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アナタの買い物が世界を変える!「バイコット」のススメ

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自分たちの主張や要求を実現させる目的で消費者が団結し、商品やサービスを買わない「ボイコット(不買運動)」の反対語は、ズバリ何でしょう?

答えは「バイコット(購買運動)」。
購買という行動を通じて消費者が自身の姿勢を表明し、よりよい社会に向けて取り組んでいる企業活動を支援するポジティブな活動をいいます。簡単にいうと、私たち消費者ひとりひとりの購買行動をよりよい社会づくりにつなげよう、ということですね。

バイコットの代表的な例としては、2008年、米サンフランシスコで生まれた「キャロットモブ(Carrotmob)」が知られています。以下のアニメ動画でも表現されているとおり、従来、優位な立場になりがちだった企業に対して消費者が団結し、消費者の力で、企業に、よりよい未来に向けた活動・行動を促そう、というのが大きな狙いです。具体的には、地元企業や商店を対象に、「もし収益が上がったら、そのうちの何パーセントを持続可能な取り組みに使いますか?」というテーマでコンテストを開催。消費者自身が「優勝者」を選んでその製品・サービスを積極的に購入し、企業や商店はここで得た収益を使って、エネルギー効率の高い照明に取り替えたり、コンポストを設置するなど、環境負荷を軽減する取り組みを行うという仕組みになっています。

「キャロットモブ」は、2008年3月に米サンフランシスコの「K&D Market」で初イベントが開催されたのをはじめ、これまでに世界88ヶ所で同様のイベントを実施。以下の地図でもわかるとおり、ニューヨークやシアトルといった米国の他都市ではもちろん、フィンランドやベルギー、ドイツ、スイスといった欧州諸国、南米・オセアニア地域でもこの活動が広まっています。

greenz/グリーンズcarrotmob

では、アナタは、何かを買うとき、どんな基準で判断していますか?

機能やデザインだけでなく、「環境に優しい製品か?」、「公正な取引で生産された商品か?」というような視点も意識しながら、購買判断する消費者が徐々に増えてきているそう。また、このようなマインドを持つ消費者に向けて、製品・サービスの情報を発信するウェブメディアも数多く立ち上げられています。たとえば、米国の「Real Green Goods」や「Greenzer」、英国の「The Green Apple」や「Ascension Eco Fashion」、日本の「SoooooS(スース)」や「ecomo」などは、環境に優しい製品やフェアトレード商品を中心に、様々な情報が掲載されています。

バイコットの大きな特徴は、「購買」という日常的な行動を通じて社会貢献に参加できること。「社会貢献って何だか難しそう…」、「何かしたい気持ちはあるけど、忙しくてなかなか…」という人でも、買い物という手段なら、気軽に参加できますね。また、このように、日常生活と社会貢献活動の「垣根」を低くするで、社会に対する関心や地球環境への意識を高めることもできますし、これこそが、さらなるアクションへの第一歩につながることでしょう。

買い物からはじまるこんなポジティブなスパイラル、アナタもちょっとトライしてみませんか?

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