カーボンオフセットを越えたカーボン「マイナス」ツアーで石垣島へ行こう!

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by ippei + janine

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日本有数のリゾートである石垣島、観光客も多く訪れる人気スポットだが、その反面、リゾートホテルの建設などによる環境破壊も進んでいる。そこで石垣島は2007年から「いしがきエコアイランド推進事業」を推進し、環境を保全しながら経済発展を目指す「いしがきブランディングプロジェクト」に取り組んできた。環境にやさしい島として「いしがき」をブランディングするとともに、植樹などの活動によって石垣島の原風景を取り戻させ、観光地としての価値を高めようというプロジェクトだ。これまでにツアー参加者がフクギの植樹などを行うカーボンオフセットツアーやエコな活動をすると商品券がもらえるいしがきエコポイントなどの取り組みを行ってきたのだが、今回はそれをさらに進めてカーボン「マイナス」ツアーを企画した。

このカーボンマイナスツアーでは、これまでのカーボンオフセットツアーで行ってきた、植樹による温室効果ガス排出量の相殺に加えて、排出権の購入もすることでオフセットを上回るカーボンマイナスを実現した。対象となるのは、カーボンオフセットツアーと同じく、沖縄本島と石垣島の往復の航空機と石垣島内の自動車移動の排出量(約107kg)だ。これを排出権の購入とフクギの植樹(1本あたり12kgのオフセット)によってまかなう。

ツアーはガイドのついた2泊3日の本格的なエコツアーでラムサール条約にも登録されている名蔵アンパルなどを訪れ、植樹体験も行う。

カーボン「マイナス」という点は確かに画期的だが、残念な部分もいくつかある。

たとえば、このツアーの宿泊先となっているのはホテル日航八重山というホテルである。このホテルは「新エネルギー・産業技術総合開発機構」による認定を受けた「エコな」ホテルである。でも、本当にエコを知り、石垣島の原風景を求めるならば民泊するとか、せめて民宿に泊まって石垣島の人々の生活を肌で感じるというほうがふさわしいのではないだろうか?

カーボンフリーコンサルティング株式会社という会社がコンサルタントにつき、ツアーは旅行会社に外注しているので、しっかりとしたものが出来てはいると思うのだが、もっともっと楽しく、エコロジーで、しかも伝統に触れられるような形態があるのではないかと思ってしまう。

カーボンオフセットにこだわらず珊瑚の保護を目的としたツアーを組むとか、ツアーではなくて単に往復の飛行機分のカーボンをオフセットしたら何らかの特典がある仕組みを作るとか、いろいろな選択肢があったほうが活性化もするのではないだろうか。

もちろんこの試みは始まったばかり、石垣島という素晴らしい素材があるだけに今後どんどん面白いことが出てくると期待したい。