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今や楽器のフルートまで出来てしまう!3Dプリンタの10年後の未来やいかに!?

3D Printer Flute

3Dプリンタがどういう物かご存知ですか?昨年辺りから、日本でも随分話題になってきていますが、何となく「3D」と聞くと映像が飛び出る方かと思ってしまう人もいるかもしれません。知らない方のためにご説明しますと、3Dプリンタとは立体(3D)の物体を造型するプリンタです。

マサチューセッツ工科大学のMedia Labは、Objet社のConnex500という3Dプリンタを使ってフルートを製作しました。外見だけフルートの形をなぞった物ではありません。コンサートでも使えそうなほどハイクオリティな音色を奏でられるフルートです。造形だけでなく機能までも備えた複雑な物体が、今や3Dプリンタで出来てしまうのですから、改めて驚きです。

以下のビデオでは、3Dプリンタでのフルートの製作過程と、出来上がったフルートを演奏した様子も見られますので、まずはご覧ください。

この3Dプリンタでは、3つの異なる硬さの4つのパーツを15時間かけて同時に印刷します。フルートの金属のバネの部分のみ、後から手で付け加えます。3Dプリンタで作ったフルートを試奏したフルート奏者によると、バギーパッドいくつかとマウスピースは多少違和感があるものの、楽器としては十分なクオリティだそうです。

このフルートプロジェクトは、3Dプリンタの再製能力テストのようなものです。実在の楽器できちんとしたクオリティのものができたら、いずれは誰も実物を見たこともない、誰も音色を聞いたこともないような、架空の楽器を作るのだそうです。自分の頭の中だけで想像していた物が、簡単に立体になるかもしれないと思うと、何だかワクワクしてきますね。

今はまだビジネスユースが主流の3Dプリンタですが、10年後には今のインクジェットプリンタ程度の大きさになり、ホームユースもされているだろうと言われています。3Dプリンタのこれからの発展に、大いに注目したいところです。

(via PSFK