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夢は「時間持ち」。グリーンズ森の家 宿泊体験ツアー参加者レポート Vol.2

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こんにちは、平日東京暮らし、週末房総暮らし@森の家、という二地域居住を実践中の松原広美です。

6月のグリーンズ森の家オープンハウスパーティーや、green drinks Tokyo 6月 「時代はDo It Ourselves! みんなでつくる実験コミュニティ in 房総、始めます」 の開催以来、少しずつ地域コミュニティとのつながりが増え、森の家のことやgreenz が掲げるサステナブルコミュニティのビジョンに共感してくれる仲間が増えてきた感じがしています。とはいえ、地元には地元の時間軸、感覚、視点が存在するので、東京と同じノリではなく(当たり前ですが)、丁寧にゆっくりと時間をかけて関係性を築いていきたいなあ、と地域に根ざすことで見えてくること、気づかされることがたくさんあります。

そんなペースで週末に房総に通いながら、ゆるゆると自分ができる範囲のことをやっているわけですが、そのひとつに、実は、「森の家宿泊体験ツアー」なるものがあります。ツアーといっても、基本的に私一人がまわせる範囲の人数しかお受けできないので、大々的な宣伝もしていなく、お客さんというよりは、ビジョンに共感してくれる仲間のような感覚でお迎えしています。なので、じっくりお話ができる少人数がちょうどいいのです。


 
前回のツアーは、薪ストーブが大活躍の極寒2月に参加してくれた東京造形大学の女子学生たちでした。そして、今回お申し込み頂いたのは、古民家やまちづくりに興味があり、房総移住を考えている殿塚建吾さん(右、26歳)とその彼女、宮下真由美さん(左、24歳)。

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いすみに来られた方を必ずご案内するお決まりのコースになりつつありますが、この日もまずは、ブラウンズフィールドでランチ。

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はじめてのマクロビオティックスイーツ(卵、バターなどの乳製品を一切使わない)に大興奮の二人です。

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つづいては、こちらもマストスポット農のあるパン屋&カフェ タルマーリへ。県外からもお客さんが足を運ぶ、大人気の自家製天然酵母パン屋です。

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焼きあがったばかりの香ばしいパンの香りに誘われて、パン好きの二人はアレコレ悩みながら、結局棚に並んだほぼ全種類のパンを購入!

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夕方からは中滝アートビレッジを散策し、夕食を兼ねて毎月恒例の森の音楽祭 Forest Jamへ参加。森の中に響き渡る心地いい音楽とお酒に酔いしれ、いつしか夜は更け、満点の星空を見上げ、儚げに輝くホタルに感動しながら濃い一日が終わりました。

翌朝も快晴。朝食は、のどかな田園風景を眺める特等席にて、「森の家」のミニ菜園で育ったハーブや野菜、地元のパン、フルーツでつくった朝食をサーブ。

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ここで飲むモーニングコーヒーは最高です

その後、地元大原漁港の方から大量のサザエ、アワビ、牡蠣をお裾分け頂いたので、急遽BBQを開催!会場となったのは、なぜか、日頃からお世話になっている房総R不動産の事務所前!

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ここ、一応、不動産屋です

突然のお願いにもかかわらず、房総R不動産社長の佐々木真さんは、営業時間中にもかかわらず、快く?軒先を貸してくださいました。このユルさも房総の魅力のひとつかもしれませんね。

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ガヤガヤBBQを満喫していますが、一応、事務所は営業時間中です。一番左が房総R不動産の若き社長でサーファーの佐々木さん。よくしゃべるナイスガイ!

