街の人々に”優しい気持ち”を届けるベル。コミュニティも社会も優しさで溢れるようにとの想いが込められた「Ben’s Bell」

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アリゾナ州ツーソンでは年に2回、街のあちこちにかわいらしいベルが出現すると言います。今年1月に出現した際には、その数ざっと1400。一体、誰が何のためにベルを置くのか・・・。そこには、ある女性の想いが込められていました。

ベルの仕掛け人は、Ben’s BellsというNPO団体。春と秋の2回、自分たちで手作りしたベルをパブリックスペースなど人目のつく場所に吊るしておくのです。このベルは見つけた人が自由に持ち帰ることができるのですが、1つだけ約束事があるそう。それは、持ち帰った人がベルに込められたメッセージ‘Be kind’すること。つまり、このベルは優しさの伝道師なのです。

Ben’s Bellsの活動は2003年にスタートしました。息子のBen君を突然失うことになってしまったJeanette Mareさんが、周囲の人々が励まし、優しく接してくれたことへの感謝を込め、400個の手作りのベルを配ったことがその始まり・・・。自身がもらった優しさを、ベルを手にした人を通して、他の人にも届けたいと考えたのです。

でも、‘Be kind’ってどんなことでしょうか。息子さんを亡くした時にMareさんは、相手を思いやる気持ちさえあれば、どんなに小さなことでも心を癒す力があり、悲しみを負った人も優しくすると気づいたそうです。

例えば、近所の人に微笑んだり、話を聞いたり、あるいは、一緒にベルを作ったりで十分とか。しかし、そんな身近な人への小さな優しさが徐々に伝播し、コミュニティも社会も優しさで溢れるようになる…。Ben’s Bellsの活動には、Mareさんのそんな想いも込められているのです。

手作りらしく、いろいろなベルがありますね!

手作りらしく、いろいろなベルがありますね!

この活動は、カトリーナ台風でダメージを受けたニューオーリンズやニューヨークのWTCでも展開され、これまでに18000個ものベルが人々の手に渡ったといいます。参加するボランティアの人数も500人以上にものぼり、‘Be kind’というメッセージは着実に広がりつつあると言えるのではないでしょうか。

“手作りベル”というシンプルな方法を使って、”人に優しくする”という誰にでもできるコミットメントを促し、コミュニティや社会を良くしていく…。とても素敵な活動だと思います!

Ben’s Bells Projectのウェブサイトはこちら。