【VISIONSレポート】自分の働く場所を考えるワークショップ。”今ここにいる自分”という軸を大切に。

東京ウィメンズプラザで開催されたVISIONS

東京ウィメンズプラザで開催されたVISIONS

持続可能で豊かなコミュニティを創るチャレンジャー応援プロジェクト””VISIONS 2011”2日目の午前、日曜の朝でまだ眠い目をこする参加者も多い中で開催されたのは、「自分の働く場所を考える」ことをテーマとしたワークショップです。講師は東京仕事百貨代表の中村健太氏。シブヤ大学しごと課ディレクターも務めていらっしゃいますし、ご存知の方も多いことでしょう。

チェックインに始まり、チェックインに終わるワークショップ

講師は東京仕事百貨代表の中村健太氏

講師は東京仕事百貨代表の中村健太氏

さて今回のワークショップは、チェックインに始まり、チェックアウトに終わります。おそらく中村氏のこだわりなのでしょう。31人の大きな輪になって(定員は30名だったのですが、私がライターとして見学しようとすると、「全員参加型でやりたいので」ということで、中村氏が急遽参加を許可してくださいました。これも中村氏のこだわりかと。)

椅子に座り、一人ずつ全員が「名前」と「今の気分」を15秒程度で話すチェックインから始まりました。ワークショップの冒頭に、学びのモードに切り替えるためのアクティビティです。

”今ここにいる自分”という軸を大切に

31人全員がチェックインをし終えると、中村氏のトークがスタート。

「いろいろな仕事に接していると、活き活きとしている方には何か共通することがあるように思います。どこか遠くのことを考えるのではなく、目の前のことに向かっている。未来や過去にとらわれるのではなく、今を大切にしている。そんな人が多いようです。もちろんときには、少し離れたところから考えることもありますが、スタート地点は自分だと思います。そんな自分から出発して、働く場所を考えていく時間です。」

自身にとって遠い事象、たとえば地球の裏側のブラジルの貧困問題を憂うことも、決して悪いことではありません。しかしあまりに問題が遠過ぎて、リアリティを感じることは非常に難しいでしょう。逆に、自分自身の目の前で起こっていること、身の丈にあったことであれば、リアリティを強く感じ、人ごとではなく、「自分ごと」として当事者意識を持って取り組むことができます。「”今ここにいる自分”という軸を大切にしてほしい」という中村氏からのメッセージは非常にシンプルですが、心に深く響きました。

中村氏からのシンプルなメッセージが心に響きます

中村氏からのシンプルなメッセージが心に響きます

ボキャブラリーを増やす大切さ

また、「ボキャブラリーを増やすことの大切さ」を実感することができるエピソードも。新しい視点で不動産を発見していくサイト「東京R不動産」と、働き方研究家の西村佳哲氏の著書「自分の仕事をつくる」の2つのキーワードをもとに、自身の思考の枠が大きく広がった実体験を語ってくださいました。「人は知っていることしか考えられない」というのは、言われてハッとする言葉です。

31人全員の頭の中を垣間見る感覚

まずは1枚の紙を使ってボキャブラリーを書きだすワークから

まずは1枚の紙を使ってボキャブラリーを書きだすワークから

そして、いよいよワークショップの時間に突入。まずは個人個人が5分間で「自分が気になるボキャブラリー」を3つ書き出し、それを3人1組のグループ内で共有します。自身で話をして気づいたこと、周りの人の話を聞いて感じたことも自らの手で紙にまとめ、内省する時間も設けられました。その後、グループを変えてもう一度同じサイクルがあったのですが、ボキャブラリーを起点にして計4名と対話をする時間に、日常にはあまりない、ワクワクを感じた方が多かったのではないかと思います。

3人1組に分かれてグループ内での共有タイム

3人1組に分かれてグループ内での共有タイム

最後はチェックアウトとして、今日のワークショップを通じて感じたこと、わかったこと、疑問に思ったこと、今の気持ちなどを1人あたり15秒程度で発表しました。といっても、ほとんどの参加者は15秒を大幅に超えてしまったことは言うまでもありませんが(笑)

31人全員が大きな輪になってのチェックアウト

31人全員が大きな輪になってのチェックアウト

チェックインとチェックアウト、1人ひとりの時間は短いかもしれませんが、31人全員の頭の中を垣間見る感覚はなかなか体験できるものではありません。大企業に勤める人、ベンチャー企業で働く人、NPOに身を置く人、フリーランサー、都会に住んでいる人、地方出身の人、そして学生さんなど、様々なバックグラウンドを持った人たちとのワークショップで自分の話をし、周りの人の話を聞いて、また自分自身の軸を見つめ直してみる・・・参加者の皆さんにとって、とても貴重な日曜の午前中になったのではないでしょうか。

一つだけ問いを

この記事の最後に、本質的だった一つの質問を。
「その仕事をやっていて楽しいですか?」

常に自分に問い続けていきたい質問です。皆さんもぜひ、継続的に考えてみてください。

プロジェクトライター:加藤たけし

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