ISSUE 日本と世界のソーシャルデザイン

1 year ago - 2012.07.07

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講師は養老孟司さん、横尾忠則さん、遠山正道など!先の見えない時代だからこそ、まず自分を見つめることから始めるための連続講座「じぶん学」

Some rights reserved by Send me adrift.

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みなさんは「自分」のことをどれくらい知っていますか?何をしたいのか、何ができるのか、どのように身体が動くのか、どのように心は感じるのか。自分のことは自分が一番よくわかる、なんてよく聞く台詞ですが、実はそれほど知らないのかもしれません。

グリーンズが開催しているgreen school Tokyoも、マイメディア学科マイプロジェクト学科など、自分のやりたいこと、発信したいことなどを見つめ、形にしていく講座が人気を集めています。このことからも、自分のことを知ろうとする人が数多くいることを感じます。

自分のなかに「非凡」を見つけるための連続講座と題して「じぶん学」という講座が、京都造形芸術大学らによる社会人のための新型アートカレッジ東京芸術学舎で開催されます。

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美術家の横尾忠則さん、東京大学名誉教授の養老孟司さん、機動戦士ガンダム原作者の富野由悠季さんら、豪華な13人の講師を迎えて開催されるこの連続講義は、さまざまな分野で独自の花を咲かせているプロの方たち招いて、「自身の才能や進むべき道の見きわめ方」について学ぶことを目的としています。

「じぶん学」の講座は、どのような想いのもと開講されるのか、クリエイティブ関連の書籍を手がける編集者で、この講座のナビゲーターを務めているナビゲーターの松永さんにお話を伺いました。

ブックプランナー松永さん松永光弘(まつながみつひろ)さん

ブックプランナー、コンセプトデザイナー。
アイディアやクリエイティブなど「ものごとの構想」をテーマにした書籍を数多く企画、編集。
小山薫堂氏を学長とした東京企画構想学舎の立ち上げをはじめ、さまざまなプロジェクトやプログラムのデザインも手がけている。

その人なりの貢献のカタチ

社会や人の役に立ちたい。そんな尊い志や思いを持つ人の数は、増えていると聞いています。しかし、力を発揮できている人は、必ずしも多いとは限りません。志をかたちにするのは、なかなか簡単ではないようです。「自分自身がどのように役に立てるのか」。それをよく知らないことが、尊い想いの不完全燃焼の大きな要因のひとつになっているように、ぼくらは感じています。

あの東日本大震災のときにも、「なにかをしたい」という温かな衝動に突き動かされながらも、想いの向け方がわからず、焦れったくも歯がゆい思いをした人は少なくなかったのではないでしょうか。もちろん、被災されたみなさんの支援はどんな些細なことでも大切ですし、活動に貴賤はないわけですから、活動はどれも尊いものなのですが、もしその人にしかできない貢献ができたなら、それは社会にとっても、その人にとっても、幸せなことなのですよね。

自分がはっきりしないと存在価値を見失ってしまうかもしれない

社会のつながりのなかでは、「自分ならではの持ち味」や「指向性、性向」がはっきりしている人が重んじられる傾向にあります。

ジャーナリストの津田大介さんも、「自分は“他人の資本”」として、ソーシャルメディア上では人は他人に使われる存在でもあるといっていますが、「自分」がはっきりしなければ、つながりのなかでは存在価値を見失ってしまい、コミュニケーションの単なる結節点になってしまう可能性がありえるのではないか、そう考えています。

なにも希有なスキルをもっている必要はないし、傑出したアイデアマンでも、有能なリーダーでなくともいいんです。

中国の古典には「柳は緑、花は紅(柳は緑色がいちばんふさわしい。花は紅色がいちばんふさわしい)」という言葉がありますが、自分はそもそも柳なのか、花なのか。ささやかなものであったとしても、「自分の性向」や「自分ならではの持ち味のありか」がわかれば、自分を社会や人のために役立てる方向性も見えてくるし、迷いもなくなると思うのです。

方向性が見え、迷いがなくなれば、単なる結節点ではない、自分なりの役割が見えてくるのではないでしょうか。

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価値を生み出せる集団は、価値ある個から生まれる

企業でこの数年注目されている「共創」も同じでしょう。最近はうまく成果が出ていないという話もちらほら聞きますが、ユニークな価値を発揮できない人ばかりが集まると、船は山に登ってしまったりする。イノベーティブなアイディアは生まれません。

集団はやっぱり「個」の集まりですから、ユニークな価値を発揮できる「個」が集まらなければ、本当にイノベーティブな成果を生み出せる集団になりにくいんです。

こういうつながりの時代だからこそ、「個」の価値をきちんと見つめることが大切なんだとぼくらは考えています。でも、残念ながらそんな大切なことを教えてくれる機関も、人も、仕組みも、いまはほとんどない。ならば、と、この講座をはじめることにしました。

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「自分」と同様にわからないことのひとつに「未来」が挙げられます。特に、近年は多くの変化が立て続けに起こり、ますます未来を見通すことは難しくなっています。先の見えない時代を生きていくためには、せめて「じぶん」のことを知っておくことが大切なのではないでしょうか。

自らの向かいたい先、そこへの方角を確認するためのコンパス、向かうための移動手段、移動するためのエネルギーの補給方法。そうしたことがわかっていれば、どれだけ未来に荒波が待ち構えていても、乗り越えていけるかもしれません。「じぶん」について考えてみたい方は、ぜひこの講座をチェックしてみてください。

writer ライターリスト

JUNYAmori

JUNYAmori

モリジュンヤ(Junya Mori) フリーエディター、ジャーナリスト。岐阜県出身。フリーで編集、企画、取材、執筆などを行う。greenz.jpでは、未来のテクノロジー、イノベーション、社会起業、シビックプライド等のテーマについて発信。 BlogSense of Medium Twitter@JUNYAmori FacebookJunya Mori Google+Junya Mori

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