神戸から全国へ! かつてない防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」

カエル人形 たすけてケロゾー(NPO法人プラス・アーツ提供)

カエル人形 たすけてケロゾー(NPO法人プラス・アーツ提供)

子どもたちが運んでいるのは「カエル人形 たすけてケロゾー」。実はこれ、運搬訓練を兼ねた、れっきとした防災訓練なのだ。この人形を使った防災プログラムを展開するのは、NPO法人プラス・アーツ。団体名のとおり、アートの力をプラスして防災や教育、まちづくりといった分野で、想像力あふれるイベントやグッズを次々と繰り出している、要注目のNPOだ。なかでも「イザ!カエルキャラバン!」は、これまでにない斬新な防災イベントとして、発祥の地である神戸だけにとどまらず、全国各地に広がりはじめている。(インドネシアに海外進出も果たしている)

NPO法人プラス・アーツの開発したプログラムは、「カエル人形 たすけてケロゾー」の他にも、買い物遊びをしながら防災の知識が学べるすごろくゲーム「GURAGURA TOWN」、カエルの消火器的あてゲーム(的はもちろんカエル!)、ジャッキの使い方を学ぶ「なまず人形 ごめんな〜マズッタ」など、どれも楽しく遊びながら防災のことが学べるものばかりだ。しかし、ただ楽しいだけではない。消火器の使い方やジャッキの使い方など、イザという時に役に立つ知識と技術がしっかり学べるプログラムになっている。

NPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和さんによると、当初開発に関わった学生や大学院生が、防災に関する論文や被災者の手記を読み、被災体験者への聞き取りを行うなど、入念な調査をした上で練り上げたプログラムになっているそうだ。

カエルの的あてゲームで消火器の練習(NPO法人プラス・アーツ提供)

カエルの的あてゲームで消火器の練習(NPO法人プラス・アーツ提供)

防災イベントというと、なんとなく「やらされている感」が漂うイメージがあるが、この「イザ!カエルキャラバン!」は、今まで防災イベントに参加しようとしなかった子どもや若いファミリー層がこぞって参加するイベントになっている。

子どもたちが目の色を変えるのは、「親しみやすいプログラムが用意されているから」という理由だけではない。この防災イベントを一段と魅力的にしているのは、美術家の藤浩志さんが展開する「かえっこバザール」のシステムが組み込まれているところだ。

「かえっこバザール」は、言わばおもちゃの物々交換。簡単にシステムを説明しよう。まず、子どもたちは、いらなくなったおもちゃを「かえっこバンク」に持って行く。すると「カエルポイント」がもらえる。そのポイントを持って「ショップ」に行くと、他のおもちゃと交換(かえっこ)することができる。さらに「防災ワークショップ」を体験することでもポイントがもらえる。ワークショップを多く体験してポイントを稼げば、人気の高いおもちゃと交換できる「オークション」にも参加できる。だから、子どもたちのモチベーションが高くなるワケだ。

かえっこバザールのオークションの様子(NPO法人プラス・アーツ提供)

かえっこバザールのオークションの様子(NPO法人プラス・アーツ提供)

この革新的なワークショップは、2005年に神戸市主催の震災10周年目の記念事業として立ち上がり、横浜、新潟、大阪、宮崎、東京などで開催されてきた。神戸では「神戸カエルキャラバン」助成制度が設けられ、地域の住民が主体となって継続的に実施されている。つまり、一度きりのイベントではなく、毎年の楽しみとして行われるイベントとして親しまれているということだ。

そして、この「イザ!カエルキャラバン!」が「東京アートポイント計画」の一環として、本格的に東京進出することが決定!

アートの力で防災まちづくりをすすめる「イザ!カエルキャラバン!」をあなたの街にも呼んでみてはいかが?

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