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【シアトル通信No.4】Greenな仲間が集まる、シアトル版Green Drinks 潜入取材!

ようこそ、Green Drinksへ!

ようこそ、Green Drinksへ!


環境問題に興味のある人や、学生の情報共有の場として作られたGreen Drinks。お酒を楽しみながら、明るく社会問題に取り組むこのムーブメントは、1989年にロンドンの街角である活動家とその友人の集まりから始まり、現在では世界各地628以上の都市に広がっている。

開催について統一した決まり事はなく、組織的で大人数が集まるものから、コミュニティーの数人が集まるインフォーマルなものもまである。つまり、その土地の個性や主催者の意図が強く反映されるというわけだ。2007年のメルボルンで開かれたGreen Drinksではなんと1,700人もの参加者があり、今までの最大規模を記録している。一方、東京ではgreen drinks Tokyoをgreenz.jp主催で開催。毎回トークイベントなどを盛り込み、これからのサステイナブルコミュニティーを楽しくする人たちが集まるイベントとなっている。

米国NPO法人iLEAPソーシャルイノベーションのトレーニングの現場から、シアトルのサステイナブル・ムーブメントの一コマをレポートしている【シアトル通信】だが、今回はそんなシアトルのGreen Drinksを紹介したい。

現在アメリカでは、220以上もの場所でGreen Drinks が開催されているといわれているが、ワシントン州・シアトルでは小さなグループによって2003年からスタートした。2008年には団体を組織化し、現在もシアトルコミュニティーを盛り上げている。月に一度開催されるGreen Drinksでは、さまざまな団体がローテーションでその場を担当するので、毎回違った趣が楽しめる。またこの団体では、Green Drinks以外の活動としてワインテイスティングやグリーンエネルギーの勉強会なども行っているそうだ。

去る9月に開かれたGreen Drinksでは、シアトルダウンタウンにあるアンティオック大学学部内のThe Center for Creative Change(C3)が担当。ここはコミュニティープログラムやサステイナビリティーをアカデミックに学ぶ事ができる新しいタイプの学部として注目を得ている。

まだ明るいうちに始まったこのパーティーだが、薄暗くなった頃にはなんと400名ほどの人が集まってきた。このGreen Drinksでは、特にプレゼンテーションのようなものは設けておらず、その場にいる人たちと交流するまさに社交場である。NGO/NPO関係者、グリーンエネルギー会社、教育関係者やデザイナーなど顔ぶれは豊富。それぞれの興味によっていろいろな話し合いが繰り広げられていた。

今回のパーティーは会場のゴミを減らすため、Myカップ・Myグラス持参で行われたものだが、カップを忘れた人には5ドルで生分解性プラスチックのカップがもらえるシステムになっていた。

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この日集まったカップ代のチップは全額iLEAPに寄付された。

誰でも気軽にGreen Drinks に!

なんと主催者がすべて経費を負担し、この日の料理とドリンクはタダ!Green Drinksに参加することをきっかけにしてシアトルでのグリーンコミュニティーをさらに盛り上げていきたいのだそうだ。料理は地元ベジタリアンレストランChaco Canyon Organic Cafeのサラダとつまみで、会場を埋め尽くした人によって飛ぶように消えていった。そして、ドリンクはと言えばワシントン州のオーガニックワインとビールがその場で楽しめる。(これももちろんタダ!)

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シアトルNo. 1のベジタリアンレストランChaco Canyon Organic Cafe

この至れり尽くせりのGreen Drinksだが、若者の間では新しい出会いの場としても使われているそう。さすが社交的なアメリカの若者の姿だ。

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オリジナルTシャツの発表!

パーティーの半ばに主催者より紹介された、シアトルGreen DrinksオリジナルのTシャツ。実はこのアースなイメージのTシャツは、ペットボトルなどのリサイクルの素材で出来たまさにグリーンなシャツなのだ。

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Green DrinksオリジナルのTシャツ

グリーンな人が集まるGreen Drinks。ここに集まる人の共通の願いは、環境問題に取り組むことで、地球が次の世代へも続くということ。共通の方向性のもと、様々なバックグラウンドを持った人が情報を共有する事で互いを支え合い、新しい動きが出来るとはなんとも頼もしい。

一人の声は小さい。だからこそ同じ価値観の人が集い、小さな声を大きなものして新しい時代を切り開く、そんな時代がきているようだ。

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ソーシャルイノベーション in シアトル参加者達