イカダの上で映画を見よう!五感で楽しめる、海に浮かぶ映画館「Archipelago Cinema」

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みなさん、映画を見るときはどんな場所で見たいですか?
音響と座席が拘り抜かれた都心の映画館?それとも周りを気にせずゆっくりとコーヒーを片手に自宅で鑑賞?

以前greenz.jpでは「ソーラー発電による屋外映画イベント“One Way Theatre”」をご紹介しましたが、今回も一般的な映画の鑑賞方法とは違う素敵な映画館です。

既にさまざまなブログで紹介されているので、ご存知の方もいるかも知れません。タイの映画祭「Film on The Rocks Yao Noi Festival」の為に建築家Ole Scheerenによってデザインされたこの映画館「Archipelago Cinema(多島海シネマ)」は、なんと海の上に浮かんでいるのです!観客の私たちがいかだに乗り、島の海岸からスクリーンの前まで移動します。

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いかだに使われる材料は地元の方から供給されたリサイクル品で、この映画際の後も子供たちの遊び場やステージとして次の映画祭まで保管されます。決して「島で上映したら面白いかも!」という思いつきだけでなく、材料や映画最後の使用方法まで気を遣っている点が好感を持てますね。

上映中の写真を見ると、まるでキャンプファイヤーのような、みんなで一体となって映画を観ている雰囲気が感じ取れます。

archipelago cinema by ole scheeren (c) studio-os; photo by sixtysix visual05

海の上で映画を観る、という事は“映画以外の音や匂い”も感じる、ということです。いつもは刺激されることのない感覚が働き、いつもと違った映画の感想を持つことになるかもしれないですね。

greenz.jpでも掲載した、息を呑むほどうつくしいロシアの針葉樹林を将来に残すためのドキュメンタリー「タイガからのメッセージ」のような環境映画は、このような自然の中で鑑賞することで、アタマで理解するだけでなく、ココロとカラダで実感することができるかもしれません。

あの日の音楽や読書の思い出には知らないうちに匂いが付いていると私は思います。そんな中、映画の思い出の幅を広げてくれる映画館じゃないかと思いました。

(text:Kazuki Ishikawa)

[via springwise]