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”英雄になる覚悟”を持つ選手たちがピッチを駆け巡る!ブラインドサッカー日本選手権「アクサ ブレイブカップ」が今週末開催

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先日、日本中が非常に盛り上がったサッカー日本代表のワールドカップアジア地区最終予選。では、みなさん、今週末に開催されるサッカーの日本選手権には注目されているでしょうか?

実は、以前greenz.jpでも紹介したことのある、アイマスクをつけて音の鳴るボールで行う「ブラインドサッカー」。6月15日〜16日の2日間、その国内クラブチームの日本一を決める「第12回アクサ ブラインドサッカー日本選手権B1大会(愛称「アクサ ブレイブカップ」)」が行われます。

祝!大会史上初めてメインサポーター

大会名からも分かるように、保険会社のアクサグループが大会史上初となるメインスポンサーとなり、味の素スタジアムで大会を開催する運びとなっています。気になる大会の概要や見所について紹介する前に、ブラインドサッカーとは何かについて少し説明したいと思います。

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「アクサ ブレイブカップ」の公式ウェブサイトhttp://axa-bravecup.b-soccer.jp

目隠ししているとは思えないスピード感に、シャカシャカと音の鳴る特徴的ボール。選手はピッチを自由に走り回り、点を取り合うアツいチームスポーツ。それが「ブラインドサッカー」なのです。2004年にはパラリンピックの正式種目となり、世界中での注目されています。

では、ブラインドサッカーのルールはどのようなものなのでしょうか。このスポーツには、B1(全盲)、B2/3(弱視)という2つのカテゴリーがあります。例えば、今回の「アクサ ブレイブカップ」はB1、つまり視覚を失った状態の選手たちがピッチで試合をするのです。

ブラインドサッカーのルールとは?

ブラインドサッカーにおけるフィールドプレイヤーは健常者もしくは視覚障がい者の4名です。プレーヤーは、視力の差をなくすため、アイマスクを着用。さらに、健常者のゴールキーパー、コーチ、コーラーを加えた、計7名のメンバーで試合します。

「コーラー」は、攻撃する側のゴールの裏に立ち、オフェンスに対してガイドするポジション。そのかけ声によって、プレイヤーはゴールの位置を判断し、得点を狙うのです。

コーラー以外のGKとコーチも自分たちの役割だけでなく、プレーヤーをガイドすることも必要になってきます。しっかりとコミュニケーションをとれているチームほど、ゴールも決めることができ、同時に事故や怪我を避けることができるようです。

このように選手たちは常に視覚以外の全感覚を研ぎ澄まして、音、風、温度、日光などをヒントに環境認知をしながらプレーしています。応援もサッカーでおなじみの太鼓などの鳴りもの使用せず、声援や拍手も、できるだけプレーが途切れるのを待ってから送るのがマナーです。

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さて、ブラインドサッカーに少し詳しくなったところで、今回の「アクサ ブレイブカップ」について紹介していきたいと思います。今回は日本一のクラブチーム目指す11チームが出場し、東京はもちろん、福岡や新潟など地方クラブも大会を盛り上げます。

先月行われたアジア選手権で準優勝した日本代表選手も参加し、日本代表のキャプテンを務める落合啓士選手やスーダン出身で、東京外語大で研究者として生活しているモハメド・オマル・アブディン選手など、注目選手が名を連ねています。

現地参加はもちろんのこと、Ustreamを通じた録画放送も日曜日20時から予定されており、現地に行けなかった人も観戦することができます。さらには、イベントエリアも用意され、ブラインドサッカー体験会、公益財団法人アイメイト協会によるアイメイト(盲導犬)体験会や、ロービジョン(弱視)体験コーナーなど、視覚障がいを理解するための催しを行うそう。

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ブラインドサッカー観戦に加え、普段なかなかできないアイメイト(盲導犬)体験もできます。

また、今大会のアンバサダーは元サッカー日本代表の名波浩選手が務めることが決定しています。16日には同選手による小学4年生~6年生を対象としたジュニアサッカー教室も実施予定です。

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大会開催を記念してFacebookキャンペーンも開催中

日本選手権開催記念としてFacebookキャンペーンのプラットフォーム「モニプラ」を利用してプレゼントキャンペーンを実施中です。プレゼントはアクサ生命のオリジナルキャラクター「くるりん」のハンドモップ。こちらも手軽な参加でブラインドサッカーの認知度向上などに貢献できます。

さて、今週末にせまった日本選手権。主催の日本ブラインドサッカー協会(JBFA)が掲げるビジョンは、「サッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」。今大会で、現地やUstreamにて観戦したり、イベントエリアで様々な体験をしていくことで、その実現に近づいていくのではないでしょうか?

(Text:佐藤慶一)