梅雨明けの抜けるような青空と強烈な日差しに照らされてキラキラ輝く木々の緑に、二人はすっかり癒され、地のモノをたっぷりと食べ、心身ともにりラックしていた様子でした。そんなゆったりした時間を味わった殿塚さんの夢は(下記にある通り)、お金持ちではなく、時間持ち

みなさんも、つい癖で、「忙しい」、「時間がない」と言っていることはありませんか?確かに私たちの日常は忙しく、やらなけければいけないことがたくさんあって、24時間という限られた時間をどう効率的に使い、最大限の価値を生み出すか、ということに脳ミソをフル回転させています。でも効率性や経済性を重視しすぎるあまり、大事なものを、本質的なことを見失ってしまうことも少なくありません。

たった一泊二日という短いステイですが、こうして自分の大切な人、身近な人と豊かな時間を過ごし、未来について想いを馳せたり、深い経験や感動体験をともにすることが、いま強く求められているように感じます。それは、はじめは日常から非日常への一時のエスケープに過ぎないかもしれないですが、自分が求めて行動を起こせば、次第に日常と非日常がシームレスにつながり、いままでとは異なる時間軸と価値観が芽生え、そのことによってココロにゆとりができていくのではないでしょうか。

時には都会の喧噪を離れ自然の中で五感を研ぎ澄まし、エネルギーをリチャージすることが、21世紀をもっとワクワクに、クリエイティブに生き抜くために必要な健康的なマインドとカラダのバランスを整えてくれるのだと思いますよ。

東京からわずか100キロ。電車でたった2時間。
房総はそんなトライアルステイ、エスケープの場所として最高ですよ。
みなさんもお気軽に遊びにきてくださいね。お待ちしています。

<今回ご参加頂いた殿塚さんと宮下さんからのコメントです>

お名前:殿塚 建吾
どこからきましたか:千葉県松戸市
職業:企画営業、自分自身
年齢:26歳

★森の家にきたきっかけ;
・おいしい空気を吸いたかったから
・面白い人がたくさんいそうだったから
・地域おこしの成功例を知ることができると思ったから

★実際に来てみた感想
幸せでした。おいしい空気を吸って自然の音(鳥、木々)をきいて、松原さんを通じて地域の人ともつながりを少しだけ持てて、森の中でゆっくりと音楽を聞いて、蛍をみて、本当に感謝です。可能なら大切な友達を呼んで同じ体験をしてもらいたいと思いました。

★あなたにとって持続可能な社会、本当に豊かな暮らしとは
人間が環境の一部になっている社会が持続可能だとおもいます。そこにはたくさんの感謝があると思います。自然への感謝、友人への感謝、家族への感謝。自然の営みの中で自分の生活があって、自分だけじゃできないことは周りの人の力を借りて暮らす。そんな感謝いっぱいでお互いさまの暮らしが豊かだと思います。あと、夜お酒飲んで冗談を言い合って野球(千葉ロッテの大ファン)を見られる暮らしも)

★あなたの夢
お金持ちではなく、「時間持ち」になりたいです。時間があれば包容力のある暮らしをできると思います。たとえば、自分が食べる野菜をつくることも、つくった野菜をおすそ分けすることも、隣の家が雨漏りしたら直しに行ってあげることも、子どもとゆっくり遊ぶことも。そしてゆくゆくは、そんな生活を社員ができる会社を作りたいです(週3日仕事、週2日畑作業など)

★いま一番興味があること、やってみたいこと
・畑、田んぼの農作業と自分で小屋を建てること
・自立

お名前:宮下真由美
どこからきましたか:千葉県柏市
職業:信用金庫
年齢:24歳

★森の家に来たきっかけ
彼氏に誘われて

★実際にきてみた感想
森の家に来て初めてのことがたくさんありました。ハンモックで寝たり、カラダにすごくいい料理を頂いたり、森の中で素敵な音楽を聞いたり、蛍をみたり。一日でもこんなに満喫しました。のんびりできて、癒されて、本当に幸せでした。

★あなたにとって持続可能な社会、本当に豊かな暮らしとは
私は積極的に自然を守ろうとか、いいことをしようとか、できるタイプではありません。無理してこうしなきゃ、と思わずに、自分にとってこうしたら楽だし、自然にとってもいいことなんだ、ということを少しずつゆっくりと探していきたいです。

★あなたの夢
将来結婚して子どもを産んで、自然がたくさんあるところでのんびり暮らしたいです。

★いま一番興味があること、やってみたいこと
海外旅行にいってその国の暮らしを見たり、その国の置物を集めてみたい。