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被災地の空っぽの図書室を本でいっぱいにしたい。クラウドファンド「Readyfor?」で、一瞬で200万円を集めたプロジェクト! [READYFOR?]

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日本で最初にスタートしたクラウドファンディングサービス「Readyfor?」にあるプロジェクトが登場しました。そのプロジェクトは陸前高田の地で、震災後なくなってしまった図書館を復活させようというものです。

陸前高田市モビリア仮設住宅の中に住んでいるという吉田晃子(あきこ)さんが、岩手県沿岸部で「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を行なっているシャンティ国際ボランティア会(SVA)の協力を得ながら今回のプロジェクトを立ち上げました。

目標金額200万円でReadyfor?への掲載をスタートしたこちらのプロジェクト、なんと3日間で資金調達を達成してしまいました!しかも、そのうちの150万円はプロジェクトの掲載開始から2時間ほどで集まったそうです。

多くの方々の共感と想いを資金という形で集めたプロジェクトをご紹介します。

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小さいころからよく図書館に通っていたという吉田さん。その図書館も、東日本大震災が起こり、図書館の建物は全壊、図書館員の方はすべて亡くなるもしくは行方不明、そして蔵書も流出してしまいました。子どもたちは本に触れることが難しい状態になってしまったのです。

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被災地の子どもたちは、移動図書館がくると熱心に本を読んでいるそうです。小さいころに読んだ本は、大人になってからも思い出されるほど、心に強く刻まれます。「こんなときだから、今出会う本が子どもたちの一生の支えになります」とおっしゃる被災地の図書館員の方の言葉が胸に響きます。

かつて古代エジプトにテバイという図書館では、その入り口に「心の診療所」と書かれていたんだとか。吉田さんも、東日本大震災の後、図書館が「心の診療所」になってほしいと願って活動をしているそうです。

子どもたちへ紙芝居

子どもたちへ紙芝居

吉田さんの目指している図書活動は、人との触れ合いの場を作ること。ただ本を読むだけではなく、コーヒーを飲むだけだったり、雑誌をぱらぱらと読む、受付の人と話をするだけでもかまわないそうです。人と接することで安心感が生まれ、こころのケアにもつながるのではないかと考え、「心の診療所」にもなるコミュニティ図書館を建てようと活動してらっしゃいます。

陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」は、多くの方の共感を集め、すでに目標金額の倍以上の資金を集めています。金額が集まれば集まるほど作られる図書館は人々の想いがこもった素敵な場所になるはずです。

このプロジェクトに共感された方は、スポンサーになってみてはいかがでしょうか。

(photo by Readyfor?

クラウドファンディングサービス「Readyfor?」について

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