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6 years ago - 2010.03.22

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空中を舞う人力モノレール「Shweeb」、アナタならどこで乗る?

Image of Shweeb:

Image of Shweeb: Copyright(C)2010 Shweeb Monorail Technology, All rights reserved.

こちらの乗り物は、ニュージーランド・ロトリアのアミューズメントパーク「Agroventures」で実際に運行されている世界初の人力モノレール「Shweeb」。ひとりづつポッド型のモノレールに乗り、中にあるペダルをこいで起伏に富んだ周回トラックを進むと、最大時速45kmのスピードで、左右にグラグラ揺れながら、カーブを曲がったり、地上スレスレの位置を滑空したりと、スリリングなひとときを楽しめる。しかし、この人力モノレールは単なる新型アトラクションではない。環境に優しくメタボ対策にも効く、画期的な移動手段となりうるポテンシャルを秘めているのだ。

「Shweeb」は、横たわったままで動かせるサイクリング技術と既存のモノレール技術とを融合させて生まれた新しい乗り物である。以下の動画でその動きがリアルに紹介されているとおり、利用者は手荷物とともに各ポッドに入り、寝転がった状態でペダルをこぐ仕組みだ。動力は基本的にヒトの力なので、稼動に必要な電力エネルギーが最低限に抑えられるという利点もある。

以下の画像は、「Shweeb」に乗った様子。足の動きに合わせてサドルがスライドするので、寝転がったままでも効率よくペダルをこげるそうだ。現在の設計では、140cm以上の人であれば誰でも乗ることができる。

Shweeb: Copyright(C)2010 Shweeb Monorail Technology, All rights reserved.

Shweeb: Copyright(C)2010 Shweeb Monorail Technology, All rights reserved.

しかも意外なことに、この「Shweeb」は、日本と縁が深い。Shweebの投資家・Geoff Barnettは、交通渋滞の激しい東京に在住していた際、「この街には、環境負荷が低く、誰でも利用できる新しい代替移動手段が必要だ」と考え、人力モノレールを思いついた。過密スケジュールを時刻通りに走る日本の電車や省スペースで効率的に宿泊できるカプセルホテルの仕組みなどもヒントに、具体的な設計を進めていったという。

現時点では試験的な取り組みとして、「Agroventures」のアトラクションに導入されているが、今後、その他のアミューズメントパークやテーマパークなどへの本格設置もありうるだろう。また、空中にぶら下がった感覚を楽しみながら有酸素運動ができるよう、エクセサイズ向けに改良すれば、第二の「エアロバイク」に成長するかもしれない。一方で、インフラの整備や安全面の確保など課題は山積しているものの、「Shweeb」を純粋な移動手段として活用するというアプローチも考えられる。たとえば、大学のキャンパスや工場など、広い敷地内での移動手段として応用するのはどうだろう?また、一見、荒唐無稽に思えるこのアイデアが、過密都市の代替交通手段を創り出す上での意外な突破口になる可能性も!?

アナタなら、「Shweeb」をどこでどんな風に利用したいですか?グッドなアイデアをみんなでぜひ共有し合いましょう!

デンマーク発の荷台付き自転車「クリスチャニア・バイク(Christianiabikes)」について調べてみよう。

writer ライターリスト

松岡 由希子

松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、約10年にわたるビジネスでの実務経験を経て、物書きに転身。「持続可能な未来づくり」をコアなテーマに掲げ、グローバルな視点から、幅広いジャンルで執筆中。2008年10月から2014年3月までグリーンズライターを務める。 Twitterアカウント: @boochan

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