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バックキャストで理想の未来を引き寄せる!オルタナ9月号発売中

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表紙を一新、生まれ変わったビジネス情報誌「オルタナ」9月号がついに発売された。今回は世界が取り組んでいる、未来を見据えた「バックキャスト経営」をフューチャー。

日に日に加速する地球温暖化。これだけ政府も企業も温暖化防止!と叫んでいるというのに、2007年度の温室効果ガス(CO2)の総排出量はいまだに増え続け、13億7400万トンと過去最大の値となったことを環境省が発表した。止まらない温暖化の勢いに追いつくべく、近年、革新的な高いCO2削減目標を掲げる企業が増えてきた。それらの企業に共通しているのが、今回の特集のテーマでもある「バックキャスト経営」だ。


「バックキャスト」とは、まず最初に将来あるべき姿を描き、そこから現在を振り返って目標実現のために計画を立てる方法だ。一方「フォアキャスト」は、現状の技術をベースにこれからどう取り組むべきか考える方法で、現在を軸として考えられる。将来の具体的なビジョンを決めてそこへ向かっていく「バックキャスト」は、長期的な視点で取り組まなければならない地球温暖化問題において有効であると言われている。

この特集では、「バックキャスト経営」を取り入れ大胆なCO2削減目標を掲げている企業を独自にピックアップし、各企業の目標値を詳しく掲載している。さらにはバックキャストの発祥地でもあるスウェーデンでの成功事例を交えながら、その本質を探っていく。

バックキャストを世界に発信しているNGOナチュラル・ステップ・ジャパン高見豊事務局長は、フォアキャストの限界をこう語っている。

フォアキャストだと、経済性や可能性など目先のことばかりに目がいってしまう。根本的な部分を議論し、長期のビジョンを立てていくべきだ。

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※ナチュラル・ステップ・ジャパンHPより

この図から分かるように、バックキャストの最大の意義はゴールを明確に示すことによって、目標に最短距離で到達できる事だ。こういった点から、予測可能な目標しか立てられないフォアキャストと比べると、目標達成値に大きな差が出る。

「達成可能かどうか」に重点が置かれる日本の社会で、このバックキャスト方式はどこまで浸透していくのか。日本のCO2削減達成値に注目しつつ、これからの取り組みに注目していきたい。

そして、先月に引き続き取り上げていきたいのが、特集の「水素社会は「島」から始まる ハワイ編(2)」だ。前回はハワイの取り組みや最先端の水素技術について触れてきたが、今号では水素社会を語る上で欠かせない4人のキーパーソンにインタビューしている。今まで水素社会は、水素の製造・供給のインフラ整備などの問題点から実現は難しいと言われてきたが、この特集ではその解決のヒントがあちこちに隠されている。この課題をどうやって乗り越えていくのか、ハワイの取り組みは必見だ。

エネルギー自給率の低さに悩んでいた島から、世界中から研究者が集まる再生可能エネルギー最先端の島へ、見事な転身を遂げたハワイ島。同じ島国として、ハワイ島の進化に期待せずにはいられない。

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