「ハッピーを自給できるまちづくり」は松戸から! ー green school Tokyoフィールドワーク&green drinks 松戸レポート!

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雨の中、東京を抜け出し千葉県は松戸に集まったgreen schoolの生徒たち。

グリーンズが新しく始めた「これからの学校」green school Tokyoのフィールドワークが、6月18日(土)に松戸で行われました。その日の夜は編集長のYOSHもゲストとして登場したgreen drinks松戸も開催。その様子をレポートします!

今回のフィールドワークは、講師であり、「株式会社まちづクリエイティブ」代表の寺井元一さんが事業展開している松戸が舞台です。

コミュニティをデザインするにはこれが大事!「まちづクリエイティブ」の活動からみる”町に参加するための第一歩”とは?」の記事でも詳しく紹介した「まちづクリエイティブ」(以下、「まちづ」)は、松戸駅前エリアを「MAD City」というコンセプトでブランディングし、アーティストやクリエイターを誘致する事でマッドシティを活性化させようという、まちづくりの会社です。クリエイティブ層がそそられる物件を扱う不動産事業や、アートプロジェクトなどを企画、運営しています。

駅前からスタートしたフィールドワーク

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雨の中、ノリノリのgreenz編集長・YOSHさん。

ここ10年、街としては停滞の続く松戸市。となりの柏に比べ、イメージの低さや開発の遅れが目立ち、「元気のない街」という印象が強い街です。「松戸の駅前は遊休物件が多数。伊勢丹のとなりのビルの高層階という好立地な物件(なんと、元々は回転式の展望レストラン!)ですら、長年入居者がいない状態なんです。」と寺井さん。

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若干元気のない、駅前商店街

「まちづ」は、そんな遊休物件を借り、アーティストやデザイナー、建築家などのクリエイティブ層にアトリエや住居として貸し出す不動産事業「脱東京不動産」を展開。アーティストを街に増やし、彼らが始める創造的なプロジェクトを支援することで街を活性化しています。

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こんなご近所同士のリアルツイッターが見られるのも、松戸のいいところなんですけどね。

そのモデルとして次に訪れたのが、大正時代から残る日本家屋「旧・原田米店」。

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100年前に建てられた日本家屋の「旧・原田米店」

3棟からなるこのお屋敷は、ここしばらく、使われないままになってしまっていました。こちらのお屋敷、現在は「まちづ」が借り上げ、10組のアーティストが入居中。古くなった家屋を入居者が改装・修復し、自由に使えるアトリエとして利用しています。

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ガレージを改装してアトリエにしている池田剛介さん

このガレージは、長い間、ただの荷物の置き場所だったものを池田さんの手で改装してアトリエとして利用しているそう。壁を立てたり、中を塗装しているのはもちろんですが、なんと今では単管を組んで見晴台のような2階が増築されています。

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古民家の中でレクチャーを受ける参加者たち。

こうして、街の空き物件を借り、入居者自らが心地良い空間へと自由に修復・改装できる物件として使用することで、使い込めば使い込むほど物件の価値を上昇させることが「脱東京不動産」の方向性です。新築至上主義の不動産の業界では、なんとも新しい取り組みです。まさに「自給的な街づくり」の実践を、肌で感じることのできたフィールドワークでした。

green drinks 松戸:じぶんの街で簡単にできる、自家発電のアイデアを紹介

夜はgd松戸。vol.1のテーマは「自給的なエネルギーにシフト」です。

会場はSlowCoffee八柱店。スローフードを日本に広めた第一人者である、有限会社スロー代表取締役 小澤陽祐さんの運営されている喫茶店です。ゲストは、greenz.jp編集長/NPO法人R水素ネットワーク理事の、兼松佳宏。

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ぞくぞくと集まる参加者たち。この日は約32名が参加

まずは小澤さんの挨拶から、gd松戸がスタートしました。

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311以降、ライフスタイルの変化の潮流が生まれました。今後はslowcoffeeでも、新しいライフスタイルを提案していくつもり。いま生活する上で、お金で買っているものを自分たちでつくっていけるようになればいい。ひとりではできないから、まち全体で。(小澤さん)

