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3 years ago - 2012.08.07

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みんなの声を集め、よりよい街づくりにつなげる住民参加型の課題共有プラットフォーム「SeeClickFix」

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Infrogmation.

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Infrogmation.

「道路のアスファルトが凸凹になっている」「マンホールのフタが割れている」「ゴミ集積所の悪臭が気になる」など、近隣の住民だからこそ気づける小さな課題はどの街にも存在するもの。

そんな住民の声をクラウド上に集め、地域コミュニティや地方公共団体などと共有し合うオンラインプラットフォームが「SeeClickFix」です。

「SeeClickFix」は、住民からの投稿を通じて地域が抱える様々な課題を共有する、住民参加型のオンラインプラットフォーム。近所で見つけた街の課題を誰でも自由に投稿でき、地域住民同士で解決策を議論し合ったり、地方公共団体に課題解決へのアクションを促すことに役立っています。

では、その仕組みを詳しく見ていきましょう。「SeeClickFix」のトップページに地名を入力すると、指定した地域周辺で投稿された課題やトラブルの一覧が表示されます。

SeeClickFixのトップページ。地名を入力し右矢印をクリックすると、課題がリスト表示される。

SeeClickFixのトップページ。地名を入力し右矢印をクリックすると、課題がリスト表示される。

各投稿の詳細ページでは、課題の概要がテキストで記述されているのみならず、発生場所をマップ上で表示。「その課題が、いったいどこで起こっているのか?」が、一目でわかります。また、画像や動画を通じて、より視覚的に報告されている投稿も多くあります。

歩道のアスファルト割れを報告する投稿。

歩道のアスファルト割れを報告する投稿。

「SeeClickFix」には、誰でも投稿OK。公式ウェブサイト上での投稿はもちろん、iPhone/Android/BlackBerry対応のスマートフォンアプリを使って、スマートフォンから直接投稿できます。また、各投稿にコメントを入力することも可能。このコメント機能を通じて、住民間で課題への具体的な解決策を共有することができるわけです。

このプラットフォームでは、2008年9月に開設されて以来、米国内外25,000以上の街を網羅。2011年6月時点で、SeeClickFixに投稿された課題の50%以上が解決に至っています

住民からの声を集める仕組みとしては、長野県の「県民ホットライン」徳島県の「目安箱」岡山県の「マルチメディア目安箱」など、日本の地方自治体でも様々な取り組みが行われていますが、「SeeClickFix」のようなオープンなプラットフォームを通じて、住民から地方自治体への一方向のコミュニケーションだけでなく、住民同士のフラットなコミュニケーションをもサポートできれば、市民参加型の街づくりをより強力に推進することができそうですね。

「SeeClickFix」に街の課題を投稿してみよう

「SeeClickFix」のスマホアプリをダウンロードしよう

writer ライターリスト

松岡 由希子

松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、約10年にわたるビジネスでの実務経験を経て、物書きに転身。「持続可能な未来づくり」をコアなテーマに掲げ、グローバルな視点から、幅広いジャンルで執筆中。2008年10月から2014年3月までグリーンズライターを務める。 Twitterアカウント: @boochan

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横尾俊成

1981年3月生まれ。東京都港区議会議員(無所属)。NPO法人グリーンバード代表。街をつなぐ防災情報マガジン「Standby」発行人。早稲田大学院を修了後、広告会社の博報堂を経て現職。まちの課題を若者や「社会のために役立ちたい」と思う人の力で解消する仕組みづくりやオープンガバメントなどが主要テーマ。第6回マニフェスト大賞受賞。月刊『ソトコト』で、「まちのプロデューサー論」を連載中。

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