いよいよ開催間近となったFIFA ワールドカップ。アフリカ大陸初の開催となる今回は、現地の治安が不安視され、さらに日本代表にイマイチ元気がないとあって、日本ではなんだかネガティブな報道が多くなっていますね……。

でも4年に一度のサッカーの祭典、これではもったいない！

ここはひとつ、今回のワールドカップを別の視点から捉え、あなたなりの参加をしてみてはいかがでしょう。今回お伝えするのは、サッカーを通して子どもたちに笑顔を届け、世界とつながることができるプロジェクトです。

まずはコチラの映像をご覧いただきましょう。

ボロボロになったボールでサッカーを楽しむ子どもたちのもとに現れたのは、サッカーボールと大きなビジョン。子どもたちのキラキラ輝く笑顔が印象的です。

これは、ソニーが2009年７月にガーナの小さな街で開催したパブリックビューイングの様子。サッカー人気が高いながらもテレビの普及率が21％と低いために観戦が難しい状況にあるガーナ共和国。この国の、とある小さな街の広場に200型のスクリーン、プロジェクター、ブルーレイディスクプレーヤーなどの大型映像装置を設置し、街中の人たちが一緒になってサッカー観戦を楽しむイベントが開催されたのです。

そして、今回のFIFA ワールドカップでも同様のパブリックビューイングの開催が決定しました。場所は、ガーナと、そして同じくアフリカ地域の出場国であるカメルーン共和国の2カ国。今回は自国チームの選手たちの活躍が中継映像で見られるとあって、両国ともますます盛り上がりを見せること必至です。サッカーが大好きで、でも同じアフリカ大陸に位置しながらも応援することのできなかった子どもたちにとって、きっとかけがえのない体験となることでしょう。

パブリックビューイングと同時並行で進んでいるのが、子どもたちにサッカーボールを送るプロジェクト。先ほどの映像にもあった通り、現地の子どもたちはボロボロの、時には布を丸めたものをボール代わりにして、サッカーをしています。遊んでいるフィールドは当然、整備されたグラウンドはなく、石が転がり植物が無造作に生えている荒れた広場。こんな場所でも長く使ってもらえるようなサッカーボールを、ソニー自らが開発し、届けるプロジェクトが進行中です。

そしてこのボールを送り届けるのは、みんなのワンクリック。このプロジェクトには誰もが参加できる「「Earth F.C.」というプラットフォームが用意されており、1000クリックで1つ、現地の子どもたちにボールを送ることができるのです。そのほかにも、ソニーメモリーメディアの購入(終了)や、PlayStation(R)Homeからの参加も可能。「Earth F.C.」は、地球のみんなで子どもたちの夢の実現というゴールを目指すチームなのです。

このようなサッカーを通したソニーの社会貢献活動「Dream Goal 2010」の原点は、FIFAのオフィシャルパートナーとなった2007年よりスタートしました。「せっかくパートナーになったんだから、何か感動を与えられるものを！」という声が社内からあがり、部署を横断したサッカー好きによるプロジェクトチームが発足。「本当にファンが喜ぶものはなんだろう？」と考え抜いた末、パブリックビューイングやボール開発を行うプロジェクトが誕生したといいます。

ワールドカップという派手さが目立ちますが、ボールの開発においては環境に配慮した素材を使い、パブリックビューイングのハーフタイムにはUNDPやJICAと協力して作りあげたHIVへの啓発活動が盛り込まれているなど、ただ楽しむだけじゃない要素も組み込まれていることは注目すべきことでしょう。

国際的イベントは、世界みんなのもの。当然ながら、楽しむ機会も平等に与えられるべきです。「Earth F.C.」は、ワールドカップをアフリカの子どもたちと一緒に、私たち自身も楽しむことができる仕組み。子どもたちの笑顔につながるこのプロジェクトに参加することで、ワールドカップの見え方、楽しみ方も変わってくるのかもしれませんね。