ゲストの兼松編集長と、ホストを務めるslowcoffeeの小澤さん

ゲストの兼松編集長と、slowcoffeeの小澤さん、企画者の殿塚健吾さん。

次は兼松さんによる、「自給的なエネルギー」のお話です。エネルギーのことは意外と知っているようで知らないことも多い。そこで、いろんなエネルギーの可能性の話、エネルギーをシェアという話、R水素の話という3部構成で、それぞれのトピックの間に、となりの方と今聴いたことについて感想を共有するセッションをはさむという構成でした。

16日にスタジオジブリが「原発ぬきの電気で映画を作りたい」と横断幕を張ったことを受け、Human Pawered DJ(人力ソーラー)やポッケに入れるだけで充電できる”ぬくもり充電など、グリーンズで取り上げてきた「自給的なエネルギーを作るアイデア」を紹介。

「たとえばiPhoneだけは自分で発電してます、という様に、部分的に少しずつ節電していく。そのために、個人でできるエネルギーの生み出し方、節約の仕方などの良いノウハウを、みんなで共有していきたい。」と、今後は個人個人が「部分的オフグリッド」を行うことでエネルギーセーブをしてゆくことを提案しました。

「量」より「質」が鍵!これからのエネルギー「R水素」

次に、新しいエネルギーとして注目されている、R水素の紹介に移ります。

水素は、宇宙で最も豊富にあり最も軽い元素。実は太陽エネルギーも、水素とヘリウムの核融合から生みだされています。水素はエネルギーを貯めたり、生み出したりすることができ、その際に電気と水とごく微量の窒素しか発生しないので、枯渇しないサステナブルなエネルギー源として、注目を集めています。

R水素のRはRenewableの意。原子力や化石燃料を使わず、太陽光や地熱など枯渇しない自然エネルギーを使ってつくった水素のことです。
TEDxTokyo yzでの「R水素」のスピーチ

例えば現在、東京で使われている天然ガスは、北極から輸入されているものもあります。しかし、それには莫大な採掘費や輸送費など、隠れコストがかかってしまう。また、オイルサンドなどの石油を含んだ資源の総量自体はまだまだ十分にあるとされていますが、そこから石油を取り出すとなると大量の水が必要となるため、水質汚染や水不足によってそこに住む原住民の暮らしを脅かしてしまいます。

「北極からもってくる天然ガスの代わりに、身近な存在である水の中にあるR水素でエネルギーを生み出せば、車を動かすこともできる。今こそ、莫大なコストと環境への負荷がかかる原子力や化石燃料から、クリーンなエネルギー源へと、手段をシフトしてゆく時期なんです。しかし、R水素へは政府のサポートがほとんどありません。そのため、多くの人がこの事実を知り、制度を変えていくためのムーブメントが必要なんです。」とプレゼンテーションを締めくくりました。

おわりに

自給的なエネルギーを、街単位で選択、供給できるようにすること。古い物件を、アイデア次第で改装し、アトリエや新しいプロジェクトの舞台として生まれ変わらせること。

こうした動きを街全体で行えるようになれば、目新しい街、商業的に成功している街でなくても、コミュニティとして再び生き返ること、そこに住む人の幸せを取り戻すことは可能ではないでしょうか。

部分的オフグリッドで発電方法を自己決定できるように、街の活かし方もまた、アイデア次第では自分たちの手に委ねられるものなのではないでしょうか。

ふだん、一番意識されることのない、でも生きていく上で一番基本的なコミュニティである「街」。自分の住む街と、そこへの関わり方を考えさせられるgreen drinksでした。

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最後はお坊さんの法話(!)と、小澤さん&YOSHさんのラップで〆め。他のgreen drinksには見られないアッパーさ加減もMAD City ならでは?!

次回のgreen drinks 松戸「自給的なwedding」は7月24日(日)19時より、ゲストは「H.O.W」(happy outdoor wedding)の柿原優紀さん。女子必見ですね!!

お楽しみに!!

【参考】greendrinks松戸vol2「自給的なエネルギーにシフト」電気を自給自足するためのアイデアと、R水素発電についてのまとめ

R水素について調べてみよう。