写真を通じて発展途上国の人々の発信力を育む、フォトグラフィー教育プログラム「EPHAS」

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by potzuyoko.

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デジタルカメラやスマートフォン・携帯電話のカメラ機能の普及に伴い、「写真を撮る」というアクションが、より身近なものとなってきましたね。フォトグラフィーは、対象物を記録するためだけのものではなく、自分の視点や感情を“フィルター”越しに映す、自己表現の手段のひとつ。

そこで、表現手段としてのフォトグラフィーの役割に着目し、発展途上国の人々に向け、フォトグラフィーを通じて自己を表現する価値や楽しさを伝えようというトレーニングプログラムが「EPHAS(Every Person Has a Story)」です。

EPHASは、発展途上国に向けたフォトグラフィー教育プログラムを運営する、米マサチューセッツ州の非営利団体です。2010年の立ち上げ以来、「誰でも、語るべきストーリーはある」という信念のもと、現地のコミュニティや非営利活動団体と連携しながら、カンボジア・ハイチ・ルワンダなど、発展途上国を中心に20カ所で教育プログラムを開講。人々が、それぞれの日常生活を自身の視点から発信できるよう、デジタルカメラの基本的な撮影方法などを伝授しています。

プログラムを開講している地域はいずれも、貧困をはじめ、深刻な社会的課題を抱えています。EPHASでは、このような困難にある人々がそれぞれの視点や思いを自分自身で表現することこそ、コミュニティを変革へと促す第一歩と考え、この教育プログラムを展開。今後は、タンザニア・ペルー・グアテマラ・ナイジェリア・ブラジル・ウガンダの学校、孤児院、医療施設などでも、同様のプログラムを実施する方針だそうです。

また、EPHASの公式ギャラリーでは、各地のフォト作品が展示・販売されており、販売収入は、現地の社会貢献活動へのサポートとプログラムの運営費に割り当てられることとなっています。

いわずもがな、フォトグラフィーは、誰でも気軽に始められる、有効なビジュアル表現のひとつ。言語の違いを超越し、直感的に物事の本質を伝え、この背後にあるヒトの視線や思いを幅広く共有し合えるポテンシャルを持っているのも利点です。EPHASのプログラムが、より多くの人々にとって、自身の思いや現状を自分のカタチで発信するためのきっかけとなり、彼・彼女たちが生活するコミュニティの課題解決、ひいては、よりよい世の中づくりにつながることを、期待してやみません。

EPHASのフォトギャラリーをのぞいてみよう。