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風に向かってイルカが泳ぐ!? 風力と太陽光のハイブリッド型発電システム「エアドルフィン」とは?

ゼファー社が開発した小型風車「エアドルフィン」

ゼファー社が開発した小型風車「エアドルフィン」

言わずもがな、風力は、有力な再生可能エネルギーのひとつですが、実際、常に風を受けられる場所は限られているため、一定の発電量を担保するためには、相応の工夫が必要です。そこで、太陽光と組み合わせた、ハイブリッド型の発電システムをご紹介しましょう。

ゼファー株式会社の「プラネットシリーズ」は、独自に開発された小型風車エアドルフィンと太陽電池を組み合わせた発電システムです。「エアドルフィン」は、イルカのような流線型のボディが特徴。絶えず変化する風に追従しやすくするため、尾翼は固定されておらず、風向に対してフレキシブルに動く仕組みとなっています。また、本体は18〜20kgと軽量なので、風向にすばやく反応し、発電効率をアップ。風さえあれば、24時間、いつでも発電できます。

そして、「エアドルフィン」の優位性を活用し、再生可能エネルギーの発電システムとしてさらに進化させたのが「プラネットシリーズ」。太陽電池と組み合わせることで、安定的に発電しづらいという風力発電の欠点を補完しています。これまでに、世界100カ国以上の一般家庭や公共施設、駅などで設置実績があるそうです。

エアドルフィンと太陽電池を組み合わせた発電システム「プラネットシリーズ」

エアドルフィンと太陽電池を組み合わせた発電システム「プラネットシリーズ」

安定性に乏しい風力、日没後は発電できない太陽光など、再生可能エネルギーにはそれぞれ長短があるもの。イギリスで展開中の風力発電型充電スタンドでも、太陽光パネルが併用されているように、複数のエネルギーを組み合わせることで、互いの長所を強め、短所を補完し、発電効率を最大化させることができそうですね。

ゼファー社の「エアドルフィン」について調べてみよう。