脱石油時代はもうすぐそこ?!未来のモビリティを見据えたENEOSの取り組みに注目!

三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」。Photo form Wikimedia Commons

三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」。Photo form Wikimedia Commons

ハイブリッド車の次の次世代自動車として注目を集めている電気自動車(EV)。自動車業界ではEVの覇権をめぐり、熾烈な開発競争が繰り広げられている。

といっても、現時点では量産化されている車種も台数も少ない上に、価格も400万円台と少々お高い。補助金を活用しても300万円台。そう簡単には手が出ない。加えて、充電スタンドもまだ数えるほど。EVが庶民の足になるのはもう少し時間がかかりそうだ。

一方で、車を複数人で共同利用する、カーシェアリングサービスが徐々に広がりを見せている。2009年には、会員数が前年からほぼ倍増、1万人の大台を突破して12,000人に達するという(矢野経済研究所調べ)。週末使いや子供の送り迎え、大きな荷物を運ぶときなど、日常のちょっとしたシーンで利用する人が多いようだ。

greenz / グリーンズ カーシェアリング
(C) 2009 Nikkei Business Publications, Inc. 日経トレンディネットより引用転載。
オリックス自動車のカーシェアリングサービス「プチレンタ」の貸し出し拠点。

レンタカーを借りるとなると手間がかかるし、短時間で数千円かかるのはちょっと高い。かといって、購入するほど利用頻度が高いわけではない。維持費も考えると割に合わない。そうした人たちの、車との新しい付き合い方として、カーシェアリングが現実的な選択肢になりつつある。さらなる普及へ向けての課題は、カーシェアリング拠点の充実だ。

電気自動車(EV)とカーシェアリング。両者をつなぎ、両者を普及させる鍵を握っているのは、車と浅からぬ縁がある石油会社かもしれない。

greenz / グリーンズ 石油コンビナート
四日市の石油コンビナート。出典:「夜景専科blog」。

ENEOS(新日本石油)は、サービスステーション(SS)を拠点としたEVのカーシェアリングサービスを2009年10月に開始した。「ENEOS EVチャージステーション・プロジェクト」という電気自動車のビジネスモデルに関する実証実験の一環で、SSを充電スタンド兼カーシェアリングの拠点にするビジネスモデルの事業性を検証することが目的だ。オリックス自動車と共同で、Dr.Drive小杉店Dr.Drive白金店Dr.Drive烏山店の3店舗でサービスを展開している。残念ながら、無料モニターの募集は終了したが、実証期間が終了する2010年3月末以降は、有料でのサービス展開を予定しているとのことだ。近隣の皆さん、要チェックですよ!

EVの充電スタンドとカーシェアリングがともに抱える場所の問題を、車と切っても切れない縁にあるサービスステーションが解決しようとしているのは、自然と言うべきか、皮肉と言うべきか…。果たして、石油会社は、電気自動車とカーシェアリングの救世主となるか?ENEOSの脱石油時代を見据えた試みに注目だ。