味がある方は、訪ねて見てくださいね。

きれいな水を求めて開店したオーガニックカフェ

続いてお伺いしたのは「オーガニックCAMOO」。2003年創業の地域密着の自給・自然素材のオーガニックファミリーカフェです。

こちらでもまずは腹ごしらえ!今回はツアーのために特別につくって頂いたさくらんぼのケーキ、モンモランシーを頂きます。

(左)CAMOO店長 伊藤淳さん (右)パティシエ湖天波 和弘さん (左)CAMOO店長 伊藤淳さん (右)パティシエ湖天波 和弘さん

ツアーオリジナルメニューのモンモランシーです。ツアーオリジナルメニューのモンモランシーです。

甘いスイーツをほおばりながら、店長の伊藤淳さんにCAMOOについてお聞きしました。

CAMOOについてお話しする伊藤淳さん CAMOOについてお話しする伊藤淳さん

「CAMOOとはアボリジニの言葉で水という意味なんです。」という伊藤さんは、水とオーガニックの関係性を知りレストランをスタートされたそうです。

そもそものルーツはお父さんのご実家である岐阜県の東白川の自然。「実はおじいさんの代から無農薬野菜を育てている」というくらい、伊藤家では代々オーガニックへの関心があったそうで、淳さんでなんと4代目になるそうです。

大学卒業後にオーストラリアに行き、改めて自然の美しさを感じた伊藤さんは、日本に戻りお父様が経営する水質の環境コンサルタント会社で働きます。そこで伊藤さんは水が汚染されていることを知ります。しかもその汚染の主な原因は農業排水にあることもわかりました。そして伊藤さんは汚染排水が少ない農業、つまりオーガニックに興味を持ち自分で畑を耕しながらレストランをスタートしました。

開店当初は「オーガニック」と検索しても数件しかヒットしない時代。オーガニックの料理をつくろうにも、ちょっとした調味料ですらオーガニックのものは少なく、ソースやアイスなどとにかくひとつずつ手作りしてメニューにしていったそうです。

ひとつずつ丁寧に積み上げて、10周年を迎えるCAMOO。今後は「給食のオーガニックにも取り組みたい」と意欲をお話しして下さいました。

まじめな野菜を扱う八百屋さん

最後に訪れたのは、greenz.jpさんでもご紹介された
、地元松戸の無農薬・減農薬野菜を中心の取り扱う八百屋「なごみや」さん。2011年にオープンした八百屋さんで、ツアーのフィナーレを飾ります。

てづくりの看板がお出迎え。これだけでなんだか優しい気持ちになれます。 手作りの看板がお出迎え。これだけでなんだか優しい気持ちになれます。

大根やネギなどのお野菜はもちろん、オーガニックケチャップなどの調味料や、お茶なども販売されていて、本当に近場にこんなお店があって嬉しいなと感じられる品揃え。参加者それぞれが今晩の夕飯や、切れていた調味料を思い浮かべながら、手にとって食材を調達していきました。

ポップも手作り! ポップも手作り!

手に届く範囲のオーガニック

オーガニックショップといえば目黒や青山など高級住宅地に多くあるイメージ。ずっと知られていなかったオーガニックという考え方が富裕層の方々のカッコよくてキレイなライフスタイルのひとつとして受け入れられていることは、とっても素敵だと思います。

そして、マイナーで静かな八柱という地域に、今回紹介できなかったお店も含めて、これだけたくさん食にこだわりのあるお店があることはマーケティングの結果に起こったことではなく、身近な目の前のことに対して丁寧に向き合った積み重ねなんだな〜とツアーを通じてしみじみと感じました。

だからこそ、どこのお店も「持続可能な社会」とか「地球を守る」という大きなテーマ以上に、お店で使うユニフォーム、野菜、調味料、ポップなど、お客さんの手に届くひとつひとつからメッセージを感じることができるのではないでしょうか。

そんな日常に触れることができる八柱。東京に近いのに空が広く、畑も見られるこのエリアで手に届いて顔が見える範囲のオーガニックに触れてみませんか?

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