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3 years ago - 2013.04.24

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穴が生む共感!?献血する人を激増させたブラジルの新聞広告

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人の命を救うために、献血はとても大事なこと。わかってはいても、注射の痛みやかかる時間などを考えると、ついおっくうになってしまいます。

「Hemorio」は、血液を医療機関に届ける事業を行っているブラジル団体です。ほんの20分で、4人は助けることができる献血に、もっと多くの人に協力してもらいたい。そこでHemorioは、地下鉄で配られる新聞に広告を出すことにしました。

ただ、新聞に広告を出すだけではありません。なんと、新聞に穴を開けたのです。新聞の紙面には、小さな穴が空けられています。でも、記事が読めないほどではないので、穴が空いてるよ、くらいな気持ちで読者はページをめくります。

そして、新聞の後ろのほうに、人の腕が大写しになった全面広告が出てきます。例の穴は、紙面の腕に刺さった跡のようになっています。「新聞に小さな穴を開けたって読むのに差し支えはないでしょ。献血だってそう、ちょっとガマンするだけで、たくさんの人が救われるんですよ」というメッセージですね。

この新聞広告と同時に実施されたキャンペーンにより、Hemorioが実施したイベントにはこれまでの4倍の人が訪れ、献血した人は3倍に。2日間で2,732人を救えるくらいの血液を集めることに成功しました。

こちらはHemorioのムービーです。シンプルですが、最後まで見させる魅力がありますね。

道徳心に頼るだけでなく、気づきを与えることで人は動きます。しかし、新聞が穴を空けることを許してくれるなんて、さすがブラジル。ファンキーですね。

writer ライターリスト

丸原 孝紀

丸原 孝紀

greenz シニアライター 1976年京都生まれ。コピーライター(東京コピーライターズクラブ会員)。企業に社会貢献型のコミュニケーションを提案するとともに、NGO/NPOのクリエイティブを積極的にサポートしている。社会課題を解決するアイデアを提案するプランング・ユニット「POZI」のプランナーとしても活動中。

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