地域に必要とされているのは、仕事を生み出す力。社会人向けインターン制度「地域イノベータープログラム」

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「これからの日本を変えることは、地域を変えること。」最近そんな言葉を立て続けに耳にしました。ここで言う「地域を変えること」とは、一過性のイベントや短期間若者を派遣して終わる研修制度ではなく、地域で生きる人々の暮らしを豊かにし、地域を「生きるベース」とする人を増やすこと。その大きな流れが本格的に始まりつつあることを感じさせられたのは、ETICが提供する「地域イノベータープログラム」を知ってからです。

このインターン制度は、20~30代の社会人が、これまでのビジネス経験を活かして、地域で新規事業の開拓に携わる機会を提供します。「仕事がないなら自分で創ろう。」そう思える新しいリーダーが地域に求められています。

地域活性化って?

 島へ移住した人の、こんな話を聞いたことがあります。ある島に若い人々が何世帯か移り住みました。島には都市のように美味しいパンやコーヒーを売っている店がありません。移住者たちは相談して「私たちが必ず買い支えます」という前提でパン屋を募集したのだとか。確実に買ってくれるお客さんがいることは、小くても美味しいパンを作り続けたいパン屋にとってはいい話だったかもしれません。その後無事にパン屋さんが来てくれたかわかりませんが、その話を聞いたときに、ふと、地域が活性化していくというのはそういうことではないか、と思ったのです。
 
“地域が元気になる”とは、そこに住む人々の仕事が増え、暮らしが豊かになるということ。多様な文化が生まれて、共に生きていくことでもあります。

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地域イノベータープログラムとは

前置きが長くなりましたが、今回ETICが提供する「地域イノベータープログラム」は、まさに“地域に新しい仕事、暮らし”を創出するためのプログラムです。ビジネス経験のある20~30代の若手社会人を対象としているのも、自ら新たな価値・仕事をつくり出せるプロデューサーを求めているから。

とはいえ、知った人が一人もいない見知らぬ場所で、いきなり仕事をつくるのはなかなか難しいもの。地域では特に、その地域の資源を知ることや、何より人との関係性をつくっていくことが、大切になってきます。そこで、このプログラムでは、既にその地域で先進的な取り組みを行って実績をあげている団体に入って、新規事業の立ち上げに参画します。

今回のプログラムを実施するに至った経緯をETIC.(エティック)の長谷川奈月さんはこう語ります。

これまでに、学生向けのインターンプログラムを提供してきましたが、地域の人の視点で考えると、学生から面白いアイディアが出てもそれを実現してビジネスにつなげていくところが弱かったんです。そこで、ビジネス経験のある社会人の方に来てもらい、起業を念頭に置きながら地域のことを学んでもらえるインターンプログラムを提供しようということになりました。

“インターン”という名のとおり、これは就職の斡旋とは違います。手当金の支給があっても、正規のお給料がもらえる訳ではありません。けれど、「いつか地域で働きたい」と考え、特に起業したいと考える人にとっては、大きな一歩になります。

“仕事がないなら、自分で創ろう。”

そう思えるアイディアとパワーがある人に来てほしい、そんな地域の人々の思いの表れでもあります。

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どんなプロジェクトに参加できるのか?

今回募集されるのは、北海道から沖縄まで全国各地の9つのプロジェクト。北海道の森林ツーリズムに携わる仕事や、新潟県で農業と教育のコラボ施設を立ち上げるプロジェクト、島根県の島で第一次産業を守るビジネスモデルの創出、などやり甲斐のある案件ばかり。受け入れ先は、各地元で活躍する企業やNPO団体。アルバイトや学生インターンと違って、自分で企画し実現できることが求められます。

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例えば、島根県海士町の隠岐自然村では、エコツーリズムや島の特産品の開発のマネジメント、マーケティングを任せる人材を募集。既にこれまでに当団体が取り組んできた実績をベースに活動できるため、現地との協力関係や場づくりなどをゼロからつくる苦労はありません。ただ、今伸び悩んでいるエコツーリズムや加工販売事業を一からマーケティングし直して伸ばしていくことが求められます。

一方、北海道の株式会社まちづくり稚内では、駅に併設される「道の駅」のオープンに向けて、その店の責任者になれる方を求めています。オープンまでの取り仕切りと、開店後は運営マネージャーとして活躍することを期待されます。
 
 来年3月までのインターン期間が終わった後の保障は何もありません。今安定したお仕事をされている方にとっては大きな決断が必要でしょう。それでも、「いつか地域で仕事をしたい。」そう思っている方には、大きなチャンスとなる可能性を秘めています。

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