サステナブルコミュニティ

「グリーンキー」マークのお宿で環境に優しい休日はいかが?

松岡 由希子 2009/07/01



Ginza Yoshimizu: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by zemoko

Ginza Yoshimizu: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by zemoko

greenz記事「夏休み間近!最近よく聞くエコツーリズムってそもそも何よ?」ではエコツーリズムについて紹介したが、環境に優しい休日の過ごし方としてエコなホテルに宿泊するというのも粋だ。

とはいえ、環境に優しいホテルなんて、どうやって探せばいいのだろう?

今回はそんなときに使えるエコホテルの国際認証ラベル「グリーンキー(Green Key)」についてご紹介しよう。

グリーンキーとは、環境に配慮したホテル・レストラン・キャッピング場などに付与される国際的な認証ラベルである。1994年、デンマーク環境保護庁(Danish Environmental Protection Agency)の支援を受け、デンマークのホテルに対するエコ認証制度としてスタートし、現在、日本の3施設を含め14カ国820以上の施設がこの認証を取得している。また、認証取得しているホテルは多種多様。個人経営のホテル・ペンションのみならず、マリオットコペンハーゲン(Marriott Copenhagen)、ラディソンBLUホテル(Radisson Blu Ambassador Hotel)、シェラトン・ストックホルム(Sheraton Stockholm Hotel & Towers)などの一流ホテルチェーンでもグリーンキーの取得が進んでいる。

認証取得には、水・エネルギー消費の削減、廃棄物の減量、オーガニック商品の活用など、94項目の基準のうち80以上の基準を満たすことが要件となっている。もちろん、環境に配慮した設備など物理的な環境整備も必要だが、グリーンキーの認証基準にはマネジメントやコミュニケーションに関するものも盛り込まれており、従業員・宿泊客・仕入先などホテルに関わる全ての人々への環境教育の推進にも力を入れているのが特徴的だ。また、グリーンキーの有効期限は1年限りで都度更新が必要であるため、ホテルは継続的な環境への取り組みが不可欠となる。

日本では、2009年5月、アジアで初めて、長野の「明神館」、山形の「ホテルリッチ&ガーデン酒田」、そして以下の動画で紹介されている英紙Daily Telegraphで東京の人気ホテルトップ5にも選ばれた東京の「吉水銀座」がグリーンキーを取得した。各ホテルとも認証取得までに1~3年を要したそうだが、「ホテルリッチ&ガーデン酒田」ではシャワーヘッドを節水用のものに取り替えたことで水の使用量を10%削減し、ゴミの分別促進などによって廃棄量を3年間で半減させるなど、実質的な効果も現れているという。

greenz記事「「エコ」?「グリーン」??紛らわしい広告グリーンウォッシュにご用心!」でも触れたとおり、何をもってエコというかは曖昧になりがち。この観点に立つと、グリーンキーは、利用客にとって、環境に優しいホテル選びの客観的な基準として有効だろう。ということで、この夏は、グリーンキーマークのホテルで環境に優しい休日を過ごし、私たちの地球についてゆっくり考える時間を作ってみてはいかがだろうか?

グリーンキー認証を受けている世界のホテルを探してみよう。

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ライター紹介
松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、刹那的なビジネスの世界にどっぷり漬かること約10年。持続可能な未来づくりにたずさわりたいと、一念発起し、独立する。現在、グリーンビジネス、ソーシャルアントレプレナーシップなどのテーマを中心に「物書き」として活動中。

Twitterアカウント: @boochan