原油で汚されたメキシコ湾をきれいにするアイデアに3億円?!

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by kbaird

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BPの油井からの原油流出が一向にとまらず、周囲の海域と海岸を汚染し続けているメキシコ湾の原油流出事故。BPやアメリカ政府の対応が一向に進まない一方で、流出した原油の封じ込めや、汚染された海域の洗浄についてさまざまなアイデアが提示されており、中には俳優のケヴィン・コスナーが開発したシステムなどもあるとか。また、当該海域や海岸線の洗浄についての優れたアイデアに3億円の賞金を出すコンテストも計画されているのです!

流出した原油を回収するアイデアとして最初に世界に広まったのは「髪の毛で原油を回収する」というものでした。人間の髪の毛は油を吸着する能力が高いということで、全世界の美容室に呼びかけて切った髪をメキシコ湾に送るというキャンペーンが行われています。日本人宇宙飛行士の山崎直子さんも帰還直後に長い髪をばっさりと切ってこのキャンペーンに寄付したそうです。

しかし、それでも汚染をとめることはできず、他にもさまざまなアイデアが提示されています。俳優のケヴィン・コスナーさんは15年前から原油と水を分離する装置の開発に携わっていて、現在その装置を(まだ試用段階だが)メキシコ湾で使えないか検討中だとか。

他には石油を食べるキノコを使うというアイデアがあったり、MITでは石油を食べる自動推進ロボットを開発中だったりと、さまざまなアイデアが提示されています。

そして、それらのアイデアの中から実用的なものを見つけるためにX Prize Foundationが賞金約3億円のコンテストを計画中なんだそうです。

6月の末にワシントンで行われたTEDxOilSpillカンファレンスでX Prize FoundationのFrances Beland氏は「油井にキャップをするための解決法を発見するための賞を創設したいと思ったが、そのようなチャレンジを設計するのに十分なデータが得られなかったため、クリーンナップに焦点を当てることにした」と語り、海域と海岸線の洗浄するアイデアについてのコンテストを行う計画があると発表しました。

X Prize Foundationのコンテストはこれまでにも行われており、100万ドルをベースの賞金として、そこに寄付などによる上積みが為されて賞金額が決まるというシステムをとっています。以前に行ったプライベートジェットならぬプライベートスペースシップのコンテストの際には賞金額が1000万ドル(約9億円)に上り、注目を集めました。今回のコンテストが実現すれば賞金額はおそらく300万ドル程度になるだろうとのことです。

Beland氏は発表の最後に「このような賞レースを行うときに、賞を取るのは誰だか知っているか? それは企業の中の誰かではなくて、異端者や自由な発想を持つものなんだ。」とも言っています。

本当に自由な発想で画期的な発明をすることができれば、誰でも世界を救うと同時に3億円を手に入れることができるかもしれないこのコンテスト、アイデアを持ってる人も持ってない人も注目です!

メキシコ湾浄化のために髪の毛を寄付する