地域を元気にするローカルビジネスを応援するShine A Light賞。ファイナリストを選ぶのは、ラップドレスで成功したあの女性起業家!

Creative Commons, Some Rights Reserved, Photo by mhwolk

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1973年以来、ラップドレスの代名詞的存在であり続けるダイアン・フォン・ファステンバーグ。日本でも青山や六本木に店を構えるトップ・デザイナーの彼女、実はチャリティーの分野でも名を知られていること、ご存じでしたか?

ダイアンはこれまで、女性の人権を守るために活動する団体Vital Voicesを支援し、アル・ゴア氏率いるClimate Projectを支援するファッションブランドL.E.N.Y. (Limited Edition of New York) に参画してきた。


Vital Voicesについて語るダイアン・フォン・ファステンバーグ

そんな彼女が今回依頼を受けたのは、地域の人々にインスピレーションを与えるローカルビジネスを選ぶコンペShine A Lightの審査員。

Shine A Lightは、その名のとおり、ローカルビジネスに光を当て、応援するコンペ。

以下3つの分野で地域に貢献する小規模ビジネス(従業員100名以下、年間売上1億ドル以下)が対象となっている。

1. イノベーション:困難な時期もイノベーションで乗り越える
2. 地域貢献:経営状態の良し悪しにかかわらず、地域を大切にする
3. 顧客重視:顧客との関係づくりを重視し、常に「お客様第一」の姿勢を掲げる

コンペを共催するのは、アメリカン・エクスプレス社NBCユニバーサル社。ローカルビジネスを応援する顔ぶれとしては、ちょっと意外かもしれない。でも実は、2社とも、中小企業を経済回復を促すキープレイヤーだと認識している。そして、本事業でも中小企業を応援する活動を展開している。


アメリカン・エクスプレス社がウェブ上で運営している中小企業支援サービス『Open Forum』のPR動画。会員企業は、このサービスを使って、ビジネス成長に関する専門的アドバイスを得たり、他の中小企業と情報交換をしたりできる。

Shine A Lightの公式サイトでは現在、米国全土からノミネート企業を募集中だ。

企業をノミネートできるのは、ローカルビジネスと共に暮らす一般の人たち。ノミネートされた企業の情報は、「インスピレーションを与える物語」として、コンペの公式サイトにアップされる。サイトを訪問した人たちは、自分をインスパイアする物語に、票を入れることができる。投票期間内に50票以上集めた企業が、審査の対象となる。そして、ダイアンを含む3人の審査員によって、3社がファイナリストとして選ばれる。その3社から受賞者を選ぶのは、再び一般の人たち。受賞者の発表は、10月19日に予定されている。

greenz/グリーンズ shinealight
Shine A Lightのトップページ

クレジットカード会社とマルチメディア会社が主催するコンペとあって、賞金はなかなか魅力的だ。まず、ファイナリストにはそれぞれ、1万ドル(約100万円)の賞金が贈られる。そして、ファイナリストの中から選ばれた受賞者には、5万ドル(約500万円)の賞金と、同額相当のマーケティング支援サービスが贈られる。ファイナリストをノミネートした人にも、それぞれ3千ドル(約30万円)分のギフトカードが贈られるというのも魅力的。

惜しくも入賞を逃した企業にも、ちゃんとメリットがある。ノミネート企業は、NBCのTV番組でも紹介されるからだ。

ノミネート期間終了まで、あと数日。すでに2千社以上がノミネートされている。その中で最も多くの票を集めているのは、SD Professionalsというマルチメディアサービス会社。従業員が4人しかいない小さな会社だが、顧客との関係づくりに時間を惜しまず、顧客の事業内容や経営状態、ニーズや希望に合ったソリューションを提供しているそうだ。でも、支持者が多く集まった理由は、それだけではなさそう。というのは、この会社は、地域のチャリティイベントにボランティアとして参加したり、何千ドルという寄付金を提供するなど、地域への貢献にも力を入れているからだ。

2番目に票を集めているのは、The Holland Peanut Store。こちらは、100年以上も続いているお菓子屋さん。高い支持を受けている理由は、初めて訪れる人もすぐに常連客になってしまえるという家庭的な雰囲気にありそう。

票を集めている企業の情報を読んでいると、ローカルビジネスの特徴と、社会的な価値が見えてくる。当たり前のことかもしれないが、ローカルビジネスは、常に地域の人々のほうを向いて営まれている。地域の人々の悩みやニーズや希望に合わせて成長していく。そういうビジネスが多い地域では、物や情報や人が、自然と巡回して、より良い地域社会が築かれていくのかもしれない。ノミネート企業にまつわる心温まるエピソードを読んでいると、そんなふうに感じる。

日本政府もローカルビジネスを応援中!