勝間和代さんも注目! 大学進学率85%を打ち出す貧困プロジェクト「KIPP」とは?

Scott Shirey and Students at KIPP Charter School in Helena : Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by jonnygrip

Scott Shirey and Students at KIPP Charter School in Helena : Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by jonnygrip

greenz記事「米大学生の人気就職先!次世代リーダーと子供が共に育つ『Teach for America』」では、教育環境の恵まれない地域に新卒者を派遣し、現地の子供たちと大学を卒業したばかりの若者が”キョウイク(共育)”するという「Teach for America」について採り上げたが、この取り組みがさらなる課題意識を生み、新たな活動として発展している。その一例として、教育環境の恵まれない地域で大学進学を目指す子供たちを支援している「KIPP(キップ:Knowledge Is Power Program)」について詳しくみていこう。

KIPPは、教育環境に恵まれない地域にある大学受験準備校のネットワークだ。このような地域の子供たちは、大学に進学したくてもそのための勉強をサポートしてくれる場所や機会に乏しい。そこで、以下の動画でも紹介されているように、KIPPでは、大学進学のために必要な知識・スキル・習慣を身につけさせるための教育を行っている。現在、KIPP加盟校は米国19州82校に広がり、約20,000人の子供たちが学ぶ。彼らの教育成果も確実に上がっており、大学進学率はなんと85%以上。また、4年間KIPPに通っている8年生の生徒全員が、数学・国語において米国平均よりも高い成績をあげている。

そもそも、KIPPの誕生のきっかけは、「Teach for America」のコープメンバー(Corps Members)として地方の学校に赴任していたMike FeinbergとDave Levinが、大学進学を目指す子供たちを対象に新しいクラスを作ったことだった。「子供たちの持つ能力と意欲を大学進学という実成果につなげることで、彼らの人生に新しい世界と可能性を広げることができる」と考えたFeinbergとLevinは、1994年、テキサス州ヒューストンで大学進学準備クラスを立ち上げた後、翌1995年にFeinbergがテキサス州で「KIPP Academy Middle School」を、Levinがニューヨーク市で「KIPP Academy in the South Bronx」をそれぞれ設立。彼らの本格的な活動が始まった。2000年には、米アパレルメーカー・GAPの創業者Fisher夫妻の支援により正式に「KIPP Foundation」として組織され、これ以降も、ビルゲイツの慈善財団「Bill & Melinda Gates Foundation」や米金融機関ゴールドマン・サックスの「Goldman Sachs Foundation」など、様々な団体・企業からのサポートを得ている。

KIPPの取り組みはまだ道半ば。中期的なターゲットとしては、2011年までに加盟校を100校まで拡充し、生徒を25000名まで増やす方針だ。「Teach for America」が蒔いた”種”がKIPPという”新種”を生み、これらの”種”が「次世代を担う人材を育てる」という”果実”を着実に実らせている。これらの取り組みとその成果は日本の教育改革においても参考とすべき点があるだろう。ちなみに、経済評論家の勝間和代さんも、今年の5月、このKIPPを取材。今後著作などに、この取材で得たことを綴っていく、と語っている

KIPPと同様の取り組み「College Summit」について調べてみよう。