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3 years ago - 2012.10.11

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調布に新しい文化を生み出すには?みんなで町の未来を考える場をつくる「調布まちみらい会議」

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調布市は東京都の中心部に位置している街。都心へのアクセスもよく、調布から通勤する人も多くその人口は東京都25市の中でも5番目に多いそうです。最近、調布市は駅が地下に潜り、ずっと地上を走っていた電車が地下を走るようになりました。暮らす環境が変化することは必ずしも良いことばかりではありません。

特にその街に暮らす人々は、自分たちの知らないところで決定されたことによって、街が変わっていってしまうことに抵抗を覚えることもあるのではないでしょうか。それではまちづくりはどのように進めていくのがいいのか。街に暮らす人、街の外に暮らす人、若い人、お年寄り、様々な人々が対等な場をつくり、そこで話し合いをすることに、そのヒントがあるように思います。

先日、調布市を中心に「新しい文化」を生み出すことを目標として、地元の住人、事業者、街に来訪する人とともに、まちの未来を語り合うセッションが開催されました。この「調布まちみらい会議 」の運営事務局をつとめるのは、渋谷のワークプレイス「co-ba」や池袋のシェアダイニング「1K」をプロデュースするツクルバ

第一回の会議には、新しい未来をつくる、新しい対話の場「フューチャーセンター」の普及を目指して活動している、野村恭彦さんがファシリテーターとして参加。調布市でFuture Sessionが開催されました。

今回のまちみらい会議を開催するにいたった経緯について主催者のツクルバ、中村さんにお伺いしました。

もともとは長年、調布に拠点を構えてきた地元企業の方から「地域に愛されるコミュニティスペースをつくりたい」とのお話を頂いたのがきっかけです。

ただ建物をつくるだけでは面白くないので、「せっかくならば調布に新しい文化を生み出すような場所にしましょう!」ということになり、調布在住の方や地元の活動家、別のエリアで面白い取り組みをされている方などを集めたワークショップを開催し、”調布のこれからの可能性”を対話を通じて探っていくところから始めることになりました。

多様な人々が集まり、調布の未来を考える場

ツクルバ中村さんによる挨拶
ツクルバ中村さんによる挨拶

まちみらい会議はまずツクルバの中村さんによる主旨の説明からスタートしました。参加者は調布に住んでいる方、調布を初めて訪れた方、若い人から高齢の方まで様々。

調布の紹介

調布の紹介

続いて、調布の街をよく知る方から、調布とはどのような街なのかについての紹介がありました。

futurecenterの説明

futurecenterの説明

フューチャーセッションズの野村さんによる、Future Sessionの説明。参加者の方々への調布という街について感じることについて話してもらう時間を設けました。

“兆しを集める”ワールドカフェ

worldcafe

いよいよワークがスタート。まずは二回のラウンドに分けて、ワールドカフェがおこなわれました。最初のラウンドのテーマは「調布または郊外の暮らしに起きている変化は?」。

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ワールドカフェをしながら、参加者の方々は調布の街に起きている変化の兆しをポストイットに書き込み、それを壁にはっていきます。

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次のラウンドのテーマは「調布または郊外の働き方に起きている変化は?」。
暮らしに起きている変化と、働き方に起きている変化。普段何気なく暮らしているだけでは通りすぎてしまう、人々の周りにある変化の兆しに注意を向けます。

postits3

postits2

変化の兆しから、新しい文化を考える

ワールドカフェを通じて出てきた変化の兆しを壁に貼りだし、似た内容の兆しごとにグルーピング。グルーピングされた中でも、とくに人々の共感を集めた兆しが9つ生まれました。

「調布の暮らしと働き方の変化の兆し」
・シニアの集える地域コミュニティがない
・子供のそばで働きたい人が増えている
・遊びを仕事にしたい人が増えている
・都心に働きにでない
・地域にあった小さなビジネスがなくなった
・商店が継がれずチェーンに変化している
・個性的な店が少なくなっている
・面倒なものを楽しもうとする人が増えている
・昔からのお店が残っている
・家族で住みたい街になっている
・お祭り、昔の雰囲気、昔の名前地域が残っている、それを知らない人もいる

グルーピングされた兆しごとに、関心が高い人同士で集まり、その兆しから「どうしたら新しい文化を生み出すことができるのか」というテーマに沿って、グループワークが行われました。

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ワークが終了すると、各グループからどうしたら調布に新しい文化をつくることができるのかについて発表が行われました。

「みんなが普通に挨拶ができるまちづくりが思いやりのある街にする」
「親が働いているところを子どもに見せる」
「調布系ワークスタイルを発信していく」

などなど、多くのアイデアが生まれました。最後に参加者のみなさんから感想をシェアしてもらってまちみらい会議は終了。

「今日知らない人と出会って、笑顔で何かをできた。それを五感で感じた。」
「新しくはないが思いやりのあるまちづくりをしたい。」
「調布の街を見て回りたくなった。」
「地域のためにもっと仕事をしたい。」

といった感想がシェアされ、会場には何か行動したくてたまらないエネルギーにあふれた人ばかりとなっていました。

fin

今回のまちみらい会議を振り返って、ツクルバの中村さんは以下のようなコメントをくださいました。

街を多面的に見ていくために、第一回で議論した内容をヒントに次回以降のテーマ設定を準備しています。子育て、高齢者、食、観光など、それぞれが互いに関連しあうテーマだと思いますが、一つ一つの側面から街を見ることを通じて、調布の潜在ニーズを探っていければと思っています。そしてそのニーズを踏まえて、コミュニティスペースをつくり、運営していくことが次のステップになっていくことでしょう。

現代では、どの地域もそれぞれ乗り越えていかなければならない課題を抱えています。そうした課題と向き合い、乗り越えていくためには、その街の未来を考える人が集まる場をつくり、対話を重ねていくことが重要です。今回の調布まちみらい会議のような場が、増えていくといいですね!

ツクルバについて調べてみよう。

writer ライターリスト

Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。1987年岐阜県美濃加茂市出身。 複数のメディアやプロジェクトに携わりながら、編集、企画、取材、執筆を行う。テクノロジー、ビジネス、モノづくり、暮らし、都市、地域など多様な領域を横断して取材・調査・発信することで、未来と未来につながる様々なことを編集していくことを目指しています。 Blogeditor’snaut Twitter@JUNYAmori FacebookJunya Mori Google+Junya Mori

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