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復興支援タッグプロジェクト:ヨガ&マッサージ withメッセージカーで被災地を訪ねました。

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biopioがガリバーさんをはじめ、さまざまな企業やNGO、市民とタッグを組んで行っている復興支援プロジェクト「タッグプロジェクト」の一環で、ゴールデンウィーク最後の土日の5月7~8日、宮城県亘理郡の避難所にて、避難されている方々と一緒にヨガやマッサージを行ってきました。

写真とともにレポートします!

企業も生活者もNPOも関係ない。
ひとりひとりがやれることを持ち寄って、タッグを組もう

そんなコンセプトで始まった復興支援 タッグプロジェクト。第一弾として中古車流通大手のガリバーインターナショナルとタッグを組み、中古車100台の使い道、提供先を「あなたと」考え、決めてきました。すこしでも正確な情報をもとに支援をするため、twitterと連動したオープン会議室Blabo!を活用して、NGO、生活者、被災地の方々とタッグを組んで活動してきました。

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そのスキームはこんな感じです。生活者はアイデアを出し、NGOは現場の声を書き込み、企業は可能な貢献を行う。タッグを組んで、復興支援を行います。

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Twitterと連動してることで、数百万人にリーチし、いままで出会うことができなかったNGO、市民ボランティア、生活者からニーズ、情報が寄せられ、提供先もボトムアップで決定することができたのではないかと思っています。(その成果はこのページにまとまっています)

そして、数あるつぶやきの中で、以下のようなつぶやきがありました。

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考えれば、2か月近い避難所生活で家や仕事を失った避難者の方々のカラダは相当に凝り固まっているというのは、想像に難くありません。そんな被災者のみなさんに、カラダを動かしてもらおう、ということで企画されたのが、今回のヨガ&マッサージでした。

そして、あたりまえですが、共感した全員が被災地に行ける訳ではないですよね。だけど、それぞれができる支援があるはずなんです。それは、アイデア、知恵による支援。メッセージによる支援。

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というわけでこちらのページでクルマに直接書くメッセージを集め、みなさんの想いをのせたメッセージカーをつくり、被災地へ届けにいくことになりました。それも、一方通行のメッセージじゃなくて、被災地からのメッセージも東京に持ち帰りたい。そこで「To TOHOKU」と「From TOHOKU」両方がある双方向なメッセージカーにしました。

とはいえ、不安があったのも事実。被災地の外でソーシャルメディアで集まった声を元に動いても、本当に喜んでくれるのだろうか…?一抹の不安ときっと喜んでくれるはずという期待を胸に被災地へと向かいました。

今回訪ねたのは、宮城県亘理郡亘理町、山元町の2か所です。被災地に向かったのは、ヨガとマッサージの先生4人、コーディネーターの湯川伸矢さん、タッグプロジェクト代表 坂田直樹、greenz発行人 鈴木菜央が参加しました。

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約6時間のドライブ後、避難所となっている、宮城県亘理郡山元町の真庭区民会館を訪ねました。

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亘理郡は宮城県南部に位置し、海岸沿いは内陸数キロにわたるまで、大きな被害を受けた地域です。現在、この避難所には約80人の避難者が身を寄せているとのことです。

我々の不安をよそに、ヨガ&マッサージ withメッセージカープロジェクトは、避難所の方々に本当に温かく迎えてくださいました。さっそく大きめの部屋に移動して、ヨガを行います。はじめは「なにが始まる?ヨガ?」という反応だった方々も、実際にセッションがはじまると、「私もカラダを動かしたい」「ほぐしてもらわなくちゃ」という感じで続々と集まってきました。

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目の前で、マッサージを受けて、動かなかった体がこんなに動くようになったよと笑顔で、屈伸を何度もするおばあちゃん。ヨガをしながらちょっと変なポーズに照れながら笑っているおじいちゃん。急な訪問にもかかわらず、多くの方のご参加いただき、喜んでいただけたと思います。ありがとうございました!!

その後、メッセージカーのことを説明し、被災者の方に「From TOHOKU」としてメッセージを描いていただきました。

夢中で、メッセージカーにメッセージを書いていくおじいちゃん、おばあちゃん、子どもたち。メッセージカーの「From TOHOKU」はみるみる想いの詰まったメッセージでいっぱいになりました。
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というわけで、ヨガ&マッサージ withメッセージカープロジェクトは被災された方々に喜んでもらえました。たかがヨガ、たかがマッサージかもしれませんが、笑顔が生まれ、心と体が楽になったと言ってくれた事実は、ソー シャルメディアがアイデアが飛び出して、リアルにつながった証拠だと思いました。

最後に、タッグプロジェクトin TOHOKUのまとめです。

1、ウェブの可能性を活かしつつ、ウェブ上を飛び出して現地でのアクションが笑顔につながっていくこと。

ソーシャルメディアは、ひろがり、多くの方々とつながるという意味では時代を変えました。しかし、単なるツールにすぎず、ウェブ上でディスカッションしているだけでは何も現実は変わらないということを同時に覚えておかなくてはなりません。

重要なのは、集まったニーズ/アイデアをもとに、施策にして、現地で実行すること。被災地に笑顔を生む、一日でも早い復興に近づけるアウトプットでしか、結果は生まれないということです。

ガリバー×タッグプロジェクトでは87台(5月11日時点)の車両をNGO、ボランティアへ提供しています

今回、本当に偶然にメッセージカーを見つけて、近づいてきてくださったボランティアが乗っていたクルマが「ガリバー×タッグプロジェクト」で提供したクルマとわかりびっくり。その写真が下の写真です。

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ちゃんと現地を駆け巡って貢献しているんだなあ、と実感しました。

2、立場とか既存の垣根を越え、違いを許容し、擦り合わせながらNGO、企業、生活者、被災者がつながっていくこと。

それが、復興支援で起こっている情報のミスコミュニケーション、多くのプロジェクトが、連携した方がよいのに別々に活動している課題を解消することにつながると思います。

目的は、全員一緒です。一日も早い復興のため、いっしょにタッグを組んでいきましょう!

今後、このような形でタッグを組むプロジェクトをどんどん実現していきたいと思っていますので、「こんなことはどうかな?」「あんなことやりたい!」というアイデアがある方は、Blabo!にどんどん書き込んでくださいね。

もうひとつ、お知らせです。

この記事のプロジェクトの様子は、5月11日23:30 より、フジテレビ ニュースJAPAN にて
「タッグプロジェクト(リンク)」の活動が放映予定です。

また、5月12日のGreen Drinks Tokyoで、今回のタッグプロジェクトについて、トークライブを行います。
https://greenz.jp/greendrinks/
【ゲスト】
湯川伸矢さん(株式会社ソーシャルブリッジ取締役)
http://social-bridge.jp/
坂田直樹(株式会社ビオピオ取締役/ Blabo!プロデューサー)
http://www.bla.bo/c/glv_tag/
北島昇さん(株式会社ガリバーインターナショナル マーケティングチームリーダー)
http://www.glv.co.jp/