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金曜の夜はピザが無料!?フードバンクがピザチェーンと実施した「おいしい」寄付キャンペーン

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「金曜の夜、タダでピザが食べられるだって!?」おなじみのピザチェーンで無料でピザが配達されるとなれば、思わず注文しちゃいますよね。

ピザが来る、ピザが来る…。でも待っても待っても、なかなか来ません。そしてお腹が鳴りだして、もうガマンができないとピザ屋さんにクレームの電話を入れると、ようやくピザが届けられます。こんなメッセージといっしょに。

「お腹が空くと、飢餓の苦しみが分かりますよね。あなたに国家食糧キャペーンに協力していただけるように、このピザは無料になっています。フードバンク財団」

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そう、これは貧しくて食べ物に困っている人たちのために活動しているフードバンク財団が、寄付を募るためにピザチェーンと協力して実施したキャンペーンの一環だったのです。ただ「貧しい人を飢餓から救おう」と言われるよりも、飢餓を体験させられたほうが寄付する気になりますよね。

体験型の広告はたくさんありますが、これは「タダでピザが食べたい!」という欲望を刺激しているところが効いています。善意に訴えるより欲望に訴えるほうが人が動く世の中ですから。