クラウドパワーでエジプト革命の真実を記録するコラボレーティブドキュメンタリー「18 Days in Egypt 」

Creative Commons: Some rights reserved. Photo by gigiibrahim.

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29年間にわたるムバラク政権が崩壊した「エジプト革命」から約1年。当時、反政府デモ活動に参加していた数多くの民衆は、目まぐるしく変化する周囲の状況を、自らスマートフォンやデジタルカメラで撮影していました。そこで、エジプト各地に点在するこれらのデジタルデータと人々の記憶をクラウド上に収集し、この歴史的出来事を記録しようというプロジェクトが進行しています。

18 Days in Egypt」は、「最初の大規模デモが行われた2011年1月25日からムバラク政権が崩壊した2011年2月11日までの18日間、エジプトで実際、何が起こっていたのか?」をクラウド上で記録するためのオンラインプラットフォーム。一般ユーザからの投稿を募り、当時の様子を撮影した動画・画像とともに、実際に見聞きした出来事を記録し、共有し合おうと呼びかけています。

18 Days in Egypt | Call to Action – Subtitled from 18DaysInEgypt Team on Vimeo.

このプラットフォームは、誰でも参加しやすいよう、投稿プロセスをシンプル化しているのも特徴のひとつ。ツイッターやフェイスブックなどのアカウントを使って、ワンクリックでユーザ登録でき、投稿する出来事が発生した日を選んで、その概要を記述したら、動画や画像をアップロードするという流れです。アップロードした内容は、加筆・修正することもできますし、別の出来事を新たに投稿することも可能です。

18DaysInEgypt | Lets Get Started from 18DaysInEgypt Team on Vimeo.

ユーザからの投稿は、ウェブページで公開されていますが、数多くのこれらのアーカイブを、信頼性と客観性のある記録へとまとめていくためには、ジャーナリズムの専門的な知見・スキルも必要。そこで、「18 Days in Egypt」では、このプロジェクトにかかわるエジプト人ジャーナリスト20名のため、現在、資金調達プラットフォーム「Kickstarter」で資金を募っています

一般からの投稿を元にエジプト革命の真実に迫ったドキュメンタリーとしては、以前greenz.jpでも取り上げた映画「Tahrir Square: The Good, The Bad, The Politician」もありますが、「18 Days in Egypt」も同様に、エジプト革命の“当事者”であった多くの人々が、実際に目の当たりにした光景、経験した出来事を収集し、歴史の記録のひとつとしてまとめあげ、現代はもとより、後世にまで、きちんと伝えていこうという取り組み。クラウドソーシング技術やソーシャルメディアが存在する今だからこそ実現できる、新しい歴史の記録への試みといえそうです。

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