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「ピープル・ツリー」代表のサフィア・ミニーさんが大英帝国勲章を受章!

池田 美砂子 2009/07/14



サフィア・ミニーさん(c) People Tree

サフィア・ミニーさん(c) People Tree

フェアトレードの専門ブランド「ピープル・ツリー」を手がけていることでその名を知られるサフィア・ミニー(Safia Minney)さんにこのたび、偉大なる勲章が与えられることが明らかになった。フェアトレードとファッション業界への貢献が認められ、イギリス政府より大英帝国勲章第5位が授与されることが発表されたのだ。

イギリスで最もよく知られ、ビル・ゲイツ(第2位)やデビッド・ベッカム(第4位)、ポール・マッカートニー(第5位)などそうそうたる受賞者が名を連ねるこの大英帝国勲章。フェアトレード・ファッションのパイオニアである彼女が受賞することは、ソーシャルビジネス業界にとってかなりのビッグニュースだ。

サフィア・ミニーさんのこれまでの経歴を振り返ってみよう。

イギリスで生まれたサフィアさんは、高校卒業後ロンドンで出版とマーケティングの仕事に携わる一方で、人権や環境保護のNGO活動に参加。1990年に夫と共に来日し、1991年には独立したばかりのナミビア支援のための「ナミビア展」を有志と共に企画、都内で実施した。これをきっかけに、NGO「グローバル・ヴィレッジ」を創立、環境保護と国際協力活動を開始。そして1993年、フェアトレード商品のカタログ販売を開始し、1995年にはフェアトレードカンパニー株式会社を設立、代表取締役社長に就任した。

その後、ロンドンに「People Tree Ltd」を設立し、日本とイギリスを往復して業務の指揮をとりつつ各地の生産者を訪れて商品開発や地域発展プロジェクトを行うという、多忙な毎日を送るサフィアさん。彼女の活躍により、現在では、ピープル・ツリーは日本におけるフェアトレード・ファッションのブランドとして広く認知されている。世界フェアトレード・デーの恒例イベントとなったフェアトレード・ファッションショーなどは、マスコミにも取り上げられ話題を呼び、フェアトレードの認知拡大においてサフィアさんの果たした役割は計り知れない。


グローバル・ヴィレッジ/ピープル・ツリーが主催したフェアトレード・ファッションショーの様子 (C)People Tree

これら数々の業績により、サフィアさんは今回の勲章のほかにも、社会起業家のためのシュワブ財団(スイス)の「世界で最も傑出した社会企業家」(2004年)やニューズウィーク 日本版の「世界を変える社会起業家 100人」(2007年)のひとりに選ばれるなど、各方面から高く評価を受けている。

次々と新しい取り組みを続けるピープル・ツリー。そのビジネスを知る手がかりとなる本が5月に発売された。サフィア・ミニーさん執筆の「By Hand」は、途上国のコミュニティでつくられる人と地球にやさしいフェアトレードを写真とストーリーで伝えるヴィジュアル・ブック。コラボレーションに参加したデザイナーのインタビューやモデルのイメージカットなども盛り込まれており、目で見ても楽しめる一冊だ。

greebz/グリーンズ byhand
『By Hand 世界を変えるフェアトレード・ファッション』 (c) People Tree

また、greenzも参加したGREEN EXPO 2009(7/4~5開催)においてもグリーンファッションゾーンに出展。お買い得なセール品の販売も行い、ブースは大好評だった。

最後に、非常に力強い彼女の受賞メッセージをご紹介しよう。

「女王陛下が海外を訪問される際にもフェアトレード・ドレスを自信を持って着ていただき、フェアトレード・ムーブメントのパワーとスタイルを世界中に示していただけるようになるまで、私は休むつもりはありません。」

日本におけるフェアトレードの認知率(その意味も含めた認知)は17.6%(2008年12月 チョコレボ実行委員会の調査より)といわれる。この数字にサファイア・ミニーさんとそのブランド、ピープル・ツリーが高く貢献していることは言うまでもないが、それが100%になる日まで、彼女は休まないのかもしれない。

勲章だけが必ずしもその人の功績を表すというわけではないが、彼女の受賞は多くの社会企業家たちの励みにつながるはず。

心からお祝いを申し上げるとともに、今後もその活躍に期待したい。
Congratulations!!

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ライター紹介
池田 美砂子

池田美砂子(Ikeda Misako)。愛知県出身、茅ヶ崎在住。大学卒業後、電機メーカーのSEとして勤務中に気象予報士を取得し、気象業界へ転職。メディア向け気象情報のコンテンツプロデュースを手がける。現在は気象から環境、サステナビリティへとテーマをシフトし、フリーライターとして取材に執筆に勤しむ日々。茅ヶ崎で海のある生活をのんびりと楽しみながら文章を書き、ハイタッチ隊、green drinks Shonanの活動にも参加中。今のテーマは、インタビューにより人の想いを伝えること、現場に足を運び、場を伝えること。

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