ISSUE まちづくり

3 years ago - 2013.03.08

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本の交換スポットを巡る!ベルリンからヘルシンキまで1,100キロの本の旅(後編)

ヘルシンキ・ヴァンター国際空港にある本の交換スポット「Airport Book Swap」

ヘルシンキ・ヴァンター国際空港にある本の交換スポット「Airport Book Swap」

“本棚の肥やし”となって家庭に眠ったままの本を外に連れ出し、必要とする誰かと交換し合う「Book Swap(本の交換)」は、本をより豊かに楽しむアプローチとして、草の根レベルで徐々に広まりつつありますが、フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター国際空港では、日々世界中の人々が往来する国際空港を本の交換スポットに活用するというユニークな取り組みを行っています。

Airport Book Swap」は、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港の27ゲート近くに設置されている、本の交換スポットです。フィンランド航空とヘルシンキ空港によるイニシアチブ「Quality Hunters」が企画したところ、公式ツイッターアカウント(@qualityhunters)のフォロワーら、コミュニティメンバーからの大きな反響を受けて、2012年6月に開設されました。

「Airport Book Swap」の様子。本棚には、世界中の旅行者から持ち込まれた本が並べられている

「Airport Book Swap」の様子。本棚には、世界中の旅行者から持ち込まれた本が並べられている

このスペースは、誰でも無料で24時間利用可能。これから機内で読みたい本をゲットしたり、すでに読み終えた本を寄贈したり、世界の旅人たちが、自由に本を交換し合うことができます。

旅行者が絶えず行き来する空港とは思えないほど、静かで落ち着いたスペースとなっており、ソファに腰かけて、その場でゆっくりと本を閲覧することもできます。英語、ドイツ語、フランス語、フィンランド語など、様々な言語の本が並んでいるのは、国際空港ならではの特徴といえるでしょう。

本を「Airport Book Swap」に寄贈する際には、備え付けのステッカーを裏表紙に貼り、寄贈者の名前と本の”出身地”を記入するルールとなっています。

Airport Book Swapのステッカー。寄贈者は名前と場所を記入する仕組み。

Airport Book Swapのステッカー。寄贈者は名前と場所を記入する仕組み。

私も、独ベルリンの「Book Forest」でいただいたレシピ本を、「Airport Book Swap」に寄贈。今度はどんなヒトの手にわたり、どこに連れて行ってもらえるのか、ワクワクしながら、本棚におさめました。

ベルリンのBook Forestでいただいた本をヘルシンキのAirport Book Swapに寄贈。

ベルリンのBook Forestでいただいた本をヘルシンキのAirport Book Swapに寄贈。

ベルリンの街角で手に取った本がフィンランド・ヘルシンキまで移動し、さらに、誰かの手に渡って、多くの人々に読まれながら、旅をするー。
世界中に広がる本の交換ネットワークは、本にステキな“第二の人生”を与える取り組みだと改めて感じました。

writer ライターリスト

松岡 由希子

松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、約10年にわたるビジネスでの実務経験を経て、物書きに転身。「持続可能な未来づくり」をコアなテーマに掲げ、グローバルな視点から、幅広いジャンルで執筆中。2008年10月から2014年3月までグリーンズライターを務める。 Twitterアカウント: @boochan

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