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女性のための草の根活動をサポートするクラウドファンディングプラットフォーム「Catapult」

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by etrenard.

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2012年10月11日は、国際連合が定めた第一回「国際ガールズ・デー (International Day of the Girl Child)」。この記念すべき日、世界中の女性たちの生活向上をサポートする、初のクラウドファンディングプラットフォーム「Catapult」が誕生しました。

「Catapult」は、世界銀行および国連女性機関(UN Women)からの支持を受け、国際アドボカシー団体「Women Deliver」によって設立されたもの。女性の生活向上に取り組む非営利団体とこれらを支援する人々とをつなぐデジタルハブとしての役割を担い、性の不平等をなくす原動力となることを目指しています。

「Catapult」では、資金調達を実施しているプロジェクトが一覧化されているほか、教育・トレーニング(Education & Training)や家族計画(Family Planning)、性差別(Gender Discrimination)など、ジャンルごとに検索できます。現在、アフガニスタンの女生徒20名を対象とする奨学金への出資プロジェクトアジア・太平洋地域の健康のための垂直農園プロジェクトなど、30カ国以上のプロジェクトが資金調達を行っています。

Catapultのプロジェクト一覧ページ

Catapultのプロジェクト一覧ページ

「Catapult」では、審査に合格したプロジェクトのみ資金調達を実行できるルールとなっており、各プロジェクトは審査時に予算の概要を提出しなければなりません。また、「Catapult」での資金調達が目標額を達成した場合、手数料などの費用は一切かからず、調達した金額すべてをプロジェクトが受け取れるのも、一般的なクラウドファンディングサービスとは異なる仕組みです。さらに「Catapult」では、出資者に対する説明責任(アカウンタビリティ)を重視。プロジェクトに資金の使途を公開させ、その適正性や効率性を出資者がチェックできるようにしています。

Kickstarterに代表されるように、資金調達したいプロジェクトが一定の規則の範囲内で自由に資金調達できる「オープン型」が現在のクラウドファンディングサービスの主流ですが、「Catapult」は、あえて事前の審査プロセスを介在させることにより、質の高いプロジェクトのみを厳選するアプローチを採っているのが特徴的です。また、他のクラウドファンディングサービスに比べ、出資者に対する透明性をより重視しているのもユニークなポイントといえるでしょう。

世界にまだ多く残る性差別や性による不平等など、女性にまつわる社会的課題には、私も女性の一人として心が痛みます。「Catapult」を通じて草の根の活動が多くの人々にサポートされ、より多くの女性や少女たちによりよい未来がもたらされることを願ってやみません。