ISSUE☆おすすめの連載! a Piece of Social Innovation

3 years ago - 2012.10.08

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大人も子どもも平等な場所、子育てをもっと身近にする「asobi基地」

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特集「a Piece of Social Innovation」は、日本中の”ソーシャルイノベーションのカケラたち”をご紹介するNPO法人ミラツクとの共同企画です。

いつの時代も未来を担うことになる子どもの存在は大切です。ですが、現代では子育てを取り巻く環境に様々な問題が存在しています。今回はそんな問題に取り組むプロジェクトをご紹介します。

以前、greenz.jpでは子供たちの素敵な未来をつくるためのマイプロジェクト「オトナノセナカ」をご紹介しました。オトナノセナカの共同代表をつとめつつ「こども未来プロデューサー」として活動されている小笠原舞さんの新しいプロジェクト「asobi基地」は、子育てを多くの人にとってより身近にするための活動です。

こども、子育てを取り巻く現代の環境

時代とともに生活のスタイルや、暮らし方は変化します。子育ても時代に合った形に変えていかなければ、どこかで不具合が生じてしまうはず。小笠原さんは、現代に合う子育て支援のためにはどんな環境が必要なのか、泣きながら相談するお母さん、頭を抱えてしまっているお父さん、泣いてしまう子どもたちの姿を見て、考えてきたそうです。

2歳児の子どもを毎日見ていますが、人間の基本的な成長過程はいつの時代も変わっていないと思います。変わってしまったのは社会、コミュニティ、コミュニケーション力、家族観、子ども観。このまま何もしないで、目の前にいる子ども達が大人になっていくのは嫌だ、後悔すると思い、本気で日本社会の子育てモデルを変えようと思いました。

asobi-mai

これはどの家庭にも起こりうる話です。ですが、お母さんもお父さんも、子どもも、みんな一生懸命で、うまくいかないのは誰のせいでもありません。今、日本の社会では、待機児童解消問題ばかり取り上げられ、子育てそのもの、家庭の子育て力の支援、そして子育てを社会で行うための環境整備がおろそかになっていると感じています。

保育士として働いていて、現場の保育士には手が届かない問題もあり、無力さを感じる瞬間が数多くあります。親に集中する責任、働き方の問題、コミュニティの変化、産後うつ、育児ノイローゼ。子育てをするが、命を育てることなのだということを学ぶ場の少なさが今、日本の社会での様々な問題の根源ではないかと思っています。

asobi基地で遊ぶ子ども

asobi基地で遊ぶ子ども

asobi基地とは

この現代の子育てにおける問題を解決するために、子育てをしている親、これから子育てをすることになる大人に対して、子育てをより身近にすることが重要だと小笠原さんは語ります。

asobi-logo

「asobi基地」は、こうした現代の子育てを取り巻く問題を解決するための場所。オトナもコドモも、みんなが平等な場所。これから子ども産む人、すでに子育てをしている人、子育てに関わる人みんながアクセスできる新しい形の育児支援の場所です。

asobi基地は、さまざまな役割を持つ場所として運営されています。子どもが本来持つ力を引き出すために整えられた環境が整う場所、 気軽に育児の相談ができる場所。大人が安心して、いつでも互いに本音で話し合うことができるコミュニティ。

ママ、パパ、保育士、妊婦さん、カップル、学生、アーティスト、クリエーター、デザイナー、会社員、そして子ども、赤ちゃんまで誰でもみんなが、そのままの人間としていていい場所。「自分」という存在をそれぞれが最大限活かしながら、協力し、みんなで一緒に子育てをしていくことを目指しています。

asobi基地で開催された「こどもとの関わり方レクチャー」

asobi基地で開催された「こどもとの関わり方レクチャー」

このような素晴らしい場所を実現するために「asobi基地」には4つのルールが存在します。

  • 大人も子どもも全ての人が平等。
  • 否定する言葉は使用禁止。
  • 何か言う前に大人も子どもと同じ目線になり、やってみる。
  • 自分の価値観を押し付けずにフェアに対応する。

小笠原さんは、Child Future Centerの活動をおこなっていることもあり、4つのルールにはFuture Sessionの考え方が盛り込まれています。 相手が子どもであろうと、大人であろうと、同じ人間として対等に接する空間。 相手と目線を合わせ、肯定することを前提としてする場所であれば、育児をする親も自身の悩みを打ち明けやすいのではないでしょうか。

カナダの子育てをモデルに

「asobi基地」はカナダの子育て支援をモデルとしています。カナダは「Nobody’s Perfect(完璧な親も子どももいない)」と国が唱え、家庭を支援することにとても力を入れているそうです。

誰でも気軽にアクセスでき、子育てに向きあう自信を育てていく施設「ファミリーリソースセンター」が存在し、親になることの心得や子どもがどう発達していくかを示す教科書を無料で配布されるなど、親になることの支援をする環境が整っているといいます。

現在、小笠原さんはReadyfor?で資金調達を実施しています。この資金調達は、先進的なカナダの子育て支援モデルを学び、日本でも子育て支援モデルを実現するために、そしてasobi基地で子どもたちがより楽しく過ごすための宝物(道具や資材)を充実させるために、支援を募っています。

これからの社会を考えたとき、次代を担っていく子どもたちの存在はなによりも大事なもの。その子どもたちが笑顔ですくすくと育っていける環境を作るための挑戦を続ける小笠原さん。asobi基地は様々な形で関わってくれる方を募集しているそうですので、興味を持たれた方は連絡してみてはいかがでしょうか。

「asobi基地」のプロジェクトを支援しよう。

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Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。1987年岐阜県美濃加茂市出身。 複数のメディアやプロジェクトに携わりながら、編集、企画、取材、執筆を行う。テクノロジー、ビジネス、モノづくり、暮らし、都市、地域など多様な領域を横断して取材・調査・発信することで、未来と未来につながる様々なことを編集していくことを目指しています。 Blogeditor’snaut Twitter@JUNYAmori FacebookJunya Mori Google+Junya Mori

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ミラツクは、対話を通じて、異なるセクター、異なる地域、異なるステークホルダーの間に協力を生み出し、より良い社会に向けたイノベーションを生み出すことに取り組むNPOです。 ミラツクが応援するのは、未だあまり知られていない社会を良くする取り組みとそこにいる”人”たちです。1人の人が生み出す未来の可能性を世の中に伝えていくことで、また新しい次の未来の種が生まれる。そんな未来をつくるサイクルを共につくっていければと思います。 ⇒ 特集「a Piece of Social Innovation」ミラツク×グリーンズ対談!Facebookページ

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オトナノセナカは 《コドモの隣のオトナ》を応援するNPOです。自分らしく生きるオトナが増えることを願い、 自分や人の価値観に出逢う 対話の時間をお届けします。 人はみんな 「違い」をもらって生まれてきました。問いに向き合い 語り合うことで、 その「違い」に気づき 自分にとってより良い選択へと 繋がっていきます。対話の時間を通して楽しく、 「持続可能な」かぞく・こそだて・ほいくづくりを、してみませんか? ⇒ 特集「こそだて寺子屋」オトナノセナカ×グリーンズ対談!オトナノセナカ

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