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宇宙に行きたい!技術者達が本気で挑む宇宙エレベーター競技会が開催!

石村 研二 2010/09/01



画像提供:一般社団法人 宇宙エレベーター協会

画像提供:一般社団法人 宇宙エレベーター協会

宇宙に行きたい!と思いませんか?私は思います。でも、現状では宇宙にいけるのは特別に選ばれた宇宙飛行士か、「超」がつくほどのお金持ちだけ。ごく普通の私たちでも宇宙にいける方法はないものか… と思ったら、ありました!宇宙エレベーターが! 実現すれば誰でも簡単に宇宙にいけてしまうという宇宙エレベーター、その実現に向けた本格的な競技会が日本で行われたんです!いざ宇宙へ!

今回の競技会は、一般社団法人 宇宙エレベーター協会が昨年から実施し、今回が2回目となる「宇宙エレベーター技術競技会」。NASAのオペレーターやミューへン工科大学といった海外のチームを含む15チームが参加し、300メートルの長さのテザー(ケーブル)の先につけられた気球まで上る速度を競いました。

そもそも宇宙エレベーターは、地表と静止軌道ステーション(高度約3万6000km)の間をケーブルでつなぎ、その間をクライマー(昇降機、クルーザーとも呼ばれる)で行き来しようという技術です。この競技会は、そのミニチュア版で技術を競うことで実現に向けたさまざまな課題を発見し、クリアしていこうというものなのです。

画像提供:一般社団法人 宇宙エレベーター協会

画像提供:一般社団法人 宇宙エレベーター協会

ミニチュア版と言っても300メートル! 今回総合優勝した神奈川大学「神大江上研B」チームは300メートルを2分36秒で上昇し、安全な速度で降下することにも成功しました。当日はかなりの風が吹き、地上と気球を結ぶテザーにねじれやうねりが生じる過酷な状況の中で達成できたのは大変なことだと思います。

実際に宇宙エレベーターは大気圏を突き抜けて宇宙空間にまで達するため、クライマーは風、雨、気温の変化、放射線など、非常に過酷な条件の中を進まなければなりません。なので、今回のようにさまざまな条件の下で実験が繰り返されることは非常に意味があります。

来年開催予定の第3回では高さは倍の600メートルになる予定!その頃にはできているであろう東京スカイツリーにも迫る高さまでクライマーが上ります。宇宙まではまだまだ遠いですが、宇宙エレベーター協会では、毎年距離を倍に伸ばしている予定だとか。このまま順調に行けば、2027年には静止軌道に到達するはずです!

競技会の様子はNHKのNewsWatch9のイチオシWatch(期間限定で動画が見られます)でも紹介され、参加者たちはしっかりとした研究をし、技術力を持ち、夢を抱いて、ワクワクしながら競技会に臨んでいるように見えました。私も以前、「レゴで宇宙エレベーターを作る」というイベントに参加し、そのワクワク感をほんのわずかですが味わいました(そのときの記事はこちら)。これだけ実現可能性があってしかもワクワクするような研究というのもなかなかないのではないでしょうか? これからも宇宙エレベーターには注目です。さあ、いざ宇宙へ!

宇宙エレベーターをもっと知ろう!

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ライター紹介
石村 研二

石村研二(Kenji Ishimura)。東京生まれ。大学の法学部を卒業するも、法律に向いていないことに気づき、長いモラトリアム期間を過ごしながらひたすら映画を観る。 2000年にサイト「日々是映画」を立ち上げ、書くことを仕事にすべく駄文を積み重ねる。ウェブサイトのデザイン、情報処理試験の参考書の執筆、テニススクールの運営などをしつつ、ライター業でも奮闘中。暇なときはSFを読んで未来への希望を見出そうとし、世界は5次元だと信じている。

日々是映画-ヒビコレエイガ

http://www.cinema-today.net/