カンヌ広告祭2009のソーシャル広告(9)シンプルという武器がある。

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カンヌ受賞作から、今回は
グラフィックのみの表現力で
説得力を感じさせる広告をご紹介します。

まずはホンダの燃料電池車
「FCXクラリティ」のシリーズ
ホンダの英語表記でのスペル「HONDA」
それぞれの文字で、クラリティについて、
そしてホンダの環境技術について伝えています。

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…水素で動く燃料電池車FCXクラリティが
排出するのは、微量の蒸気だけ。

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O
…インテリアに革ではなく
トウモロコシの油をつかったバイオファブリックを
使うことで製造にかかるエネルギーも抑えています。

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N
…家にソーラーパネルと燃料電池があれば、車だけでなく、
家で使うエネルギーもまかなえるようになるでしょう。

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D
世界で多くの人が主食としているのお米。
でも稲は、風のダメージを受けやすい。そこで、
ホンダはより収穫量のお多い品種を開発しています。

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A
降り注ぐ太陽の量に左右されることが少ない、
効率的なソーラーパーネルの開発をしています。

次はPACIFIC PAINTの、
環境に配慮したインクの広告。

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流れるインクで植物の形をつくっています。
環境によくて、しかも、美しい、
ということでしょうか。

最後はSAPコンサルティングの
知的なウィットを感じさせる広告。

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発電所や製鉄工場の煙突がひっくりかえって、
ロケットが飛び立つ様子を想像させる
ビジュアルになっています。コピーは、

”TURN THE CRISIS INTO IMPULSE.”
(この危機を、推進力に変えよう。)

暗いニュースばかりで気が滅入る時代ですが、
ちょっと視点を変えれば、
これほど大きなチャンスはないということを、
ユーモアの効いたビジュアルで表現しています。

映像やデジタルメディアの表現が
どんどんリッチになってきていますが、
グラフィックだけでも、アイデア次第で、
ひと目みたそのときに強い印象を残す
コミュニケーションができるんですね。

刺激の多いメディアに疲れる人もいるでしょうから、
グラフィック広告の可能性は、まだまだ
あるような気がします。