高校生がコンサートをプロデュース!「Ihatov」の仮想会社経営プロジェクトとは?

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みなさんは、コンサートやライブに行ったことはありますか?
客席からはステージの上で演奏するアーティストしか見えませんが、その舞台裏には照明や音響など様々な人が支え、さらに当日までには企画、営業、広報など多くの人が携わっています。

そんなコンサートを運営する”音楽会社”の経営者が、高校生だと聞いたら、驚きますよね?

学生団体「Ihatov」(イーハトーブ)の代表を務める磯尾奈加子さん(現在高校2年生!)にお話をお伺いしました。

中学生のときから学校の外で活動することが多かったという磯尾さんは、昨年10月、同じように学外で面白い活動をしている8人の仲間とともに、高校生のキャリア教育を行う学生団体「Ihatov」を立ち上げました。これまで、社会人や大学生をゲストに講演イベントなどを行い、高校生が社会とつながる機会を作ってきたそうです。

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イベントの様子

そして今年7月、「ブラストビート」との出会いを機に、”仮想音楽会社”によるコンサート企画「RockGodDam2012」が始まりました。

こちらの記事で紹介しましたが、「ブラストビート」は、若者が大好きな音楽を通して、未来に希望が持てない多くの若者の人生を変えている、社会教育プログラムです。学生が仮想企業を立ち上げ、CEO、営業・広報・財務などの枠割を決めてチャリティコンサートを一から作り上げます。

もともと世界的ロックバンドU2のプロデューサーとしても活躍した、音楽プロデューサーのロバート・スティーブンソン氏が、音楽と出会って、すばらしい人生を歩み始めたという自身の経験から、「学生自ら、音楽を通して社会に関わる場をつくったら、若者自身が変わるはず」という思いで始めた企画です。

その「ブラストビート」は世界各国に広がり、日本でも2009年から、松浦貴昌さんが「NPO法人ブラストビート」を設立。その松浦さんにやってみては?と声をかけてもらったことが、今回のコンサート「RockGodDam2012」企画のきっかけになったといいます。

仮想とは言え、学生だけで会社を経営することは、学校で教えてもらうこと以上に多くを学ぶことができそうです。磯尾さんも、「学校も勉強も大切ですが、校外での活動も良い経験になると伝えたい」と話しています。

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磯尾奈加子さん

こうして9月5日の開催に向け、ライブハウスとの交渉や仲間との連携などさまざまな苦労を乗り越えて準備を進めてきました。難関だったアーティストへの出演依頼も、はじめは知り合いに声をかけていましたが、それでは文化祭のようになってしまう、という思いから実績のあるバンドにも連絡をし、なんとか8組のバンドに参加してもらえることが決まりました。なんと、全部で100組以上に問い合わせたそうです!

一方、出演するバンドはどのように感じて参加を決めたのでしょうか?

出演予定「PeopleJam」の軸原さんに参加を決めた理由を尋ねると、

海外では音楽を聞きに行くことが身近で、インディーズミュージシャンも音楽だけで生活することができる。でも、日本はインディーズ音楽の認知度が低く、気軽にご飯を食べに行く感覚でライブに行くという習慣がない。だから高校生が企画しているというのも面白いと思ったし、インディーズを紹介できる機会があるのは嬉しいと思って、参加することにしました。

と答えてくれました。
アーティストにとっても自分たちの音楽を知ってもらうチャンスのようですね。

当日はほかにもカナダの30万人規模のフェス「NXNE2012」に日本から唯一出演したバンド「FU」や、東京の大型イベントに次々出演している「Mr MORNING GO」などが参加予定で、かなりロックなイベントになりそうです。特設サイトにはそれぞれのPVも紹介されているので、音楽ファンの方も、初めてライブハウスに行くという方も、ぜひチェックしてみてください!

「RockGodDam2012」

日程:2012年9月5日(水)18:30〜22:30(18:00開場)
場所:渋谷屋根裏 
チケット:当日券3000円(ドリンク込み)、高校生1000円

(Text:木村絵里)