新しいビジネスをよりニーズに合った形でブラッシュアップしていく際、様々な視点からのフィードバックは非常に役立ちます。しかし、リソースが限られているベンチャー企業では、このプロセスに十分な資金や時間を充てづらい面も…。そこで、ベンチャー企業と一般ユーザをつなぎ、有用なフィードバックの収集をサポートするオンラインプラットフォームが、「StartUpLift」です。
「StartUpLift」は、ベンチャー企業が有用なフィードバックを得るためのクラウド型プラットフォーム。ベンチャー企業は、自社が取り組んでいる事業の概要や公式ウェブサイトのURLなどを公開し、製品・サービスのコンセプト、マーケティング手法、価格戦略、公式ウェブサイトのデザインやユーザビリティなど、様々なポイントについて、ユーザから広くフィードバックを募ることができます。
たとえば、現在、このプラットフォームでフィードバックを募集している企業のひとつが「SockemToMe」。同じの靴下を1年間、宅配するというサービスなのですが、サービスのわかりやすさ、公式ウェブサイトのデザインや操作性、割引やお試しクーポンといったプロモーション方法など、事業を運営する上で気になっているポイントを列挙し、ユーザからのフィードバックを求めています。
「StartUpLift」の特徴は、ユーザからのフィードバックに懸賞をつけている点。フィードバックを求めているベンチャー企業は、35米ドル・50米ドル・80米ドルのいずれかで懸賞金の総額を設定し、優秀なフィードバックに対して、1件あたり5米ドルを賞金として与える仕組みになっています。ユーザにとっては、ちょっとしたお小遣い稼ぎも狙いつつ、ユーザの視点でベンチャービジネスに関わることができ、企業側は、この動機づけによって、フィードバックのクオリティをある程度、担保することができます。
Levi’sの「Care to Air Design Challenge」や富士通デザインとBlabo!によるオンライン会議室「Green Innovation Lab」など、オンラインで一般からアイデアを募る事例はいくつかありますが、これらの大企業と異なり、個別の企業ごとで、広く意見を募るということが現実的に困難なベンチャー企業にとって、「StartUpLift」のようなオンラインプラットフォームは、ユーザからの「生声」を聞ける、貴重な場となりそうですね。
[via Springwise]
「StartUpLift」にユーザ視点で参加してみよう。