ISSUE☆連載 こそだて寺子屋

3 years ago - 2013.03.02

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フリーランスのパパ30名が子育ての本音を語る!asobi基地コミュニティ「フリーランス&もうすぐパパの会」 [イベントレポート]

asobi基地コミュニティ 「フリーランス&もうすぐパパの会」
asobi基地コミュニティ 「フリーランス&もうすぐパパの会」

積極的に子育てを手伝う「イクメン」が提唱されたのはごく最近のこと。一見とても良いことのように思えるこのイクメンも、言葉だけが一人歩きしている、ということはないでしょうか?ママがパパに「イクメン」になることを希望しているのに対して、パパは戸惑うばかりという家庭も多いようです。

これまでにも何度かgreenz.jpでその活動を取材している「まちの保育園」に務め、子どものために世界を変えたいと、子供たちの素敵な未来をつくるためのマイプロジェクト「オトナノセナカ」、さらには新しい子育て支援をつくろうと「asobi基地」を立ち上げた保育士の小笠原舞さん。

その彼女が渋谷にあるカフェ「factory」で開催した、フリーランスという働き方を選んでいる人たち向けの交流イベント「フリーランスのパパ&もうすぐパパの会」の模様をレポートします。

“イクメン”って言われるとどんな気持ち?

あえて今回のテーマを置くとするなら「ポスト育メン時代の普通のパパ像」。

と語る小笠原さん。そもそも、フリーランスのパパたちってどう子育てに関わっているんだろうとか、奥さん・子どもとの関わり方、家庭での時間のつくり方、お金周り、家事の分担はどうしてるんだろうといった話を、おいしいご飯やお酒を交えて、ざっくばらんにお話するという会でした。

参加したフリーランスのパパは30名ほど。あちこちで名刺交換が始まって、イベント開始前から各テーブルで会話が弾みます
参加したフリーランスのパパは30名ほど。

参加したフリーランスのパパに、“イクメン”って言われるとどんな気持ちですか?と小笠原さんが声を掛けるところから「フリーランス&もうすぐパパの会」がスタートしました。

フリーランスのパパたちは育児のための時間の捻出も難しいかもしれません。パパたちがその人らしく、自然なかたちで子育てに関わり、楽しんで子育てをできるようになるのが理想です。だからママの代わりをしようと無理をしないで欲しいと思います。それはできませんからね(笑)。そうではなく、ママの話を聞いたり、支えたり、パパにしかできないことをしてください。

いま、イクメンが理想と言われていたりします。それぞれの家庭によって夫婦の仕事のボリュームや収入、育児に対する価値観なども異なる中で、私は一概にイクメンって言われると「ちょっと荷が重い」と感じてしまう人もいると思うんです。仕事もあって、子育てにも全力で関わるのは大変なことですよね。今日はポストイクメンというか、いまの時代にあった、各家庭にあった、パパにしかできないことを探る会になればいいなと思います。

まずは自己紹介。子どもが4人、というパパがいると「すげー!」と声が。
家事分担はどうしているのか聞きたくて参加した、という声にみなさん揃って「うんうん」とうなずきます

各テーブルで会話が始まります。最初は仕事のことを話し、少しずつ子どものことや奥さんとのことに会話がうつります
最初は仕事のことを話し、少しずつ子どものことや奥さんとのことに会話がうつります

フリーランスのパパたちの悩みって?

