ISSUE ☆日本と世界のソーシャルデザイン

3 years ago - 2013.02.08

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ラブレターで世界を救う!見ず知らずの400人にラブレターを送った女性による「The World Needs More Love Letters」

Some Rights Reserved. Photo by Julie Edgley.

Some Rights Reserved. Photo by Julie Edgley.

みなさんはラブレターを書いたことがありますか?何度も書き直して想いをしたため、好きな人の下駄箱に入れたり、あるいは結局渡せなかったり。テキストメールが主流になった今、ラブレターといえば甘酸っぱい思い出か、あるいはとても特別なものですよね。

それでは、見ず知らずの他人宛てにラブレターを出したことのある方は?ニューヨークに、一度も会ったこともない人たちにラブレターを送った女性がいるそうです。しかも、世界中に400通も!彼女の物語と、ラブレターで世界を救うボランティア団体の活動を紹介します。

きっかけは家族との文通

Hannah Brencher(以下、ハンナさん)は大学時代、離れた家族と手紙で文通をしました。お母さんが「EメールもFacebookも信用しない」という人だったからです。周りの友達が家族とケータイでメール交換をするなか、一人だけポストをのぞきに行かなければいけませんでした。でも手紙が届くこと、そしてお母さんの手書きの文字を読むことを、いつも楽しみにしていたそうです。

卒業後、ニューヨークに引っ越したハンナさんは、大都市の中でひどく孤独を感じました。そこで浮かんだのが、お母さんがくれたものと同じような、手書きの手紙を街の人に宛てて書くというアイディアでした。「これを受け取るだれか」宛てに、ラブレターを書いてはカフェや図書館、街のあちこちに置いたのです。

あなたにラブレター、送ります

ある日のこと。ハンナさんはインターネットで、「もし私に手書きのラブレターを書いてほしい人ががいたら、どなたにでもお送りします」という投稿しました。すると一夜のうちに、彼女のメールボックスは世界中からの依頼であふれ返りました。そこに寄せられたのは、孤独な人、苦しんでいる人々の心の声でした。

ハンナさんは9カ月かけて、400人全員に手書きのラブレターを郵送しました。彼女は、ラブレターを書くプロセスは「自分自身にとってもすばらしい癒しだった」とその経験を振り返っています。

今、世界に必要なのはラブレター

世界には今、FacebookでもTwitterでもなく、紙で肉筆のラブレターを必要としている人がいる。そう確信したハンナさんは、「The World Needs More Love Letters」というボランティア団体を立ち上げます。

この団体は、ラブレター執筆の推進や、ラブレターを必要としている人と書く人をつなげる活動を行っています。

ハンナさんはこの活動を通して、ラブレターを交換する人同士に、実際に会ってほしいと思っているわけではありません。手紙を書くという行為それ自体のすばらしさに気付いてほしいと語っています。

PCやスマホのスクリーン上でいくつもの会話を同時にするのではなくて、机の上に紙を置いて、相手のことだけを考える時間を取ること。140文字以内の制限ではなくて、必要だと思うだけ語ること。あなたに宛てられた手紙の束を、胸に抱きしめてみること。彼女が伝えたいのは、早足で駆け行く現代のデジタル化社会から少し足を止めて、こうした喜びをもっと感じてほしいというメッセージなのです。ラブレターを書く人、受け取る人の両方に。

ラブレターを書いてみよう

The World Needs More Love Letters」のウェブサイトから、ラブレター受け取り希望のリクエストを送ることや、メールマガジンに登録してラブレターを求めている人のリストを受け取ることができます(※現在、アメリカ国内のみ利用可能)。また、バレンタインデーに向けて2月14日まで、さまざなスペシャルイベントが開催されています。日本からも参加できるものには、Facebookページで参加を表明し、アメリカ東部時間の2月12日(火)午後8時から10時までの2時間、参加者で一斉にラブレターを書くという「LOVE SOCIAL PARTY」などがあります。

ぜひみなさんもバレンタインデーに向けて、スクリーンからちょっと目を離して、手書きのラブレターを書いてみてはいかがですか?あなたの愛する人と、そして、今この瞬間、ラブレターを必要としている”だれか”に宛てて。

[via yesmagazine]

writer ライターリスト

山岸 早瀬

山岸 早瀬

greenz ライター 旅とアートとミルクティーを愛する編集者・ライター。ときどき絵描き。イギリス、アイルランド、日本を行き来している生活からこそ見える社会課題の解決や、文化的価値の創造を目指しています。

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