YouTubeとTwitterを使った新しいキャンペーン。まずはMashableが選ぶソーシャルグッドな動画トップ10を見るべし!

Creative Commons, Some Rights Reserved, Photo by Chaval Brasil

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7月に紹介した募金活動Summer of Social Goodは、300万円を超す寄付金を集めて、無事終了した。そして、ソーシャルメディアニュースを多く取り扱うMashableでは、新しいキャンペーンがすでに展開中だ。Ford社をパートナーに迎え、YouTubeとTwitterを組み合わせた今回のキャンペーンをさっそく覗いてみよう。

ウェブページを開くと、そこにはYouTube動画が10つ並んでいる。動画に共通するキーワードは、社会性と創造性。いずれも、Mashableが「ソーシャル・グッド動画トップ10」に選んだ作品だ。

10作品に、順位はつけられていない。その代わり、Mashableは、サイトの訪問者に対して、お気に入り作品についてのRetweet(Tweetされた言葉を再投稿すること。RTと表記されている)を呼びかけている。なぜかというと、このキャンペーンのスポンサーであるFordから、Retweet1件につき、1.50ドルの寄付をオファーされているからだ。寄付金の上限は、2,000件に相当する3,000ドル。8月31日の時点で、Retweet数は1,432件。

それではここから、トップ10に選ばれた動画のうち、いくつかを紹介しよう。

Because we’re all connected by WWF


「Because we’re all connected(私たちはみんな繋がっているから)」という名のこの動画でWWFが呼びかけるのは、人と自然が共存する社会づくり

まずは、パンダのロゴでお馴染みWWFのアニメーション動画から。ご想像どおり、パンダで始まる作品だ。「木々の幸せは、パンダの幸せの条件。でも木々を幸せにするには、健康な空気が必要。健康な空気は、気候を安定させる。安定した気候は、自然界に幸せをもたらす。そして人間もパンダも幸せになる」というメッセージが流れる。地球上の生物が互いに繋がっていること、そして、環境保護活動は、人間の生活をも豊かにすることを、この動画は伝える。

Harry Potter and the Dark Lord Waldemart by walmartwatch


本物のハリー・ポッター顔負けの迫真演技!

お次は、ウォルマートで働く人々の人権運動キャンペーンWal-Mart Watchを支援する動画。登場するヒーローは、なんとハリー・ポッター!対するは、悪の支配者ウォルデマート(Waldemart)。本家ハリーポッターでは、ヴォルデモード(Voldemort)が悪役として出ているが、この動画に登場するウォルデマートとは、もちろんウォルマート(Wal-Mart)のこと。昔ながらの八百屋や花屋などのローカルビジネスを破たんに追いやる悪者として描かれている。Wal-Mart問題に興味がない人でも楽しめてしまうほど、エンターテイニングな動画に仕上がっている。アクセス数が200万回を超していることにも、納得。

BREATHE IN,BREATHE OUT by GreenpeaceVideo


海が深呼吸する、という発想がユニークなグリーンピースの動画

続いて紹介するのは、「深呼吸できる地球」というキャンペーンのPR動画。これは、ご存じグリーンピースの作品。潮が満ちて、引いていく幻想的な映像が、早送りで流れる。観ているうちに、海に親近感を覚える。潮が、自分の呼吸と同じ速さで満ち引きを繰り返しているからだ。ナレーションの代わりに流れる呼吸の音が、その効果を高めている。「私たちが呼吸する空気は海の産物」というメッセージが、直接的な感覚として伝わってくる。

Save the Bronx Zoo and New York Aquarium! PSA by WCSMedia


ハリネズミの次に「悪いニュース」を聞かされる被害者は……?

かわいい動物を登場させて観る人をくぎ付けにするのは、アメリカの動物園や水族館を運営するWildlife Conservation Society(WCS)の動画。ブロンクス動物園NY水族館の閉鎖に反対する署名運動のために作られた作品だ。なんとも愛嬌のあるハリネズミが、理事長室に呼ばれ、「悪いニュース」を告げられてしまう。そしてスゴスゴと動物園を後にする、という悲劇のストーリー。でも、ご安心を。この動画の効果もあり、83,000もの署名が集まり、NY州政府による動物園や水族館など76施設への助成が決まった。

World Water Day Video from charity:water by charitywater


Charity:Waterはこの動画で、1日で1万ドル(約100万円)の寄付金を集めてしまった。

greenzで紹介したことのあるCharity: Waterも、トップ10入りしている。泥水を汲んで暮らしていた人たちが、井戸からあふれる透明な水を見て歓声をあげる。そんな現地の様子を捉えたパワフルな映像とスタイリッシュなクレジットが、音楽に合わせてリズム良く流れる作品だ。

その他の動画はこちら

Into Darfur: A Young American’s Journey (by Oxfam America)
*2007年にダルフールに滞在した青年が当時の体験を語るドキュメンタリー風の作品

A New Sound (by Green For All)
*グリーン経済は環境問題だけでなく、健康問題も貧困問題も解消する、と訴える作品。日常茶飯事の音を組み合わせた音楽が効果大!

The Bay vs. The Bag (by Save the Bay San Francisco)
*サンフランシスコ湾が買い物袋で埋め尽くされる!?リアル感あふれるコマ撮り動画

Choose a Different Ending (by droptheweapons.org)
*若者に「武器を捨てよう!」と訴えるインタラクティブ動画。ストーリー展開とエンディングは、あなたの選択次第!

The World Sucks: Help it Suck Less (by The Nerdfighters)
*YouTubeボランティアプログラムへの参加を呼びかける「掛け合い漫才風」動画。

お馴染みのキャラクターや可愛い動物を登場させたり、話題の映画を元にストーリーづくりをしたり、見慣れた風景を加工したり、迫力のある映像や音楽を流したり。どの作品にも、それぞれクリエイティブな工夫がある。

そして、どの作品も、明確なメッセージを発している。誰に観てもらいたい動画なのか。動画を観た人に、どういう気持ちになってほしいのか。疑似体験してほしいことは何なのか。動画を観た後に、どんなアクションをとってほしいのか。そういうことを整理した上でつくられているのだ、ということが伝わってくる。

無料でアップロードして、無料で閲覧できるYouTube動画。ソーシャルクリエイティブの場として、さらなる活用の可能性がありそうだ。

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