イベントの後半は、”オープンスペース”と呼ばれる時間。もやもやしている、対話したいことがある先着9名がその場でお題を出し、そのテーマ別に参加者も分かれて対話をします。それぞれ、テーマとともに内容についてご紹介しましょう。

テーマ#01 「子どもができて家族構成や人間関係が変わって、なんかつらい」
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子どもが生まれて、奥さんとの関係性がパートナーから家族という、ひとつの小さな“社会”に変わったことで、暗黙のルールのようなものがガラっと変わってしまったのだそう。小さなことで奥さんとのケンカも多いけど、将来設計ができていない、共有できていないからつらいのかな、という気づきがあったとか。

テーマ#02 「0歳児のパパ集合!」
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参加者のなかで0歳児をもつパパたちのチーム。ここでも、赤ちゃんというよりも奥さんとの関係性が話題の中心に。3ヶ月くらいで奥さんのストレスもMaxになるけど、そこは超えるしかないね、と励ましの声を先輩パパからいただいたそう。

テーマ#03 「ケンカの仲直り」
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子どもができてから増えて夫婦のケンカがしまったのだそう。お互いの期待値がずれたときにケンカになるのかな、と。怒らせてごめんと謝るなど、解決しようとせずにまずは気持ちを聞いてあげるのが大切だという気づきがあったようです。

テーマ#04 「3〜4時間、子どもを預かってほしいときどうしてる?」
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今回の参加者たちの奥さんは、働いていない人が多かった様子。地域で育児の援助を請けられるファミリー・サポートという制度や、一児保育をしてくれる施設もありますが、ご両親が近くにいない場合が多いいま、やはり切実な問題としてあるようです。

テーマ#05 「あたらしい能力をどうやって入手しているか」
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子育てというテーマではありませんが、せっかくフリーランスのパパが集合したのだから、と。フリーランスはプロダクトをつくるような職人に近いけど、その職人のつくるものの価値を査定、監査するような仕事もあるという発見があったようです。

テーマ#06 「床に置くと大泣きする」
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抱っこしてもらいたいという欲求があるなら、それを満たしてあげることが心の成長につながるのでは、という結論に。考えてみると、自分自身が小さい頃も、よく泣く子だったとか。単純に泣くから大変ということではなくて、抱っこしてあげればいいんだ、という気持ちの切り替えができたそうです。

テーマ#07 「将来設計について」
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例えば子どもの小学校進学を機により広い間取りに、あるいは学校の近くに引っ越しをするなど、子どものイベントごとに期限を決めることが必要だということに。フリーランスということもあるので、どこまでリスクを追うのかという線引きも必要だと考えたそうです。

テーマ#08 「(プレパパから)出産前後、どういうケアを奥さんにしていたか」
07
たとえば出産準備としてテニスボールや円座など。その他、facebookのグループページを立ち上げて、今後、意見交換しましょうということに。

いかがでしょう?同じように子育て期のパパたちにとって、うんうんとうなづける点も多いのではないでしょうか。

さらに会場では、夫婦のセックスレスについて声が挙がったり、保育士である小笠原さんや一緒にasobi基地を運営している、こども精神科医の小澤さんに具体的な相談があったりと、大盛り上がりの3時間でした。

「お酒の席で愚痴を言うのはあまり美徳を感じないのでなかなか言えないけど、今日はスッキリしました」と話す参加者のみなさん
「お酒の席で愚痴を言うのはあまり美徳を感じないのでなかなか言えないけど、今日はスッキリしました」と話す参加者のみなさん

今のパパたちは、子どもという存在のかけがえのない価値に気づいて、少しでもその瞬間に関わりたいと積極的に子育てに関わろうとし始めているのでとっても素敵な時代だ、という小笠原さん。

無理なく、パパたちが楽しんでできる子育てがあると思うんです。パパにしかできないこともたくさんありますよね。子育てって本当に難しい。でも、“つらい”じゃなくて、“楽しい”と思える向き合い方を、見つけてほしいなと思います。

パパだからこその悩みがある。でも、パパの交流ってありそうでない。このasobi基地のパパコミュニティの次のアクションに注目です。

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増村 江利子

増村 江利子

greenz シニアエディター/シニアライター 国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター。一児の母。主なテーマは、アート、建築、暮らし、まちづくり。八ヶ岳の麓の賃貸トレーラーハウスで、“小さく暮らす”をモットーに、DIY的暮らしを実践中。 facebook:http://www.facebook.com/e.masumura twitter:https://twitter.com/eriko_n

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